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2006/12/17

「見えるものとの対話」 ルネ・ユイグ(著)

sabato, il dicisetto Dicembre 2006

    Yuigu
      「見えるものとの対話」 I, II, III 
          ルネ・ユイグ(著者)         

     中山 公男(翻訳), 高階 秀爾(翻訳) 

 会社のT氏より以前から拝借していた古書3冊です。
  ルーヴル美術館の絵画部名誉部長を勤められていた
  方だけあって、内容はとても哲学的でただの美術史の
  本ではなくて、非常に理解するのが難しかったので
  特にレオナルドの部分だけ少しご紹介したいと思います。

  邦訳も高階先生がされているようですが、仏語から邦訳
  するのはかなり難解な要素がつきまとうのか、このように
  観念的で抽象的な解釈が入ると尚更だと思いますが、
  ちょっと読みにくいのと自分の理解度が足りないことも
  ありまして、余り上手く 書けないと思いますが、もう古書と
  いうことで中々、入手することも困難かと思いますので、
  できる範囲で書いて見たいと思います。

       Leda_1
        「レダの頭部」(部分)
      スフォルツァ城市立博物館
           素描室

第一巻

 序文

   「われわれの知識が正確であればあるだけ、
          それだけわれわれの愛も燃える。」

             レオナルド・ダ・ヴィンチ

  • 16世紀の始めにメカニックとエネルギーの結合を
    模索し、それに少しでも手を触れたのは驚くべきことだ!
    しかし、解放されたエネルギーを利用し、手なづけるため
    の機械を考えていない。2つの結合を成功させるには、
    2世紀も待たねばならなかった。

第2章 1.

雲のさまざまな形に、いろいろなものの姿を思い描いて
それが壊され、また繰り返される現象について、レオナルド
は。。。

 《私は、雲や古い壁が、私にさまざまの美しい
    思いつきを与えてくれた経験を持っている。
    これらの偽りの姿は、それ自身の一つの有機体
    の部分のような完全さは持っていないにしても、
    その運動やそのほかの行動は、完全なものであった》

  《金の音は、一声ごとに、さまざまな名前やその他
     考えられるかぎりの言葉を思い出させる》

     Fukei
         《受胎告知》 部分

第3巻 第6章

  • レオナルドの「心の正数」は何であるのか?
    非情への偏執と秘密への偏執である。
  • 彼の生み出す世界は、他のいかなる世界にも
    類似しない。その世界は、遠くて、なかば死滅
    した恒星からきたもののように見える。
  • 古代の山々が、稀薄な大気のなかに青み
    がかった氷河をのせ、険しい岩塊をそそり立たせ
    いやが上にもするどく切り立っている。
  • 青年時代の回想の中に描いた洞窟は不毛と神秘
    を示している。この神秘は、彼の描く閉ざされた
    表情にあらわれる。それらの顔は、その下にどんな
    心が隠れているかと伺うことができないし、また、
    逃れ去り、すりぬけるそこはかとない微笑みのために、
    いっそうその心を捉えがたく、見抜きがたくしている。
  • 彼が明暗描法を愛したことも、この神秘が証明している
    それらは、おのおのの肉づけや形をおぼろげにし、その
    現存在を不明確にする。神秘は、彼の冷ややかな謎に
    みちた世界のいたるところに散在している。

          Kumihimo_1
           「レオナルドのアカデミア」
                             の組みひも模様

  レオナルドの神秘

  • 奇異を求めてわざと逆に書かれた筆跡。
  • デッサンー女たちの髪の毛を千々に乱れて
    解きがたくする。
  • 水のとりとめもない渦をかき乱している組みひも
    や結び目のおびただしさ。
  • 錯雑で数学的な結合を示してくりひろげる錯綜へ
    の幻覚。
  • 「レオナルドのアカデミア」と自称し、ヴァサーリが
    「秘密」の署名と名づけた標識の模様
  • 組みひも紋様はしばしば迷宮模様となる。
    (ラファエロの「聖櫃」の中心部に使われる)
  • 組みひも模様は、彼自身の名前の語呂合わせから
    暗示された。
  • ヴィンチは「結ぶ」を意味する「ヴィンチーレ」に近い。
  • しかし、ここから最も複雑な曲折、「ゴルディオスの結び目」
    へとなぜ繋がっていたのか疑問が残る。

       Mona
       「聖アンナと聖母子」部分

 レオナルドの作品や生涯は秘密に満ちている。

  • 透明ではあるが通過することができないガラス
    の層のような明快な知性におおわれ、拒まれた
    感性の秘密。
  • レオナルドの知性が観察と解釈の網の中にとらえ、
    閉じ込めることに夢中となった自然の謎である。
  • 知性そのものの中にあるものと深い感性の中に
    ある謎。
  • 創造に際して直面しようとし、いりこもうとする
    自然の謎。

レオナルドの手記
   《影は光に対するすぐれた力がある・・・。》    

  • レオナルドが彼の感性の活動をなぜ拒否し、
    なぜ知性に代わって感性を活動しなかったのかを
    考える必要がある。

・・・とだんだん難しくなってきたので、この辺で終了します。
このほかにも、西洋美術史の流れを各時代の作者ごとに
細かく解説がされていました。ユイグが感じているレオナルド感、
大体ですが箇条書きに書かせていただきましたが、いかが
でしたでしょうか~?

    

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コメント

我が家にも この本有ります。

投稿: 類似猿 | 2012/08/10 15:52

我が家にも この本有ります。

投稿: 類似猿 | 2012/08/10 15:54

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