池田満寿夫の著書、やはりスゴイです!!
先月のことですが、Kさんという方が拙記事を読まれて、池田満寿夫氏
の「親しい友への手紙」をぜひ読みたいのですが。。とメールを
下さいました。
大変きれいな文章で、きちんとした方というのが文面からも感じられたので、
所有者のT氏に伺うことにしました。即座に「OKですよ!」という
お返事でした。まとめて5冊も拝借して、送らせていただきました。
返却されてから、私もむさぼるように、下記の3冊を読ませていただき
改めて、池田氏のマルチ・タレント性と芸術家が書かれる激しい文体に
ゾクゾクしながら一気に3冊を読み上げてしまいました。
ただ、「親しい友への手紙 (1980年)」には、以前も読んでおりますので
読みたいページだけ何度か読み返してみると、語り口調で書かれた友への
書簡集は、ご自身の心境と各地域の芸術性が鋭く描かれていて、また
新鮮な気持ちに包まれました。よろしければ、以前に書いた拙ページを
ご覧くださいませ。
ニューヨークやパリやモスクワやギリシャなど、あの当時は地球を
秒速のように駆け巡り、作品作りの合間に映画も撮ったりエッセイも
書かれたりとスーパーマンのように活躍されたマルチ・タレントの
池田氏は、本当に生き急いだ、としか思えないような生き方がこちら
の本を読んだだけで分かります。
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「私のピカソ 私のゴッホ (中公文庫)」
内容(「BOOK」データベースより)
ピカソ、ゴッホ、そしてモディリアニ。青年の日に深い衝撃と
決定的な影響をうけ、今なお心を捉えて離さない天才たち
の神話と芸術を、自らの青春と重ね合わせて描く白熱の
エッセイ。
現代作家についてお知りになりたい方は、ぜひ、こちらを
読まれてくださいませ!ピカソについて、熱い口調で語る
池田氏の文にグィグィと引きこまれて行きます!確かに、
ピカソの「青の時代」とご自身の若い頃にお金のない芸術家
同士が共感するような描き方は、真実味を増していて
良かったです。
「アヴィニョンの娘たち」からキュビズムに入っていく考察が
素晴らしくて、そうだったのか!と難解なキュビズムへの
移行がよく分かるように書かれています。
ピカソは独自の様式を破壊して、次の様式へと移行するのは
何故か?という解明には目を見張ってしまいました。
ゴッホ、モジリアニについても初めて知るような研究発表の
ようによく調べられていて、とても勉強になりました。
天才ピカソの生き方に自らを合わせみるかのような
池田氏の豪快な芸術生活も尊敬に値するものがありますが
享年63歳という若さで急死されてしまったのが本当に残念です。
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「男の手料理」 (中公文庫BIBLIO)
内容(「BOOK」データベースより)
とびきりの美食だけが料理の醍醐味ではない。機転の有無が
男の料理の決め手となる。その時々の素材、季節感、時間的
制約などに応じて自由に考えながら作る、楽しくてオイシイ、
男のための料理エッセイ。
お料理本としてというよりも池田氏のエッセイの面白みが
満載です。読んでいて、池田氏のモシャモシャ頭とニコニコした
笑顔を思い起こさせる楽しい本です。本当に、文章が
上手なんですよね!!
少し明るい気分になりたい方は、ぜひ、おつまみの1つも同時に
覚える感覚で読まれて見て下さいね!
この頃は、佐藤陽子さんと一緒に住まれて、こちらのエッセイの
原稿も陽子さんが見直したり味見をされていたりとその掛け合い
がとても楽しくて幸せなお二人の様子が目に浮かぶようです。
最後に陽子さんが「池田満寿夫の手料理」と題して書かれて
いるのですが、ある時、池田氏の生まれ故郷である中国の
張家口に行かれて、その郷土料理のお味が池田氏の作る
お味と同じだったこと。。もし池田氏が亡くなってしまっても
こちらへ来れば、「舌だけは満寿夫に逢えるんだ」、と思ったら
とめどもなく涙が出てきたそうです。池田氏が余命少ないことを
芸術家の陽子さんも感じていらしたのかもしれませんね。。
とても印象的でぐっと来てしまいました。
このように、最愛の女性と知り合えて、日本で活動拠点を
しっかりと腰を据えたところでしたのに、ご本人もさぞや
無念だったことと思います。
また、T氏ともこのように、本をお借りするきっかけを齎して
くださった素適なKさんにも感謝します。もちろん、T氏にも
ですが・・・![]()
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