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2008/10/12

VTCツアー 『西洋絵画の父「ジョットとその遺産展」』@損保ジャパン美術館 - 池上先生ご引率

domenica, il dodici ottombre 2008
sono le dicinove e dodici

  先週、Nortonのセキュリティーのヴァージョンアップをインストール
してから、PCの処理が遅くなって本当に困っています。ですので、
あまり画像やリンクなどは張り付けないで、文章だけでも書いて
行きたいと思います。

    10月10日(金)、今回のVTCツアーは池上先生のご引率の下、
西洋絵画の父 『ジョットとその遺産展』」
新宿の損保ジャパン美術館で、夜間鑑賞会をして参りました。
今回は、イタリア美術にお詳しいNikkiさんが1次会の幹事さんで、.
わん太夫さんが2次会の盛り上げ幹事役さんでお疲れ様でした<m(__)m>

 池上先生から学生さんの鑑賞会にご同行させていただいてから
今秋で3年目になります。やはり、損保ジャパンで開催していた
「プラート美術展」が最初でした。その時に、先生のご解説で目が
覚めるように美術史の面白さに感激したことを懐かしく思い出しました。
今回もご専門のイタリア美術でもあるので、ものすごく詳細にご解説
くださって、大変勉強になりました<m(__)m> また、ご解説して頂いた後に、
自由時間に絵を観かえすとすごいことが起こります!!絵の方
から迫ってくるように絵がキラキラと動き出すかのように眩しさで
包まれてしまいます。不思議ですが、いつもそうなんです!!

 そして、今回はご参加者が各ブログやmixiの日記に本展について
レポートを書くというのが参加条件となっています。皆様も夫々、
個性的に各々の観点から書かれていて大変素晴らしいと思い
ました。私は、今回は先生が教えてくださったことで、印象に
残ったことを書かせて頂きます。

 ジョットは旅する画家で、弟子のガッティ、ダッティなどジョッテエスキと
呼ばれるジョットの追従者たちを引き連れて、リミニという日本で言えば
湘南の海岸辺りで描いたり、フィレンチェ、アッシジ、ローマ、ミラノ、
ナポリなど各地の画家を集めては、工房を作ってはジョット様式を広めて
行ったそうです。

 今回の目玉作品は、ジョットの「聖母子像」ですが、こちらは
イタリアでも3日前に日本へ貸し出しすることが公表されたそうです。
それだけ貴重な板絵で、国外へ持ち出しすると、以前の「受胎告知」
のように反対論(バッシングなど)が出てしまうことを避けたようです。
そして、保険も莫大なことがあって、少しでもその保険が安くなること
から、損保ジャパンが展覧する運びとなったようです。

また、初期の頃の作品なので、まだ、稚拙なところがあります。
それは、イエスの足と比較してもわかるのですが、マリアの手の
大きさが大きいことです。幼児にしてはイエスも少し固い顔で
描かれています。しかし、空間の奥行きを持たせていたり、
衣の下に肉体が感じるように描れていて革新的です。マリア様
の顔が少し横に傾いていたり、手にも感情を表して描いたのは
ジョットが初めてだそうです。このようなことは、ジョット以前の
ビザンティン様式では禁止でしたので、衣装等も線を何本も
引いていたようです。もちろん、感情表現もなく奥行き感もなく
平面的に描かれていました。

マリアの黄金の光輪には、見事なほどの装飾が描かれていますが、
それはジョッテスキの仕事である、と仰られたようですが、そこは
よく聞き取れなかったので間違えているかもしれません<m(__)m>
先生が教えてくださらなければ、気が付かなかったですが、
美しいモチーフが確かに描かれています。

 フレスコ画破片の《嘆きの聖母》は、1966年の大洪水で、被害を
受けてしまったそうです。先生はこの作品がとてもお好きであると
何度も仰っていました。また、先生のブログにもご解説が書かれて
います。元は巨大な作品で、磔刑図の下に描かれていたそうです。
赤いシノピアという顔料で下描きをしてから、漆喰を上に塗るそう
ですが、洪水で漆喰がはがれたために、その線が残って見える
ているそうです。

 最後に一人でそっと、こちらの《嘆きの聖母》に対面してきました
ところ、実際に子どもを亡くした母の悲しみが溢れるように感情が
抑えながらもこちらに訴えてくるようで、心が打たれました。


 次のガラス絵「ピエタ」は、やはり貴重な作品とのことでした。
その前のステンドグラスもそうですが、当時にしてはかなり高価な
ガラスで造られているそうです。制作するには、かなり高い技術力
がいるとのことです。マリアは胸をはだけているのですが、悲しくなると
そのようなポーズで描かれる事が多いそうです。石棺の下には
イエスの血を受ける聖杯が置いてあります。700年前のガラスの
作品ですが、単眼鏡で覗くととても精緻で美しいです。最初に
観た時は本当に崇高さも感じて感激でした。

