« 2007年5月 | トップページ | 2007年10月 »

2007/06/18

さようなら《受胎告知》ツアー by 池上先生ご引率 鑑賞会 No.17

sabato, il sedici giuno 2007
sono le ventidue e cinquanta.

     200703leonardo_top630_3
                   《受胎告知》
          レオナルド・ダ・ヴィンチ

Visiting Tour Clubのコミュニティの管理人として
美術の鑑賞会としては、今回の

    「さようなら《受胎告知》ツアー」
      
 特別展「レオナルド・ダ・ヴィンチ ― 天才の実像

で最後となり、しばらくはお休みを頂くことになりました。

池上先生から直接にご引率されるだけあって、ご参加者も
鑑賞会メンバーと恵泉大の生徒さんと関係者の方々など
総勢30名近くいらして下さって、東博前の正門では
私達だけでもお祭りのように熱気立っておりました~☆

先生から「皆さんは、何度も《受胎告知》を観られたでしょう
から、外で少しレクチャーします!」と仰られて、東洋館
に設置してある椅子とテーブルがあるところで、私達だけ
陣取って先生から《受胎告知》についてのレクチャーを
4、50分、話して頂きました。池上先生のブログで、概略が
紹介されています
→「さよなら受胎告知」ツアー

     Lrc4
  《受胎告知》に纏わる素晴らしいレクチャー

恵泉の生徒さんたちが《受胎告知》の絵の大判図版を
手で持っていてくださって、大変だったかと思いますが、
有難うございました<m(__)m> 他にも図版を見せていただき
ながらレオナルドについて情熱を感じるくらいに次から次へと
隆々と流れるように先生はお話くださいました。

途中、お話が途切れたのは、それまで待ち時間ゼロ分
だったのが、鑑賞の方達が正門から列を成して並び
はじめ、時間ごとに動き出して歩いてくる音やその多さに
先生も皆さんもだんだんと不安顔になるほどでした。
「夜間の時間は並ぶことが今までなかったのに。。。
早く入ればよかったですね。」と先生もちょっと異例のこと
(最終週)で驚かれているご様子でした。

先生のお話は、レオナルド関連の図録やご著書に書かれて
いた内容がほとんどでしたが、特に次の点が、はっきりと
分かってよかったです。

マリア様の背後にある壁の石組みが以前から奇妙に感じて
いたのですが、半分だけ黒で角だけ石組みは、建築工法的
には、明らかに誤っているそうです。通常は、受胎告知
の図像でマリアの背後にある建物は、「キリスト教会」を
描くものと解釈されているので、イエスが登場する前の
場面というもことあり、あえて、レオナルドは「不完全な建物」
を描いたという可能性が高いそうです。

        Maria_jyutai_1
         《受胎告知》 部分


そのほかに、奥に描かれている赤いベットや白ユリの由来
などの装飾品のご説明に、今回は特に面白く感じました。
ご説明を受けている間に、風がどんどんと強く吹いてきて、
またそれに伴って、観客の方々も一目、レオナルドの作品を
観ようと途切れることなく増えてきたので、私達もここで
観ないと時間切れになってしまいそうなので、入って観る
ことにしました。
  

 Auguration_1   Lastscan_5
          本展の美しいチラシ

れにしても、先生のご本も面白いですが、ご説明は
レオナルドに対する「愛」が伝わってきて、拝聴して
いるだけで、その「愛」でこちらまで包み込まれて
しまうほどの明解で熱がこもったお話しぶりです~♪
その先生の情熱と観覧者の方が押し寄せる熱気で
ボワァ~と東博の地所内が光輝くような熱気を感じて、
不思議な興奮を覚えてしまうほどでした!

