神の手をもつ絵師 若冲☆
皆様、こんにちは
まだまだ、朝晩は寒い日が多いですが、日中の陽射しに
春を感じるこの頃です。
高3と中3の教え子達は、一人を覗いて、私立には其々
合格できたようで、ちょっと安心しています。残すは都立校
と大学の受験のみとなりました。みんな、最後まで頑張って!!
○o。+..:*○o。+..:*○o。+..:*
本日は、BSプレミアムカフェをつけていたら、また、
素晴らしいアンコール番組が放映されていました。
神の手をもつ絵師 若冲(初回放送:2001年)
京の都に生きた画家 伊藤若冲
失礼ながら、家事をしながら途切れ途切れですが
観ていたのですが、ジョープライス氏が収集した
若冲の絵画と生涯をドキュメンタリードラマのように、
紹介されていました。
プライス氏が60年以上前に、ニューヨークの日本美術商で
一目惚れして購入したという若冲の「葡萄図」の一部です。
私も若冲の作品は、どちらかというとこういったシンプルな
水墨画で表現した動植物画が一番好きです。プライス氏が
その時に何の知識もなかった江戸時代の絵画が後に、
ロサンゼルス郡立美術館に日本館を設立するほど
日本の文化を情熱を持ち守って来て下さったことが分かり
最後には、感動するほど感謝の念が湧いてきました。
今回のドラマでも相国寺の僧侶・大典禅師が若冲と懇意
にしていたことが良く描かれていましたが、昨年、その二人
の展覧会が相国寺で行われたようですね。
障壁画50面(重要文化財)全てが公開されたとのことです。
その役所として、若冲は岸辺一徳と僧侶は山本學氏が
演じていて、お声からして深みのある二人の演技が非常に
このドラマの質を高めていました。
プライス氏が作品を眺めているところへ、若冲が蘇って
プライス氏に「この作品は、お好きですか?」と聞くシーン
です。「もちろんです!」と氏は答えています。
少しボケてしまいましたが、若冲の作品の中で実際に観て
私が一番素晴らしいと感じたのは、右の作品で
「月下白梅図」
です。こちらもバーク・コレクション展で展示されていたかと
思うのですが、梅の枝が天に向かって生命力強く描かれて
いたのが印象的でした。
たったと言いますか、この200年の間に、日本はすっかりと
電子時代へと変貌してしまいました。塾の生徒も先生も電車
の中でもみんな携帯を離さないで、携帯の中で会話して
物事が処理されていきます。それは、本物、実物をみないと
等しいことですよね!?
プライス氏のような審美眼を持っていた人が、若冲や
江戸時代の自然を愛する芸術家の作品を大切に保管し
世界中の人々に展示する機会を齎してくれています。
人間の命ばかりでなく動植物の命を大切にしていこうと
いう若冲の秘められた願いを私達は携帯から少し離れて
生命という尊厳について、考えさせられる良い番組でした。
ハイビジョン、スペシャル、さすがです!!優れた番組は
何度も放映し続けて頂きたいです。
| 固定リンク
| コメント (0)
| トラックバック (0)
最近のコメント