イタリア語

2008/04/01

テレビでイタリア語 - NHKテレビ4月号 池上先生ご寄稿

martedi, il uno april 2008
sono le sette e ventitre

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NHK テレビでイタリア語 2008年 04月号

今日から4月ですね!
早くご紹介しようと思っていたのですが、昨夜、つまり月曜日の夜
深夜(午前0時~0時25分)に放送されるテレビのイタリア語の
テキストに、池上先生がご寄稿されています。私は今夜からと
思っていたので、昨夜見逃してしまったのですが、再放送は
金曜日の午前6時から6時25分に放映されます。

池上先生もブログでもう少し詳しくご紹介されています。

先日の国際会議のシンポジュームでも池上先生が「ウルビーノの
ヴィーナス」について掘り下げてお話なさっていましたが、内容が
とても濃いので簡単に書けないでおります。ヴィーナスが持っている
薔薇についてギリシャ神話から聖書にいたるまで、「閉ざされた庭」
の絵をご紹介されながらアトリビュートの持つ深い意味を教えて
くださいました。また、後日その辺りを書かせていただけたらと思い
ます。

本書でも一ページだけですが、「ウルビーノのヴィーナス」展について
書かれています。 シンポジュームでお話しされいた概略のようで、
先生の文章がとてもきれいで吸い込まれます。毎月、美術の話も
こちらに掲載されるようですから楽しみですね!

「イタリア 一歩奥へ」は、「恋する二人 Verona」(イタリアの美術・歴史紀行)
では、ロミオとジュリエットの舞台になったヴェローナについて、
地理、産業など歴史も交えてご紹介され、二人の悲恋物語の
発祥をあらゆる作家と当時の派閥構成など大変詳細にわたって
書かれていて素晴らしいです!!

昨夜は見逃してしまったテレビ放送でしたので、金曜日の朝は
早起きしてみなければ!と思っています。もしかしたら、6月に
ヴェネツィアへ行く機会があるかもしれないので、初回の
ヴェネチィアの紹介放送を楽しみに拝見してみます~

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2006/10/12

ボッティチェリ 『La Primavera』

giovedi, il dodici Ottobre, 2006
sono le ventitre e otto.


        Bottecelli
                 「La Primavera」
                 Sandro Botticelli
                  1482年頃(部分) 

  ウフィツィ美術館について、イタリア語の宿題で
  お勉強していまして、今回は、ボッティチェリの
  「プリマベーラ(春)」の登場人物について訳し
  ました。2週間も間があったのに、昨夜、慌てて
  宿題をしたので、理解できていない所も数ヶ所
  ありました。というのもまだ、文法が追いついて
  いないのと、生半可な美術知識があるために
  よく内容を熟読しないで、意訳してしまったのです。
  宿題の訳を一部分ですが、掲載してみますね~☆

  Questo dipinto di Sandro Botticelli rappresenta
 La Primavera ed e' appartenuto propiro a Lorenzo
  il Magnifico. (これは、サンドロ・ボッティツェリが描いた
  代表作『プリマヴェーラ(春)』で、ロレンツォ・マニフィコ
  個人の所有物でした。) 



  上記の図版は、「ルネサンス街道の旅」から拝借
  しましたが、ここで注釈が書かれています。


  息をかけられたニンフのクロリスは、花の女神に
  変身して、花を吐き出す。動きと遊びのある表現は
  現代人も驚く破天荒さだ。


  La giovane donna a destra, inseguita da un uomo
 volante, e' la ninfa Clori.(右の若い女性は、妖精
  クロリで、飛んでいる男性より追われています。)

 問題はこの「ニンフ」という言葉にありますが、これを
  妖精と普通は訳するのですが、このように「ニンフ」
  として「妖精」らしからぬ妖精に使ってしまいます。
  確かに、カタカナで直して通じてしまえばそれでOK!
  と安易に考えてしまいますが、もう一歩、踏み込んで
  訳してみることも重要です、と先生は教えて下さい
  ました。

   

 実は、ボッティチェリの実物の絵は見たことがないので
  どれほど素晴らしいのかちょっと分からないでおりまし
  たが、今回、宿題でこの作品を図版でみるにつけ、
  だんだんとボッティチェリの魅力にハマってきそうです。
 

 「ルネサンス街道の旅」から。。

  豪華王ロレンツォの悪友であったのですが、ロレンツォ
  は古代ギリシャ文化に関する研究サークル「プラトン・
  アカデミー」を開きました。そこでは、当代一流の詩人や
  哲学者、芸術家が円卓を囲み、美やエロスについて
  語り合い、詩を歌い上げていました。


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 ボッティチェリが、25歳の時に商業裁判所の装飾画を
  描いて賞賛を浴び、一流画家の仲間入り果たして
  いました。そこで、ある時ボッティチェリは、その会の常連、
  詩人ポリツィアーノが書いた詩に出合います。
  「ヴィーナスの王国」と題された一遍に、彼のイメージは
  膨らみました。西風の神(ゼフェロス)に追われるクロリス、
  花の女神(フローラ)、乱舞する三美神(グラツィア)、
  散りばめられた花々ーーー。

   Che strano:  le escono fiori dalla bocca!
       (その女性は口から花を吐き出しいて、なんて
         変わっているのでしょう!)
       Il giovane con i capelli lunghissimi e il
    mantello blu e' Zefiro, il vento, innamorato
    di Clori. (髪の毛が長く青いマントを着ているのが
    西風ゼフィロで、クロリを慕っています。)
       Chi e' la donna vestita di fiori?
       (花のドレスを着ている女性は誰でしょう?)
       Forse e' la Primavera e con le mani sparge sul
       prato ai suoi piedi fiori di tutti i tipi.
       (多分、女神プリマヴェーラで全種類の花々を
        草の上に、手から足元にかけて蒔
いています。)

         

            Sanbishin      

 描き上げた作品は『プリマヴェーラ(春)』と名付けられ、
  『ヴィーナスの誕生』と対をなし、女神たちの肌も露わな
  姿!これこそ人間讃歌!!

 30代後半で絶頂を極めたかに見えたボッティチェリでしたが、
  それから、10年足らず、ロレンツォが没する頃には彼の芸術
  はすっかり輝きを失っていました。フィレンチェの享楽的文化
  を批判した修道士サヴォナローラに心酔し、自ら裸身画を
  焼き、その後絵筆を折ってしまい、人々からも忘れられて、
  最後は薄汚れた服を着て、杖を突きヨロヨロと歩いていたと
  いうボッティチェリの晩年を思うとき、『プリマヴェーラ』や
  『ヴィーナスの誕生』の美しさはことさら胸を打ちます。

 とほとんど、ボッティチェリについて本文より引用させて
  頂きましたが、このような美しい絵を描いた人も晩年は
  寂しい最後だったようですね。いつかウィッツィ美術館で
  本物の絵を観たいと思います。

  だんだんとイタリア語の文法が難しくなっているのに、
  美術書の方にどうしても手が出てしまって、あまりお勉強
  していないで、どんどん基礎を忘れてしまっています。
  また、もう少しイタリア語も頑張ってお勉強しなければ!
  と少しサボっていた分、遅れてしまって申し訳ありません<(_ _)>

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