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2006/10/08

「赤と黒の芸術 楽茶碗」@三井記念美術館

domenica, il domenica Ottobre 2006,
sono le nove e dieciotto di sera.

      Sky
        近美 2Fテラスから

今日はお天気が素晴らしく良くなったので、近美の
「モダンパラダイス展(拙記事:
1回目)」を2回目で
したが見た後に、日本橋三越にある三井タワー内
の三井記念美術館で、開催中の

    開館一周年記念特別展
   「赤と黒の芸術 楽茶碗

    Ticket_2 

  を観て参りました。実は、「プライス・コレクション展」
  や「風神雷神図屏風」展なども観にいっておりますが
  日本美術に関しては、良くてもどう表現してよいか
  分からず、レポートも何時も後回しで結局、書かなくて
  終わってしまいますので、今夜は3連休の中日なので
  頑張って書いて見たいと思います。

 それでも、本当の所、器物は、伊万里の白磁か備前焼
  位しかぴ~んと来るものがなくて本当にど素人です。
 そこで、会社のいつもお世話になっていますT氏が
  「器物を語らしたらこの人が一番でしょう!」と言って
  白洲正子さんのご本を以前から貸していただいており
  ましたので、彼女の意見を拝借させていただきます。

     Shirasu_1
                器つれづれ
         白洲 正子 (著) 

 内容(「BOOK」データベースより)
 死の直前まで掌に包み、唇に触れ、慈しんだ“もの”たち。
  その手塩にかけ、磨き、鍛えあげた「心の眼」を伝えたい…。
  ふだん使いの“器”150点と名随筆が奏でる“美”の交響曲。

 
 会場までは、専用のエレベータがありまして、初めて
  参りましたが、内装が超豪華で観に来ている方々も
  年配の方が多く、お着物をお召しになっている方も
  いらして、さすが~格調高い展覧会場と目を見張ります!

 HPの概要から。。
  楽茶碗は侘茶の大成者とされる千利休の創意を受け、
  京都の樂家初代長次郎によって始まりました。従って
  長次郎の楽茶碗は利休の侘茶が具体的な形になった
  ものといえるでしょう。樂家は桃山時代以来茶碗を
  造り続けている唯一の陶家で、当代は十五代目に
  当たります。樂家歴代の作品は茶の湯の茶碗が中心で、
  それぞれ作者によって特色が明らかです。この特別展では
  重要文化財を含む茶碗や水指、香合などが約80点出品
  されます。すでに江戸時代から有名であった樂焼の名品を
  充分楽しんでいただけることと思います。
 楽茶碗は「侘茶」の大成者、千利休の創意を受けて長次郎
  が造りはじめた茶碗です。すなわち長次郎の茶碗は利休の
  提唱する侘茶の思想、美的意識が具現化したものといえましょう。

           Chojiro
       長次郎の技をつくした黒楽茶碗の逸品

      重要文化財 黒楽茶碗 銘俊寛 長次郎作
             三井記念美術館蔵

 このような長次郎作の黒楽茶碗がショーケース内に
  たくさん展示されていまして、皆様が真剣にご覧に
  なっていました。

 白洲正子さんの文中内で、楽茶碗についての注釈です。
  豊臣秀吉が聚楽第で作らせた焼きものを、聚楽第の
  「楽」をとって「楽焼き」と呼ぶ。作ったのは長次郎
  (瓦職人だったという)という男、指導に当たったのは
  千利休である。ロクロを使わず、手びねりで作られた
  円満な宙をつつみ込むような形の茶碗だ。黒楽、赤楽
  と大別される。抹茶をのむのも最も敵した茶碗だと
  言われる。長次郎の跡継ぎは、代々「楽」を姓とし、
  楽家は現代までつづいて楽茶碗を作ることを家の業
  としている。
   著者はつねづね長次郎の「無一物」という銘の茶碗
  を天下一の茶碗だと語っていた。

  何しろ16世紀の作品などは、あまり艶がないのですが
  きっと、長洲さんのように見る眼を持った方が今日のような
  展示会に行かれるとどこがどう良いのか分かるのでしょうね!

 

       Raku
        赤楽茶碗  銘 銘鵺 道入作
         三井記念美術館蔵


 やはり、わたしはどちらかというと赤楽の方が
  色が渋いながら何かまだ分かるというかこちら
  なら、触ってお抹茶を頂いてみたくなるような
  暖かさを感じます。
 
  HPの解説で、「鵺」とは源頼政が紫宸殿上に
  退治したという伝説の怪獣である。とありましたが
  怪獣がその頃いたようですね~♪ そのような
  いわく付きのお茶碗なら尚更、親しみが湧きます。
  現代に近づくほど、色気も少しまして良さが少し
 ずつ分かったような気がしました。

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  感想といいましてもこれ位しか書けませんので、
  白洲さんの本で、とても素敵なお写真を2点、
  掲載させていただきます。
  撮影は、藤森武氏です。

                      Book_6
              伊万里白磁桜花形皿

          Seiki
      ガラスの水差し二種
  絵は、黒田清輝筆 『樺山常子(著者の母)像』

 このご本をもう3ヶ月近くお借りしているのですが
  器物の写真を観ていると心が落ち着いて中々
  返却できないでおりました。こちらでご紹介できた
  ので、もうT氏にに返さなければ。。著者の実直な
  ストレートな物言いは今の日本で、一番足りない
  力強さを思い起こさせてくれます。展覧会より
  このご本の紹介のようになってしまいましたが、
  日本の文化の奥深さに何も感想が書けない自分が
  ただ情けないです。

                         *******

でも、同館7Fの「ミュージアム・カフェ」の抹茶パフェは
600円にしては、手作りの抹茶寒天など量もちょうど
良くてお勧めです~☆ なぜか鎌倉か京都のカフェに
いるような雰囲気がして、落ち着けてここだけ寄っても
いいような和カフェでした。

    Machapafe

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