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2008/04/23

500年前の絶世の美女、シモネッタ・ヴェスプッチ

martedi, il ventidue aprile 2008
sono le ventidue e quaranta

       Hanamizuki_2 

  今日はお天気も良かったので、いつものランチお散歩コースを
歩いてみると、梅や桜と同じように、ピンクと白の花みずきが交差
するように華やかに咲いていました。ピンクの八重桜も最後を飾って
思いのほか豪華な花見ができて心も晴れやかになりました~heart04

 このような花をいっぱい付けた木々の下を歩いていたり写真を
撮っていたりすると、なにか「花の精」が本当にいるように空気が
キラキラ~shine と輝いて見えるときがあります。

 そして、ここのところお花ばかり観ていたので、ボッティチェリが
描いたフローラの世界がどうしても心を占めてしまいます。今日は、
ルネッサンス期に生き絶世の美女と言われたシモネッタ・ヴェスプッチ
について少しだけ触れてみたいと思います。

         Shimonnetta
          《シモネッタ・ヴェスプッチの肖像》
                      サンドロ・ボッティチェリ
              1480-85年

  シモネッタ・カッタネオ・ヴェスプッチは、若き人妻でありながら
時の権力者ロレンツォ・メディチの弟で貴公子ジュリーノ・メディチから
「永遠の恋人」と噂されたほど絶世の美女でありました。フィレンチェの
人々にとって、この美男美女の関係は最大の関心事だったとのことです。

  ルネサンス最大の詩人アンジェロ・ポリツィアーノがジュリアーノと
シモネッタの出会いから、ジュリアーノの死(暗殺)までを余情的に
歌った長編詩「ジュリアーノ・デ・メディチ「ラ・ジョストラ」(馬上槍試合)」
の一節の冒頭にこう書いています。

  色白の乙女(シモネッタ)、真白きロープに身を包む、
    バラと草の色どり添えて、
    花輪で飾った金色の髪を冠のように
  美しい額に控え目な誇りの影をつくる
    草の上に横たわる乙女は
    快活な気分。牧場のすべての花で花輪をつくり、
    色取り豊かなロープを飾る。
    しかし若者(ジュリアーノ)が目前を通りかかると
    おずおずと頭を上げて暫く動かない。
    ついに白い手でドレスの裾を持って
    花を抱えて愛らしく立ち上がった 
 (望月雄二訳) 

 しかし、絶世の美女は薄命と言われるだけあって、ちょうど春爛漫
の今のような季節、1476年4月26日深夜に、シモネッタは23歳の若さ
で肺結核のため惜しまれながら亡くなったようです。

 

           Simonetta01
           《シモネッタ・ヴェスプッチの肖像》   
                                   ピエロ・ディ・コジモ

  そのシモネッタが亡くなってから数年後、ピエロ・ディ・コジモが
想像して描いたのか、彼女の横顔をクレオパトラのように首に蛇を
巻かせて運命の女性のように描いています。不思議な絵ですが、
何かいろいろな思惑があったのでしょうか?ヴェスプッチ旧蔵で
あることからシモネッタであるとされているようですが、クレオパトラ
にも見立てられた彼女の美しさは、後世に残しても余りうるものが
ありますね!

          Simonetta05
               「Woman's Head」
               Leonardo da Vinci 

  シモネッタの死の翌27日、遺骸はヴェスプッチ家の霊廟
オンニッサンティ教会に安置されました。シモネッタの死を
悲しんでフィレンツェ中の鐘が一斉に鳴り響き、多くの市民
がシモネッタに別れを告げたといいます。   

  ロレンツォ・メディチはシモネッタの葬儀の様子を次の
ように書き残しています。

 「彼女は運ばれていった。顔を覆われずに家から墓所まで。
  彼女をみようと駆けつけた人すべてに、その姿は涙を催さ
   せた。彼女は人々に憐憫の情のみならず、感嘆の念をも
   呼び起こした。というのは、生前、これ以上はあるまいと
   思われた美しさを、今、死にあって彼女はさらに超えていた
   からである。彼女のうちに、ペトラルカの言葉の真実が
   あらわれていた-- 彼女の美しい顔の上では死もまた美しい
                   (大久保康明訳)

