「ウィーン美術アカデミー名品展」@Sompo Japan Museum of Art
lunedi, il trenta Ottobre 2006,
sono le diciannove e trentacinque.
先週の土曜日(10/30)は久しぶりに池上先生の学生さん
ご引率の鑑賞会へご同行させていただきました。
一度だけサッと観たのですが、11/12で会期終了するので
再度、先生や生徒さんの解説付きで鑑賞する機会ができて
本当に良かったです~☆ それに、当日は急にツアーの
変更をしたり急なお誘いにもいらしてくださった皆様も
最後の飲み会まで楽しく過ごせて最高のアートツアー日和
になりましたね~ヾ(´ー`)ノ

"クーアサロン" in Wien taken by Nacchi-san
「ウィーン美術館」についても先生より簡単にご説明
がありました。「ウィーン美術アカデミー(大学)」の外周の
一角に1726年に本美術館が建てられ、ハプスブルグ家が
コレクションした絵画や彫刻が収蔵されていて、アカデミー
の教授が描いた作品も残されているとのことでした。歴史が
古いので、美術史を学ぶのにも今回の展覧会は良いとの
ことでした。
会場に入って最初の部屋が一番良質な作品が展示してあり、
池上先生も他は「おまけのような物です」とおっしゃるほど
ドイツ・ルネサンスの巨匠クラナハの板絵4点、ルーベンス
2点、ファン・ダイクなどここだけでも長居したくなるほどの
素晴らしい古典が展示してありました。
今回は、その部屋に展示してある作品と気に入った作品
をいくつか先生と生徒さんのご解説に合わせて、私の感想
も述べさせて頂きます。
まずは、「ベルギー美展」でも華麗な肖像画を観てからファン
になりましたヴァン・ダイクの若かりし頃の自画像です。

《15歳頃の自画像》
アントニス・ファン・ダイク(1599-1641年)
1614年頃 油彩・板
小さな作品ですが、まだ初々しく、前途明るい少年の顔が
描かれていて素敵でした。これから、ルーベンスの元から
イタリアへも修行して、イギリス王室へと招かれていくエリート
画家としてのスタートを切っている頃でしょうか?10歳の頃
から絵の修行を始めてめきめきと頭角を表し、肖像画では
19世紀までイギリスの画家たちのお手本になっていたそう
です。とても精神性を重んじるような繊細で優美な絵を描く
ヴァン・ダイクの今回の少年のような自画像も心に残る一枚
になりそうです。
次は、そのヴァン・ダイクのお師匠さんだったバロック時代の
巨匠ルーベンスの素敵な《三美神》が展示してありました。
ここでは、まるでアナウンサーのようにきれいな学生さんが
堂々と絵の前でプレゼンをされていました。
この《三美神》は《パリスの審判》を描いたラファエロ
とも違って、構図的に珍しいです。三人の美神は、
「与えること、受けること、返すこと」を表しています。
花籠の中のお花も大変美しく、その当時は専門家達が
それぞれ分業して、動物のヤン・フェイトなども共同して
描いていたそうですが、この花の部分もヤン・ブリューゲル
が描いたのではといわれています。展示作品はわりと
低い位置にあるので、三美神がまるで手に取るように
間近に観ることができて爽やかな色香が漂ってきます。
ルーベンスとヤン・ブリューゲルは当時仲が良かったようで
調べてみるとたくさん共同で作品を描いていたようですね!
こちらは、本展には展示されていませんが、共同作品と
してはとても素晴らしいですね~☆

《花輪の聖母 (Madonna in the Garland)》
185×209.8cm | 油彩・板 | アルテ・ピナコテーク(ミュンヘン)
1620年頃
最後に、静物画ですが、イタリアなどでは王侯貴族が
カトリックの聖堂などに展示する大作の宗教絵画の
注文が主でしたが、フランドル地域では、勢力がついた
市民階級が絵画を発注することが多くなり、風景画・
静物画・肖像画などの小さくて安価な作品が好まれて、
これらを大量に描く時代になってきたそうです。
《地球儀とオウムのいる静物》
ピーテル・ブール 1658年頃
静物画のところで、「ヴァニタス」についても先生から
ご説明がありました。フランドル地域ではこのヴァニタス
という常に死を想うことが油絵の中で表現されているの
を好まれるそうです。今までも何度もご説明を受けてい
ますが、お花や海外で購入してきた中国製の陶器なども
当時は高価ですが、それを自慢したくても花の命は短い
し、陶器も割れてしまうことで虚しさが付きまといます。
それが限りある人の命の虚しさをも表しているそうです。
こちらも鮮やかな作品でしたが、このように贅を極めて
物質的に栄華で見栄を張っていてもいつかは消えてしまう
運命という残酷な儚さを読み取ることができるそうです。
ベルギー展にもオームが中央に描いている静物画も
ありまして、とても不思議な雰囲気でしたが、だんだんと
興味も湧いてくるのはそれだけ絵の技巧的な上手さも
際立っているのかもしれませんね!
これ以外にも、初めて観るクラナッハの不可思議な板絵、
ロイスダールの風景画に、グアルディのサンマルコ広場
などとても内容がよい展覧会でした。会期も11月12日まで
ですのでご覧になっていない方は、上野のベルギー美術館展
と合わせて、フランドル絵画をご覧になるとフランドル特有の
淡い光に癒されたり、優雅でいてちょっと不可思議な感覚に
包まれたりで、ヨーロッパ的な空気感を楽しめることと思います。
先生と、良く調べて発表してくださった生徒さんとお付き合い
いただいた皆様、楽しいアートな一日をご一緒できて本当に
有難う御座いました。

シェーンベルぐ宮殿 正門前 by Nacchi-san
(会社の同僚のNacchi-sanさんが新婚旅行で
ウィーンへ行かれたときのお写真を拝借しました。)
*TBが不調に付き、こちらから送れないので申し訳ございません<(_ _)>
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