 「聖母子と二人の天使」.は、イエスの手にしている小鳥はヒワで
胸には珊瑚のネックレスをしていますが、どちらも受難な人を表す
アトリビュートです。珊瑚は小さい子のお守りだそうです。

 ロレンツォの「聖ニコラウス ・・・・」で、一番左に描かれている
聖人ニコラウスは、3つの金のボールを持っています。貧しい家
の娘は持参金がないために娼婦などをして自分で稼いで持参金
を作ったそうです。しかし、ある家に3人の娘も同じように、娼婦を
していたのですが、この聖人が1個づつ金のボールを窓から投げ
入れてあげたので、それを持参金に返還し一人づつ嫁いで行かせ
ました。それで、プレゼントをする聖人(セントニコラウス)ということ
から現在のサンタクロースという名前になったそうです。

 まだまだありますが、この辺で終わりにします。図版がないので
ちょっとつまらないですね。。

 3枚の資料も配布していただきまして、所々説明していだきました。
ジョットの晩年は、悲しいときには悲しい顔をしていたり、下から上を
見上げているような感情表現が豊かになった図版も添付してくださって
よく分かりました。

 池先生はこの後、美術館側からお呼びがあったのでお話して
いらしたのですが、今度から休館日、休日と金曜日以外の夜間は、
VTCで夜間鑑賞会をさせていただけるとの嬉しいお申し出があった
そうです。本当になんという素晴らしいお話でしょう!!
 今回もジョットの作品を観る事ができて、当館には御礼申し
上げます<m(__)m> フレスコ画も輸送するには大変だったことと
思いますが、ジョットの絵を観れたことと池先生のご解説を拝聴
できたことは、イタリア美術の大事な原点が少し分かったようで
本当に良かったです。ありがとう御座いました。

 ご参加いただいた方も大変熱心に聴いていらっしゃいました。
そのあとの飲み会もすごく楽しくて、ちょっと盛り上がり過ぎた位
ですが、最高の夜になりました!!
 

      

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2008年 絵画鑑賞会」カテゴリの記事

コメント

Juliaさま

拝読させていただきました。m(__)m
池上先生が解説されたこと、そのままの記憶に脱帽致しました。m(__)m(*´∀`*)
素晴らしいです。
私が書けなかったことを、先生の解説とご自分の感想を織り交ぜ、感情豊な表現で書かれるJuliaさんの文章力、表現力に関心し、胸が一杯になりました。
写真がなくとも、十分です。
私は写真に助けてもらっています。(^_^;)(笑)

Juliaさんの書かれたものから、ジョットの絵の初期とその後の描き方の違いを、改めてそうでした!(^^)と思うのでした。
ありがとうございました。m(__)m

今回のイベントでも、大変お世話になりました。
学ばせていただける機会を与えて下さったことに感謝申し上げます。m(__)m
これからもよろしくお願い致します。m(__)m
(*´∀`*)

投稿: 木の湖 | 2008/10/13 01:29

鑑賞会ではありがとうございいましたm∥_ _∥m

せっかくのチャンスですので、web上でも楽しかった時間を共有させていただければ、と思いトラックバックさせていただきました。

投稿: Cos | 2008/10/13 08:17

Juliaさん、こんばんは。
先日は色々とお世話になり、ありがとうございました。

私はまだ日記にUPしていないので焦っております!
それにしても、本当に素晴らしい展覧会でした。
こんなに心に残っているのも、池上先生の解説あってこそ、と思います。
また、機会がありましたらぜひご一緒させてください。

私もレポートがんばりまーす。

P.S.私も昨年ノートンのバージョンアップをしてからパソコンの調子が悪いんですよー。ソフトが重いんですよね。
先日、我慢しきれずとうとうアンインストールしました…。

投稿: ぴく太 | 2008/10/13 22:42

木の湖さん
今日のスイーツ会もすごく楽しかったですね!!
木の湖さんはチョー美人なのに、チョー面白いから
チョー大好きですよ~heart02

>Juliaさんの書かれたものから、ジョットの絵の初期とその後の描き方の違いを、改めてそうでした!(^^)と思うのでした。ありがとうございました。m(__)m

いえいえ~木の湖さんのレポートも素晴らしかったです!ダイナミックな感じがしてナイスでした!!
こうやって皆さんで書くことで、どんどんと知識が積み重なっていくようでとても相乗効果がありますね!
池先生も私たちを鍛えてくださいますね~(^_-)-☆

>今回のイベントでも、大変お世話になりました。
学ばせていただける機会を与えて下さったことに感謝申し上げます。m(__)m

こちらこそ、2次会では大いに盛り上がって楽しかったです!これからもVTCではいろいろとご参加いただいて、共に学んで参りましょうね~good

投稿: Julia | 2008/10/14 00:08

Cosさん

コメント&TBをありがとう御座いました。
漆喰について詳しく書いてくださって
助かりました 本当はその部分に
リンクを張りたかったのですが、他の操作を
するともうPCが動かなくなるので断念しました。

なので、TBも少しお待ちくださいませ。

投稿: Julia | 2008/10/14 00:11

ぴく太さま

先日はご参加いただいてありがとうございました。
久しぶりにぴく太さんにお会いできて、嬉しかったです!

