「狩野芳崖 悲母観音への軌跡」展@藝大美術館 &周辺建物散歩
martedi, il ventitre settembre 2008
sono le venti e quattorodici

「狩野芳崖 悲母観音への軌跡」@藝大美術館
昨日からの暗い気持ちを少し引きずりながら上野へ向かい
ました。上野駅からダァ~とすごい家族連れの人たちで
ほとんどは、上野動物園に向かっているようでした。元気な
子どもたちの笑い声や休日で穏やかな顔をしている人たち
を見て、大体の人たちはこうやって健康的に過ごしている
ことにホッといたしました。
「 狩野芳崖 悲母観音への軌跡-東京藝術大学所蔵品」
は、会期が本日で終了でした。皆さんの評価が高いのと
狩野一派ということで、これは見ておかなければ!と
思って行きましたところ素晴らしい日本画を拝見できて
本当に良かったです。
第1展示室に展示してありました重要文化財に指定された
『不動明王』は、突然、カラフルな色彩の日本画に少々異彩
を放って見えましたが、私はどちらかというと色彩が豊かな
方が好きなので、ものすごく魅力的な 『不動明王』に観えて
しばし見つめておりました。
なんでもアメリカ人の美術史家フェノロサとう人が、日本画の
伝統に西洋絵画の写実や空間表現を取り入れた、新・日本画
の創生を芳崖に託したそうで、こちらもかなり西洋画的な手法
を取り入れているのかもしれませんね!
「悲母観音」
1888年
第2展示室の中央に大きな「悲母観音」が展示してあり
観音様が宙に浮いて、生命を宿した子どもを優しく
見下ろしているようです。精緻に描かれたお袈裟の文様
には所々金で描かれていて、それが目を惹きます。
作品が大きくて観音様が天から私たちをも見下ろして
いるように感じます。なんとも圧倒されるような迫力で
芳崖が絶筆してしまったのが分かるほど何か魂の奥底が
感じられる芸術の最高峰を拝顔するようでした。
羽をつけた天使(天女)や聖母マリア様を思わせる西洋絵画
を模写したような下絵の数々も興味深く観ることができました。
「悲母観音」の下方に描かれているのは、妙義山という
ことですが、妙義山は昔、家族で遠足のように散歩コースを
登ったことがあります。かなり岩場や崖が多くて、大変な思いを
したことを思い出しました。その下絵も展示してあったので
何か懐かしさとともに芳崖が描いた険しい山が身近にも
感じたりしました。
芳崖は、藝大の設立にも関与して教壇に立つ手前で
亡くなったそうです。こうやってその藝大でいつまでも
作品を保存し展示してくださるので、芳崖も本望と喜んで
いることでしょうね。日本画の新しい画法の先駆者と
なった芳崖の作品を拝見できて藝大美に感謝いたします。
===
この後は、藝大周りの建造物を散策しながら撮影して
きました。大きな例のカメラを持っていかなかったので(笑)、
もう一つですが、いつも近所を歩いていたのに、こんなに
素晴らしい建物がそばにあったなんて知らずにいたのが
もったいないことでした。
黒田記念館
昭和3年竣工
国際子ども図書館 上記、2館は休館日でしたが、奏楽堂は公開日で中に入って 上野はやはり文化的施設が沢山あって、ちょっと散策するのも
明治39年竣工
旧東京音楽奏楽堂 舞台
明治23年竣工
観る事ができました。「日本最古の木造の洋式音楽ホール」で、
いつか音の響きを聴いてみたくなりました。
楽しいですね~
暗い事件も多いけれど、古くからの伝統的な
建物や芸術に触れると安らかな気持ちになれるようです。
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コメント
奏楽堂は、未だに行ってないです
観なければ・・・。
芳崖の<非母観音>。あの観音様の慈愛に満ちた表情、なんだか救われるような気がします。
芸大つながりで、上村松園さんの<序の舞>いつ公開してくれるのでしょうか?早く観たいです。
投稿: えこう | 2008/09/23 22:45
えこうさん
もう最終日だったので、どうにか行ってきましたー
>奏楽堂は、未だに行ってないです観なければ・・・。
とても舞台は趣きがあってよかったですよぉ~

演奏を聴きたくなりますね~
今日は「雪やこんこん」などの作曲者の中田孝直展も
開催してました。
>芳崖の<非母観音>。あの観音様の慈愛に満ちた表情、なんだか救われるような気がします。
そうですね。このような時代に観音様の絵を拝めるのは
救われる気がしますね~
>芸大つながりで、上村松園さんの<序の舞>いつ公開してくれるのでしょうか?早く観たいです
近美でも時々、松園さんの絵を展示していますよね!
本当に美しさでは日本一かもしれませんね~
投稿: Julia | 2008/09/24 00:10