giovedi, il dodici Ottobre, 2006
sono le ventitre e otto.
「La Primavera」
Sandro Botticelli
1482年頃(部分)
ウフィツィ美術館について、イタリア語の宿題で
お勉強していまして、今回は、ボッティチェリの
「プリマベーラ(春)」の登場人物について訳し
ました。2週間も間があったのに、昨夜、慌てて
宿題をしたので、理解できていない所も数ヶ所
ありました。というのもまだ、文法が追いついて
いないのと、生半可な美術知識があるために
よく内容を熟読しないで、意訳してしまったのです。
宿題の訳を一部分ですが、掲載してみますね~☆
Questo dipinto di Sandro Botticelli rappresenta
La Primavera ed e' appartenuto propiro a Lorenzo
il Magnifico. (これは、サンドロ・ボッティツェリが描いた
代表作『プリマヴェーラ(春)』で、ロレンツォ・マニフィコ
個人の所有物でした。)
上記の図版は、「ルネサンス街道の旅」から拝借
しましたが、ここで注釈が書かれています。
息をかけられたニンフのクロリスは、花の女神に
変身して、花を吐き出す。動きと遊びのある表現は
現代人も驚く破天荒さだ。
La giovane donna a destra, inseguita da un uomo
volante, e' la ninfa Clori.(右の若い女性は、妖精
クロリで、飛んでいる男性より追われています。)
問題はこの「ニンフ」という言葉にありますが、これを
妖精と普通は訳するのですが、このように「ニンフ」
として「妖精」らしからぬ妖精に使ってしまいます。
確かに、カタカナで直して通じてしまえばそれでOK!
と安易に考えてしまいますが、もう一歩、踏み込んで
訳してみることも重要です、と先生は教えて下さい
ました。
実は、ボッティチェリの実物の絵は見たことがないので
どれほど素晴らしいのかちょっと分からないでおりまし
たが、今回、宿題でこの作品を図版でみるにつけ、
だんだんとボッティチェリの魅力にハマってきそうです。
「ルネサンス街道の旅」から。。
豪華王ロレンツォの悪友であったのですが、ロレンツォ
は古代ギリシャ文化に関する研究サークル「プラトン・
アカデミー」を開きました。そこでは、当代一流の詩人や
哲学者、芸術家が円卓を囲み、美やエロスについて
語り合い、詩を歌い上げていました。
ボッティチェリが、25歳の時に商業裁判所の装飾画を
描いて賞賛を浴び、一流画家の仲間入り果たして
いました。そこで、ある時ボッティチェリは、その会の常連、
詩人ポリツィアーノが書いた詩に出合います。
「ヴィーナスの王国」と題された一遍に、彼のイメージは
膨らみました。西風の神(ゼフェロス)に追われるクロリス、
花の女神(フローラ)、乱舞する三美神(グラツィア)、
散りばめられた花々ーーー。
Che strano: le escono fiori dalla bocca!
(その女性は口から花を吐き出しいて、なんて
変わっているのでしょう!)
Il giovane con i capelli lunghissimi e il
mantello blu e' Zefiro, il vento, innamorato
di Clori. (髪の毛が長く青いマントを着ているのが
西風ゼフィロで、クロリを慕っています。)
Chi e' la donna vestita di fiori?
(花のドレスを着ている女性は誰でしょう?)
Forse e' la Primavera e con le mani sparge sul
prato ai suoi piedi fiori di tutti i tipi.
(多分、女神プリマヴェーラで全種類の花々を
草の上に、手から足元にかけて蒔いています。)
描き上げた作品は『プリマヴェーラ(春)』と名付けられ、
『ヴィーナスの誕生』と対をなし、女神たちの肌も露わな
姿!これこそ人間讃歌!!
30代後半で絶頂を極めたかに見えたボッティチェリでしたが、
それから、10年足らず、ロレンツォが没する頃には彼の芸術
はすっかり輝きを失っていました。フィレンチェの享楽的文化
を批判した修道士サヴォナローラに心酔し、自ら裸身画を
焼き、その後絵筆を折ってしまい、人々からも忘れられて、
最後は薄汚れた服を着て、杖を突きヨロヨロと歩いていたと
いうボッティチェリの晩年を思うとき、『プリマヴェーラ』や
『ヴィーナスの誕生』の美しさはことさら胸を打ちます。
とほとんど、ボッティチェリについて本文より引用させて
頂きましたが、このような美しい絵を描いた人も晩年は
寂しい最後だったようですね。いつかウィッツィ美術館で
本物の絵を観たいと思います。
だんだんとイタリア語の文法が難しくなっているのに、
美術書の方にどうしても手が出てしまって、あまりお勉強
していないで、どんどん基礎を忘れてしまっています。
また、もう少しイタリア語も頑張ってお勉強しなければ!
と少しサボっていた分、遅れてしまって申し訳ありません<(_ _)>
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