『薔薇空間』@Bunkamura
domenica, il uno giuno 2008
sono le ventitre e mezo

『薔薇空間』@Bunkamura
5月は週末ごとに、薔薇の写真を撮り歩いたので、ル・ドゥーテの
『薔薇空間』の展覧会へ行くことを心待ちにしていました。Bunkamura
で頂いたミニカレンダーやしおりやチケット↑まで全部、ル・ドゥーテの
描いた薔薇づくしです~![]()

ピエール・ジョセフ・ルドゥーテ 『薔薇図譜』
先日も山梨で、薔薇の原種に近いローズ・ダマスケナに直接
触れることができて、その甘い香りとともに、まさにばら色をした
柔らかな花びらの感触がまだ残っています。 なので、ル・ドゥーテ
が描いた薔薇の花から香りが漂ってきそうでいて、こないのが
不思議なほどとても実物に忠実に美しく描かれているとため息
まじりで観て参りました。
今年の初めに、ル・ドゥーテが描いたカレンダーを購入して
会社のデスクの上に置いて、毎月、絵柄を楽しんでいます~![]()
ここで、ル・ドゥーテとル・ドゥーテを育てたナポレオンの最初の
妃であったジョゼフィーヌ(1763~1814年)について、
Bunkamuraテラスのローズガーデンの薔薇とともにご紹介
したいと思います。もう大分、咲いてしまっていましたが、
大小、さまざまな種類の薔薇の鉢が設置してあって、とても
きれいでした~![]()
今日、このように薔薇が世界的に広まるようになったのは
(現代では2万種)ナポレオン皇帝の最初の妃であった
ジョセフィーヌの功績が大きいようです。
ジョセフィーヌはカリブ海のフランス領マルティニック島に
生まれ、本名は、「マリー・ジョセフ・ローズ(バラ)」 でしたが、
ナポレオンと結婚することで「ジョセフィーヌ」と変えられて
しまったそうです。そして、お世継ぎの子供ができないことで、
ナポレオンから捨てられてしまい、パリ郊外にあるマルメゾン
の館に住んでから、元々、薔薇好きだったこともあり悲しみを
忘れるかのように、薔薇の育成に熱中しました。
世界各地にプラントハンターを派遣し、植物の種子や樹木を
集めて広大な庭園に植えました。マルメゾンの庭園に薔薇が
最初に植えられたのは、1801年でしたが、品種は300種にも
のぼったそうです。
また、ジョセフィーヌは、薔薇を愛でただけではなく、 多くの
植物学者や園芸家に援助を与えたことでも薔薇の発展に
貢献しています。人口交配の手法によって新種づくりは
飛躍的に発展し、1791年には25種しかなかった薔薇が
1829年には4000種を越えていたそうです。
また、ベルギーで生まれたピエール・ジョセフ・ルドゥーテは
フランス革命の動乱期、マリー・アントワネットに植物のスケッチ
を教えていました。そのうちに、薔薇の図譜をマルメゾンで描き
たいと思ったことから、ジョゼフィーヌはマルメゾンの庭園に
自由に入ることを許し「薔薇図譜」の制作を援助しました。
ジョゼフィーヌはその薔薇図譜を見ることなしに51歳で亡くなって
しまったので、ルドゥーテは完成したその薔薇図譜をジョゼフィーヌ
に捧げました。169種の薔薇が描かれ、細密で多色刷りの美しい
写実性で評価を受け、ルドゥーテは「薔薇の画家」と呼ばれるように
なりました。当時、フランスに存在していた薔薇の詳細を知ることが
できる図譜としても貴重な資料になっているそうです。
スティップル法と呼ばれる高度な彩色印刷技術を改良し
実用化したことで、きめ細かいグラデーションを可能にし
画面と植物の大きさを相対化させ、大きさの予測がつく
ような構図にしました。

Les Roses バラ図譜
ピエール=ジョゼフ・ルドゥーテ (著)
全3巻の『薔薇図譜』は、印刷としても高品質で均質な植物図鑑を
生み出しました。 ふくよかで優雅な花、艶やかで剛健な葉、どの
作品からも匂い立つような美しさが感じられます。
ジョセフィーヌは、「万花の守護聖徒」「薔薇のパトロン」と
いまもなお讃えられています。
参考文献:
薔薇のパルファム
蓬田 勝之(著), 石内 都
所々、薔薇の香りの演出もあって、まさにこの会場だけ
『薔薇空間』となるわけですが、先週、本物の薔薇の香りを
知ってしまったので、また山梨の山で薔薇の柔らかい花びら
と戯れたくなって困りました。特に、渋谷駅までが都会の喧騒
でがっかりとする道のりですね・・
この時期だけかもしれませんが、
無性に自然と一体になって過ごしたくなります。
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コメント
つい先日行ってきました。
学術的な絵だったので、イマイチ興味は惹かなかったですが、こんなにも種類があるとは驚きました。
うちに咲いているバラはなんて名前かななんて思いながら見て回りましたが、結局分からず。。。(笑)
投稿: すた | 2008/06/02 00:20
すたさん
わぁ~お久しぶり、コメント有難うございます。
お仕事の方は大変そうですが、頑張ってくださいね~
やっぱり、本物の薔薇には叶いませんが、近年のモダン・ローズの原型であるオールド・ローズが標本のように美しく描かれていたので、私は楽しめました~
近年の薔薇は花びらが堅いのですが、オールド系は触ると崩れてしまうほど繊細で薄い花びらなので、ル・ドゥーテの薔薇は実物そのものに描かれ過ぎていて、多少、自然に見えないのとやはり香りがないことが残念なのかもしれませんね。。
薔薇グッズのお土産もすごかったですね~

書籍は面白くて、欲しいものばかり
>うちに咲いているバラはなんて名前かななんて思いながら見て回りましたが、結局分からず。。。(笑)
今度、日記でアップしてくださいね~

何系位はわかりますが、あまり薔薇の名前ってどこでもきちんと表示されていないので、私も中々覚えませ~ん
投稿: Julia | 2008/06/02 07:50
Juliaさん、こんばんは
『薔薇空間』、楽しまれたようですね。
僕も見たかったのですが、行けませんので、
復刊された『バラ図譜』で我慢しております。(笑)
ルドゥーテの薔薇は、芸術的な絵とも違い、
また写真とも違う独特も魅力を持っていると思います。
ルドゥーテ繋がりでTBさせていただきましたので、よろしくお願いいたします。
投稿: lapis | 2008/06/03 00:12
Lapisさん~
2つもTBを飛ばしていただいて、有難うございま~す
Lapisさんとご一緒にル・ドゥーテ展を鑑賞したかったです!
>復刊された『バラ図譜』で我慢しております。(笑)
ルドゥーテの薔薇は、芸術的な絵とも違い、
また写真とも違う独特も魅力を持っていると思います。
はい、Lapisさんの鑑識眼に間違い御座いません~
オールド系は摘み取るとすぐに枯れてしまうので、
ル・ドゥーテはかなり描くのが速かったのではないか、と
思います。そして花びらの柔らかさが見事に描かれていることに、ル・ドゥーテは薔薇を真剣に愛して、記録を撮るようにせっせと描いて行ったように感じました。
lapisさんに何かプレゼントをしようと思ったのですが、
やはり女性用ばかりでしたので、ちょっと止めてしまいました(*- -)(*_ _)ペコリ
それから、「名画占い」を試してみたら、ものすごく
当たっていて怖いようでした!絵はなんだったか忘れましたが~(笑)
また、TBに伺います。
投稿: Julia | 2008/06/03 00:34