「オルセー美術館展2010」 私の3選
「ロンドンの国会議事堂、霧を貫く陽光」
1904年 クロード・モネ
今朝、BSのアンコール放送、
日曜美術館「夢のオルセー美術館 傑作10選」
を放映していたので、私も忘れない内に私の中で好きな3選を選んで
書いておこうと思います。
随分前に同展に参りましたが、月曜日なのに、館内は満員電車状態で
すごく混雑していました。 印象に残った作品だけは、しばらく見つめてきました。
また、ゆっくりと見て観たいです。
館内に入ったところには、モネの絵画がズラ~と展示されていて
まぶしい程でしたが、一番、心を打たれたのは、トップの画像で、国会議事堂
が明るい陽光を浴びて、霧の中で美しくも詩情豊かな表情を見せていました。
今までみた国会議事堂シリーズの中でも一番、色彩が美しく輝いて
いるようで、モネが感動しながら描いているのが伝わってきました。モネの
描く黄金色といいますかオレンジがかった赤は、本当に人の心を打ちますね
「アルルのゴッホの寝室」
1888年
フィンセント・ファン・ゴッホ
最近は、ゴッホは自殺ではなくて、弟のテオが誤ってピストルでゴッホを
打ったのではないか?というような説もでているようですが、二人の苦労を
知るにつれ生前に報われなかったことが痛まれます。
「オルセー美術館展」のゴッホの絵は、どれも温かみがあって、素晴らしい
ですね!!こちらの寝室の絵は、歪んで見えはしてもとても立体的で額から
家具が飛び出してくるような明るく勢いがあって、すごく良かったです
絵が歪んで見えるのではなくて、右奥にむけて斜め前に出ている部屋
だったそうですね。。それでも絵から喜びが溢れているようなゴッホの絵の中
では幸福感を感じられて、何か救われるように思いました。
「星降る夜、アルル ( ローヌ河の星月夜 )」
1888~89年
フィンセント・ファン・ゴッホ
とても大きな絵で、満天の空に大きな星が散りまかれ、川面には
街の光が星の光と呼応するように、ロマンチックに描かれています。
手前の恋人同士も幸せそうで、ここでもゴッホの精神が安定して
絵を描くことを楽しんでいる気持ちが現れています。印象派の後の
表現主義や抽象主義など先導したとのことですが、ゴッホは心の内面
を絵に忠実に描きたかったのかもしれませんね。。
もっと素適な絵も沢山ありましたが、ゴッホがこの時ほど、充実した
気持ちで絵を楽しく描いていたことを知ることができて、私まで癒された
ように嬉しくなりましたので、ゴッホの作品を2点も選んでみました。
生前に報われなくてもこのようなゴッホの心を感じられる作品は
今後も永久に私達を励ましてくれたり情熱を持って何かをすることが
大事であると教えてくれているようです。
「オルセー美術館展2010」は、8月16日まで国立新美術館で開催
されています。
| 固定リンク
「2010年 美術と芸術」カテゴリの記事
- 『ドガ展』 ぜひ 『エトワール』を年内にご覧くださいませ!(2010.12.25)
- 「特別展 ダ・ヴィンチ ~モナ・リザ25の秘密~」@ダ・ヴィンチ・ミュージアム(2010.12.16)
- 「カポディモンテ美術館展」 優しい灯火♪(2010.07.22)
- 「オルセー美術館展2010」 私の3選(2010.07.04)
- 「英語でめぐる世界の美術館 ルーヴル美術館 」 by 池上英洋、田中久美子 共著(2010.06.29)
この記事へのコメントは終了しました。
コメント