 Jyutaikokuchi_2        Eureka_2
レオナルド・ダ・ヴィンチと受胎告知
    ユリイカ 第39巻第3号詩と批評
岡田 温司 (著), 池上 英洋 (著)       特集=レオナルド・ダ・ヴィンチ  


やはり、《受胎告知》の会場内は大変な混雑で、今回で
7度目ですが、一番、混んでいてゆっくりと観れないのが
残念でした。それでも、池上先生と後方からご一緒に観たり
2列目に並んで、《受胎告知》の大天使ガブリエルとマリア様
にお別れを告げることができて良かったです。

          Birthday0415_1
        レオナルドお誕生日コンサート
                 (表慶館にて)


昨年の暮れに《受胎告知》が来日するとの号外版を送って
いただいてから、レオナルドのことで燃え上がっていて、
展覧会の初日ももちろん行きましたし、池上先生の講演会、
「レオナルドの誕生日コンサート」やN響の人たちが奏でる
管楽器と弦楽器のレオナルド・コンサートにも参加して、
《受胎告知》も7度も幸せなことに観ることができました!!

池上先生と皆さんとで《受胎告知》を鑑賞して外へでると
もう真っ暗でした。もう会期も明日(17日)で終了してしまうか
と思うと一抹の寂しさも伴うものですね。。

その後も、皆さんと「池先生のご慰労会」と称して、先生を
囲んで、みなさんと楽しく素晴らしい時間を過ごすことが
できました~☆

     Lec5
     皆さんと贈った色紙

私はちょっと忙しくなるので、これで、しばらくは、
鑑賞会の管理人としてはお休みを頂きますが、一応
最後にこのように盛大な会がもてた事と、池上先生や
森田先生はじめNikkiさんなどお優しくて、時々、暴走する

私を親身にご心配下さる方々と出会えて、ものすごく幸せ♪
と心から感動とともに、レオナルド展と過ごしたこの
半年間の全てに感謝したい気持ちが沸いて参ります。

        Allabout_4
 東京堂出版 『レオナルド・ダ・ヴィンチの世界

   池上先生ご編纂、森田先生、田畑氏(Nikkiさん)
   その他、 ご共著

池上先生は全くお疲れのご様子も見せずに、私達と
いつも楽しく過ごせるように考えて下さっています。
一昨年の秋から先生とご一緒に活動して参りました
鑑賞会も引き続きNikkiさんが管理人を引き受けて
下さいましたので、また先生とともに絵を見る機会を
作ってくださるとの温かいお言葉を頂きました。

昨夜は、レオナルド展の「さようなら《受胎告知》ツアー」
を飾るべき盛大なお別れ会ができて、ご一緒に過ごして

下さった皆様にも本当に御礼申し上げます。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2007/06/02

シンポジウム 「レオナルド・ダ・ヴィンチの世界」 @恵泉スプリングフェスタ - 鑑賞会 No.16

mercoledi, trenta Maggio 2007
sono le mezzanotte.

     Sympo2_3

5月26日(土)午後2時より、恵泉女学園大学において
恵泉スプリングフェスタ2007の催しで、

レオナルド・ダ・ヴィンチの世界―各分野から見たその実像

と称するシンポジウムが開催されました。

 Ci siamo divertiti tanto al simposio di Leonardo.!!  

 「レオナルドのシンポジュームで私達はすごく楽しかった!!」
が上の邦訳ですが、その日はパネラーの方々も鑑賞会に参加
していた人たちも学生さん達も終了してから皆さんが笑顔で
輝いているように見えました~~☆゜・。・゜★

  Nakaniwa4_4
      中庭にある美しいハーブ園 

       Nakaniwa18 
             

多摩センターのバス乗り場で、鑑賞会の皆さんと待ち合わせて
恵泉の専用バスで大学まで、10分少々揺られて参りました~☆
大学に着くと、まずは玄関にバスケットにお花がいっぱい飾られて
いて、女子大の美しいキャンパスに何度来てもわぉ~\(^o^)/と
思ってしまいます。  
         

シンポジウムまで少々お時間がありましたので、食堂で学生さん達と
一緒に食券を購入にして、皆さんと簡単にランチを頂きました。
それから、女性達だけで、中庭に降りて私のお目当てのハーブ園
で撮影をして参りました。去年よりも色とりどりのお花がきれいに
満開に咲いていて、中庭までご案内してくださった学生さんは、
「ここだけ専用に植えてくださる担当の方がいるんです~☆」と
丁寧に教えてくださいました。本当にイギリス庭園を思わせるほど
ハーブとお花が沢山咲いていて~幸せでした~(*'ー'*)♪