>私はまだ日記にUPしていないので焦っております!

少し遅れても良いので、頑張ってくださいね!
ぴく太さんのアートを愛する気持ちはきっと
通じると思います~heart02

>それにしても、本当に素晴らしい展覧会でした。
こんなに心に残っているのも、池上先生の解説あってこそ、と思います。

私も一人で見たときはあまりよく分からなかったのですが、池先生のご解説であのフレスコ画《悲しみの聖母》がとても悲しくてきれいな絵だわぁ~という気持ちが沸いてきました。

>P.S.私も昨年ノートンのバージョンアップをしてからパソコンの調子が悪いんですよー。ソフトが重いんですよね。
先日、我慢しきれずとうとうアンインストールしました…。

そっそうでしたかーーー。
立ち上げてからメールを開くまで10分以上かかります。
アンインストールされたんですか!!
一万円近くも払ったんですよぉ。。本当に不良品ですよね!!でも、その内、私もアンインストールするかも!
(実は、あの会社で面接を受けてひどい経験があるので、
本当は使いたくないんですけどね。。)

投稿: Julia | 2008/10/14 00:21

こうやって記事を読むと、参加できなかった事が残念になります
自分に知識はないけれど関心はあるものは、詳しい人と観ると本当に別物なんですよね・・

まあ、だから二人でコンサート楽しむ事出来たので良しとしましょうか・・

投稿: えみ丸 | 2008/10/14 21:03

えみ-丸さん

お帰りなさいませ。
長野は楽しそうでしたね~(*^_^*)

>自分に知識はないけれど関心はあるものは、詳しい人と観ると本当に別物なんですよね・・

えみー丸さん、残念でした
でも、外の空気に触れて、ご友人たちと
過ごすのも楽しいですよね~ヽ(^o^)丿

>まあ、だから二人でコンサート楽しむ事出来たので良しとしましょうか・・

そうですね!!
クーパーさんのピアノは11月9日の午後9時からも
聴けます。楽しみですね!!


投稿: Julia | 2008/10/15 01:27

さすがJuliaさん、素晴らしいレポートですねsign01
先日は資料も貸して頂きありがとうございますm(__)m
参加できなかったのは残念だったけど、Juliaさんや皆様のレポートで勉強させていただいてから観に行くことができますわ。

投稿: えりり | 2008/10/15 06:40

えりりさ~ん

コメント、ありがとうございます~す。
えりりさんがいらっしゃれなくて本当に
残念でした(/_ ;)
木の湖さんとミズシー氏がお笑い漫才コンビで
本当にオモロかったですよぉ~happy01
な~んて、先生のお話もすごく勉強になりましたけれどね!!

今日は、楽しかったスイーツ会をアップしようかと思っているのですが、うまく画像がアップできるか
心配です~(^_^;

もんぶらん君とみるふぃーゆちゃんとご一緒に南国の旅を楽しんできてくださいね~airplanegemini
ご帰国されたら、またcake行きましょうね~lovely

投稿: Julia | 2008/10/15 19:39

繰り返し読んでも素晴らしい、

Juliaさんの記事の足元にも及びませんが、

またジョットの記事書いてみたので、TBさせていただきましたyacht

投稿: わん太夫 | 2008/10/30 15:44

わん太夫さん

コメント&TBをありがとうございました。
この記事を書いたときは、ものすごくPCが
調子悪くて、5回も書き直したりして本当に
疲れ果てましたぁ~(/_ ;)

やはり先生に教わると理解力がぐ~んと
増しますよね~sign03

わん太夫さんも2回もレポートを書かれて
お疲れ様でした TBはまた後日
伺います。と言って最近は週末も飛び回って
いるので、皆さんのブログへお邪魔できないで
失礼しておりますm(*- -*)mス・スイマセーン

投稿: Julia | 2008/10/30 22:27

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池上英洋先生に解説をしていただきながらもう一度「ジョットとその遺産展」を見てきた [続きを読む]

受信: 2008/10/13 08:16

» 西洋絵画の父「ジョットとその遺産展」 〜ジョットからルネサンス初めまでのフィレンツェ絵画〜 [わん太夫の迷路]
      西洋絵画の父 ジョットとその遺産展が11月9日まで開催されています       会場の入り口付近 損保ジャパン東郷青児美術館http://www.sompo-japan.co.jp/museum/exevit/index.html 池上先生の引率によりVTCのイヴェントも行われましたので、 ちょっと関連記事を書きます。 ジョットは1267年ごろフィレンツェ近郊で生まれたとされています。 ジョットは羊飼いの少年だった頃、 チマブーエに認められその弟子になった... [続きを読む]

受信: 2008/10/30 15:46

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