 レオナルド・ダ・ヴィンチもその葬儀中の彼女の美しい顔を
素描に描いたのではないかと言われています。

 ボッティチェリも彼女の死後描いた、「春」や「ヴィーナスの誕生」
のヴィーナスの面影は、シモネッタに似ているとの説もあって、
500年以上前のルネサンス期に愛された絶世の美女を調べて
大変面白かったです。やはり、「春」と「美女」はいつの時代も
芸術家たちを創造の世界へと駆り立てるようです。

 

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コメント

またまた美しいお写真shine
前回のバラや桜のお写真も美しかったし。
新しいカメラ、楽しまれてますね~note

シモネッタは多くの芸術家にも影響を与えるほどの絶世の美女だったのですね。
実際のシモネッタをみてみたいわ。

投稿: えりり | 2008/04/23 06:23

サンドロ・ボッティチェリの《シモネッタ・ヴェスプッチの肖像》

以前に東京で見たことあります。

確か、丸紅が所蔵していると聞いたような・・・

えりりさん (^_^)/~   

『実際のシモネッタをみてみたいわ』

鏡を覗かれてみては如何ですか、

ほら、そこにシモネッタが見えたでしょ (^u^)

投稿: わん太夫 | 2008/04/23 10:48

>えりりさん

いつもお優しいコメントをありがとうございます~☆

>シモネッタは多くの芸術家にも影響を与えるほどの絶世の美女だったのですね。

彼女のお母様もジェノバ一美しい!といわれたほどの美女だったらしので、遺伝的な美女の家系だったのでしょうね~virgoshine

「運命の女」になるべくして生まれ、一番女性としても美が
花咲く22,3歳で亡くなってしまったなんて~やっぱり、こうやって後世まで歌い継がれるわけですね~heart04

>実際のシモネッタをみてみたいわ。

実際のシモネッタ~~heart04
天女のようなこの世の者とは思えないほど、煌びやかだったのでしょうね~~shine 私も見てみたい~~heart04

投稿: Julia | 2008/04/23 23:43

>わん太夫さん

実際にこの絵をごらんになれたなんて幸せですね~heart04

でも、ボッティチェリとその工房の作品らしいですが、
少々、覚めたような横顔をじっと見つめると惹かれて
しまいますね~shine

なぜかお花が咲き乱れる中で、彼女のことが思い出されました。

投稿: Julia | 2008/04/23 23:48

はなみずきのお写真、美しいですね。

奈良でも、今咲き始めています。

昨年の春、丸紅所蔵の「シモネッタの肖像」を、京都で観ました。

その絵が観たくて、展覧会に走って行ったのを思い出しました(*^∪^*)。

丸紅所蔵のものが、生前に描かれたという説が有力だとか・・・。

美しさに、しばし時を忘れて見とれておりました~~~。

投稿: ダン | 2008/04/24 09:14

ダンさん

>昨年の春、丸紅所蔵の「シモネッタの肖像」を、京都で観ました。
丸紅所蔵のものが、生前に描かれたという説が有力だとか・・・。
美しさに、しばし時を忘れて見とれておりました~~~。

ヾ(≧∇≦)〃 キヤー!ダンさんもごらんになったのですね!!! 生前に描かれたということは、やはり~かなりご本人に似ていらしゃっるっていうことですよね~heart04

きっと、同姓でもその美しさに見とれてボォ~としてしまうでしょうね~lovelyshineshine  

丸紅さんも美術館を作って、いつも展示していて欲しいですよね~note  「ひまわり」みたいにね~flair

ダンさん、2日は気をつけていらしてくださいね~bullettrain
私も明晩から韓国へ一人旅してきます!週末だけですが、
お互い一人旅を満喫しましょうね~sign03


投稿: Julia | 2008/04/24 22:14

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