   Nakaniwa7_2          

それから、シンポジウムの大教室に行きまして、ほどなくして
池上先生より開会のご挨拶がされました。それぞれのパネリストが
15分間という時間を区切られての短い時間でしたが、ご専門分野で
レオナルドの特徴だった所を明解に説明してくださって大変面白い
内容でした!! まだ、聴き足りない、と思うことも多かったの
ですが、あとは、こちらで続きを読めば、詳しくご解説をされて
いますので、ぜひ~↓

      Allabout_3
   東京堂出版 『レオナルド・ダ・ヴィンチの世界

1.池上先生: 「新しいレオナルド像」

  Ikesensei2_2  

《洗礼者ヨハネ》の中性的な容貌から、アンドロギュネス
(両性具有体)、錬金術、グノーシスの思想などの関連性に
ついて図版を見せていただきながら、ご専門的なレオナルドの
精神的な内面性を希求した新しい見解をお話されていました。

2. 小倉康之: 建築家としてのレオナルド
   城郭建築家レオナルド→軍事技師レオナルド
 (地図の製作/地形の把握) →軍師 として戦乱時代を生き
   抜かなければいけなかった。
  戦乱が終わった後には、最終目的として都市計画を創造して
   近代的な都市を造りたかったのでは、ないか。。と大変
  ダイナミックなプレゼンで、まだまだ15分が過ぎてもこれからが
  本番!という所でもう少しお話を拝聴したかったのです。
   レオナルドの建築は、残存していませんが、集中式教会などに
   レオナルドの設計を基礎にしているとの興味深いお話でしたので、
   残りは本でご拝読します!!

3. 田畑伸悟: 工学者としてのレオナルド

   Nikkisan_1

  我らがブログ仲間のNikkiさんですが、いつも会社で
  プレゼンするかのように、分かりやすく画面をみて
  ご説明されていました。詳しくは、Nikkiさんのブログ
 に資料がリンクされていますので、ご本の内容と
 合わせてご覧になると分かりやすいかもしれません。

 Nikkiさんがご執筆中、週末ごとに国会図書館に
 行って資料を検索していた頃のお話を直接、伺って
  おりましたので、刊行された時は、身内のように嬉し
 かったです~☆改めておめでとうございます~☆

4.田中久美子: 北方とレオナルド

  Tanakasensei_1   

田中先生のお話は非常に明快で、体全体から
パッションがあふれ出していて素晴らしかったです♪
ヤン・ファン・エイクなどの北方ルネサンスの特徴でも
ある光・ 空気・大気などがイタリア・ルネサンスにも
取り入れられているそうです。レオナルドなども同様に
《受胎告知》の遠景では、北方の港風景が関与して
いたり、ファン・エイクの岩の表現は、《岩窟の聖母》
の背景の洞窟などに取り入れられているなどとても
興味深いご見解で、もっと田中先生のプレゼンも
拝聴したかったです!!

5.藤田英親: レオナルドの医学・解剖学

人間の人体を解剖して、解剖図示の方法で表したのが
レオナルドが最初とのこと。長い間、その解剖図は
ウインザー城の中に保管されてしまっていたので、
レオナルドが発表するかのようにきれいに描いた解剖図
は中々、人々の目に触れらなくて残念なことでした。

20分ほど休憩

6.森田学: レオナルドの音楽・演劇

   Moritasensei_1

上記のNikkiさんと不定期でイタリア語を教えて頂いている
森田先生の発表です。先生がお話されたときに、赤ちゃんの
泣き声がしたら、「すいません、今の家の子です。」と場内が
一瞬笑いの渦に~☆ 先生の大らかなひとコマでした(*'ー'*)♪

