2回目 「パウル・クレー展 -線と色彩-」 No.4
先週から仕事が忙しかったのですが、今日で
クレー展も最終日ということで、早退させて
いただき、ダッシュで大丸デパートまで駆け
つけて行きました。
「パウル・クレー展 -線と色彩-」
やはり無理しても最後にもう一度 (一度目)
観てよかったです!! 最初と展示作品が
違うのかしら?と思うほど、二度目なのに
また新たな目で観ることができるほど新鮮に
感じました。
今回は図録というより、ベルン「パウル・クレー・
センター」開館記念として、下記の本が発売されて
いましたので、今回はこちらからの図版も紹介
したいと思います。ただ、少し色が悪くて残念でした。
こちらの作品は展覧会には出展していませんが、
本に掲載されていまして、ペンと鉛筆でクレーの
部屋をスケッチしたようで素敵ですよね!
-*-*-
『ミュンヘン郊外、オーバーヴィーゼン練習場近くの家々』
1910
最初の「線」の所に展示してありまして、水平線に
続く広大な平野と道路がとても活き活きとした線で
描かれていて、色が浮かんでくるかのように
ダイナミックでしたね!
奥さんのリリーと結婚したのが、1906年でしたから、
小さな息子さんを連れてお散歩がてら郊外で描いて
いたようです。なんとなく平和な雰囲気が伝わって伸び
やかで柔らかな線の絵だと思いました。
最初に観た時、ピカッと光るほど頂点までがシャープ
な線で、色彩ももっと透明感がありずっと神秘的です。
前回、展示してあったでしょうか? ズート観ていると
北海に吸い込まれて行きそうでした。この絵の前で
吸い込まれそうに佇んでいる人達が何人もいました。
宗教的な感じがするほど何もないのに、ものすごい
吸引力がありました。 自然に涙が出るほどでした。
こちらの作品も出展されていませんが、クレーらしい
美しい色彩で豪華で動き出しそうなお花ですね!
雪の降る前なのに、燃え上がりそうな激しい色合い
なのは何なのでしょうか?不思議ですがクレーを
激するものが何かあったのか~?それとも雪の降る
前の大気の変化を表したかったのでしょうか~?
上記の本に、谷川俊太郎氏の詩がこの絵の横に
掲載されていました。
『雪の降る前』かみはしろ
かみはゆき
かみはふゆ
えかきはたいよう
ゆきをとかす
えかきははる
みどりをぬる
えかきはなつ
あおをぬる
えかきはあき
あかをぬる
そしてまたいつのまにかーーー
えかきはたってる
あたらしきかみの
ゆきのちへいに
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最終日なので混雑しておりましたが、
クレーの作品とじっくりと対峙して名残
惜しんでいるような鑑賞者の方たちから
ちょっと悲哀を感じる最終日でした。
クレーの天才性が二度目にはっきりと
感じることができて良かったです。
☆ Paul Klee Series (拙記事)
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