mercoledi, il ventiquattoro Gennaio 2007
sono le ventuno e trentanove
娘のお休みと合わせて、先日、日劇PLEXで
『マリー・アントワネット』
を観て参りました。11Fの一番大きな会場で大画面で
観たので、映像、音楽ともに大変楽しめました~☆
多分、男性諸兄はもう一つ甘ったるくて観ていられ
ないかとは思いますが、いつも美術をご覧になって
いる方々は、絵の一部分を切り抜いて、連続に
繋げた様な美しい映像美にうっとりとされるかも
しれません~♪
マリー・アントワネットのことをあまりよく書く人は
いませでしたが、エヴリーヌ ルヴェ (Evelyne Lever)
女史が書いた
『王妃マリー・アントワネット』
Evelyne Lever(著)
を読んで、ソフィア・コッポラ監督がマリー・アントワネット
という心を描いた王妃について自分も映画化したい、と
すぐに製作に取りかかったそうです。
出版社/著者からの内容紹介
その美貌と気品を讃えられ、一度はパリの民衆を熱狂
させながら、ついには革命の嵐にまきこまれ、断頭台の
露ときえた悲劇の王妃マリー・アントワネット。母マリア・
テレジアの外交戦略、夫ルイ16世の身体上の欠陥、
美貌のスウェーデン貴族フェルゼンとの恋、革命をめぐる
さまざまな思惑……。すべての要素がからみあい、ひとり
の美貌の女性を悲劇のレールへとみちびいていく。近代
ヨーロッパ史上、もっとも劇的な生涯を送った王妃の全生涯。
王妃役を演じたキルスティン・ダンスト
脚本を書く段階で、すでにマリー・アントワネット役は、
キルスティン・ダンスト (ドイツ系アメリカ人)がはまり役と
思い描きながら書いていったので、現代的な王妃役と
しては清潔感が合って、とても良かったように思いました。
『プチ・トリアノン』の庭園で
撮影もフランスの全面的協力でルーブル宮殿をフルに使用
できたそうなので、宮殿内の内装と庭園の美しさなど本当に
豪華でした!! 特に、子供を産んでから『プチ・トリアノン』
という郊外に小さな宮殿をプレゼントされるのですが、その
郊外の草花のきれいなこと!! また、上の図版のように
天使のような少女が登場してきて、これだけでも絵の一枚
になりそうですね~ヾ(´ー`)ノ
高階秀嗣先生の『歴史の中の女たち』の中でも、マリー・
アントワネットについては同情的で、フランス語も勉強して
宮廷内で話せるようにしていたとか、問題になった大きな
ダイヤモンドなども陰謀説があるとのことで、彼女を悲劇
の王妃として書かれたように記憶しています。
女性の監督だけあって、女性好みにシルクのドレスや
色とりどりのスイーツやお花やモーツアルトの歌劇など
女性的な華やかさで表面的には全体を覆いますが、
監督が描きたかったことは、王妃が14歳という年齢で
異国の地へ嫁いで、宮殿の慣習の中での孤独な心を
表したかったのだと思いました。
それは「何不自由もなく暮らしている宮殿の中でさえ
孤独というものはあるのだ。」という女性の悲しみを
通して、女性の監督だからこそ描けたのだと思います。
最後に、民衆が攻め入ったときに、逃げずにルイ16世
のそばで最後まで付いていた彼女も偉かったと思います。
バルコニーから民衆に向かって、頭を下げた時には
ちょっと涙するものがありました。史実かどうかはわかり
ませんが、後半は結構悲しみに満ちていると思います。
ただ、やっぱり英語だったことが少しこの映画を軽く
見せていると思います。全部ではなくても王との会話
や舞踏会などへ出たときなど少しでもフランス語が
混ざるともう少し臨場感がでたのではないかと思います。
女性監督が描いたロックのバックミュージックで舞う
現代的な悲劇の王妃は、中々良かったです~☆
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