レオナルド製の「リーラ・ダ・ブラッチョ」についてご説明があり
ました。 リーラ・ダ・ブラッチョはヴァイオリンのように弦を
擦って音をだす擦弦楽器ですが、弓で擦って鳴らす弦だけ
でなく、ドローン弦と呼ばれる(指で弾いてならす)弦があり
ました。これが、古代ギリシャのリーラ(竪琴)を思わせる
ことなどから「リーラ・ダ・ブラッチョ」と呼ばれて いました。

当時の演奏習慣として楽譜に書き残すといった習慣が
なかったので、レオナルドの即興演奏も残されていない
とのことでした。

先日、レオナルドのお誕生会コンサートで聴きました
ジョスカン・デュプレのきれいな音が重なりあうような
きれいな曲も少しだけ聞かせてくださいました。ここでも
音楽は北方の方からイタリアへ入ってきたとのお話でしたが、
ジョスカン・デュプレも北方からイタリアへ来て活躍したと
以前、調べた時に分かっていたので、単純に嬉しかったです。

カッカヴェーラという舞台装置のお話もダイナミックで
面白かったですね!!

私は音楽も好きなので、やっぱり森田先生のお話は夢があって、
先生の美声とともに心地よく響いてきました。

7.伊藤淳: レオナルドの彫刻とモニュメント

  Statue_5

《受胎告知》の書見台は、師匠のヴェロッキオ作であるが、
それをレオナルドは模写して描いたとのことです。今回の
展覧会に展示してある《少年キリスト像》やその他、
レオナルドの帰属かと思われる彫刻をいくつか図版で
見せて下さいました。

8.小谷太郎: 天文学者としてのレオナルド

  Cosmo

月と太陽と地球との関係を手稿の図版で詳しく解説されて
いました。皆さんは先生のジョークにとてもお笑いになって
いましたが、私はそのジョークが高尚なので、少し理解でき
なかったのは残念でした~^^;

9.大竹秀実: レオナルドの技法と修復

  Saigo

修復家でいらっしゃるので、《最後の晩餐》について、詳しく
どのような製造過程で造られて(セッコ)、修復中と修復後まで
20年間の年月がかかったことなど図版を見せて頂いて、
ご見解を示してくださいまして、大変面白かったです!!

10. 谷口英理: レオナルドと日本

近代日本がどのようにレオナルドの作品を受け入れてきたかに
ついて、夏目漱石、上田敏などの文学者からモナリザと似たような
肖像画を1911年頃に日本でも描かれていたこと、第2次大戦下で
日独伊の三国同盟のもと「科学振興」が行われ、アジア復興では
レオナルド・ダ・ヴィンチ展の大規模な展覧会が行われてきた、など
日本での変遷を教えてくださいました。もちろん、モナリザも
来日したことはハイライトでしたが、最後まで、とても興味深く
拝聴することができました。

-------------------------

パネラーの皆様の素晴らしいお話を拝聴して、興奮のうちに
終了しました。

大勢の学生スタッフさん達が、キビキビと先生のご指導の下、
お手伝いをされていて、この後、打ち上げまで私達を先導して
下さいました<m(__)m>  

その後の打ち上げ会も先生のご好意で、私ども鑑賞会の皆さんも
全員ご招待していただいて、パネラーの方々とお話をしたり、
サインをしていただいて、本当に楽しい時間を過ごすことが
できました。   

先生はじめ、お世話になりました当日の皆様に感謝申し上げます。
本当にレオナルドのお祭りのような素晴らしい一日を恵泉の
美しいキャンパスとともに過ごせて、最高に幸せでした~☆

ご一緒に鑑賞してくださったVisiting Tour Clubの皆様は
Takさん、Mizさん、わん太夫さん、花子さん、Ichi-Nさん、りつさん、
スイートピーさん、Cosさん、Pippinご夫妻、Merionさんなど沢山の
方々が遠くからご一緒していただいて、皆様が打ち上げの席まで
その日は楽しく過ごせました。ご参加、ありがとうございました<m(__)m> 

※上記、メモは走り書きでしたので、確実なところは
どうぞご本の中でご確認くださいませ。また、先生方で
違うことを書いておりましたら、お手数ですが、コメント

| | コメント (0) | トラックバック (0)

« 2007年5月 | トップページ | 2007年10月 »