« T氏からのご招待でハッピィ~☆ | トップページ | 銀座なかね - まぐろ茶漬け »

2006/10/22

『巴里憧憬-エコール・ド・パリ展』@山梨県立美術館 No.2

domenica, il ventidue Ottobre 2006,
sono le venti e mezzo.

    Museo_3
           山梨県立美術館入口

巴里憧憬-エコール・ド・パリと日本の画家たち展

について、先日もモディリアーニを中心に書きましたが
拙記事)、本展は内容がとてもよくて展示品も優れて
いたので、また続いて書いて見たいと思います。本日は
エコール・ド・パリで活躍していた日本人以外の画家たち
を中心に述べたいと思います。

   Suchin
          『眠る裸女』  1928年
           ジュール・パスキン

パスキンの絵、初めてみたかあまり今まで印象に
残らなかったか。。この絵を観た時、一目で釘づけ
になりました。こんなに薄い色でしかも大胆な構図
でいて、女性の存在感がぐっとこちらへ迫ってきます。
映画の一コマのようにそこだけカットしたような不思議
な存在が漂って素晴らしかったです~☆ デッサン力

の優れた画家なのはすぐに分かりました。ほとんど
線で肉体の厚みを表現できるのですからスゴイです!

そのほか、『下着の裸婦』も座っている女性が画面
一杯に描かれていて天地がギリギリなのですが、
なんとも色彩が魅惑的ですね。 山梨県立美術館で
8月20日まで開催していたようですので、そちらの

画像をご覧下さいませ。     

ブルガリア生まれのパスキンはユダヤ系の父と
イタリア人の母との間に生まれたので、当然、
パリへ来た時は1905年にエコール・ド・パリの仲間
入りをしてモディリアーニとも仲が良かったようですね!
画業としては、このようなソフトな色合いで上品さも
漂うパスキンの絵は当時のパリでは人気があったと
のことです。でも、本妻と愛人の間で精神的に疲れ
果てて自殺してしまったようです。詳しくは↓
美の巨人たち:

ジュール・パスキン「横たわる女あるいはナノリータ

        

             Suchin01_1
                『農家の娘』
      ハイム・スーチン 1919年頃

この絵の横には『
吊された七面鳥』もあってスーチン
独特の毒々しい色合いと悲痛な叫びが聞こえるような
絵でしたが、こちらの『農家の娘』の絵はまだ穏やかで
スーチンの精神状態がよい時に描いたように思われます。
人物が大変しっかりとした存在感で目の前にいるかの

ような太い線と躍動的な色彩で魅了されました。

 リトアニア出身でユダヤ人だったスーチンは、パリへ
 来てから集合アトリエのラ・リュッシュ(蜂の巣)の仲間
  に入り、やはりモディリアーニからとてもよく面倒を
 見てもらっていたようですね。彼のような感情をむき

  出しにした絵画はあまり売れなかったようですが、
  なんと今年の初めに何度も観にいったあの「バーンズ
  コレクション」のアルバート・C・バーンズによって、
  3千ドルの値が付いてから爆発的に売れるようになり
  突然、巨匠扱いをされて豪邸にも住めるようになった
  そうです。しかし、モディリアーニ夫妻が亡くなって大変
  悲しんで、描写もゆがんでしまったようですね。。。

 
  また、スーチンについては、美の巨人たちよりどうぞ↓
 
ハイム・スーチン 『ドア・ボーイ

   Utril_2_thumb_2
        『ラパン・アジール』
     モーリス・ユトリロ   1913年頃

 皆様ご存知のユトリロも今回は4枚ともよい作品が
  展示されていました。『ラパン・アジール』にはとても
  愛情を込めて描いているのが感じ取れました。
  確かに構図的には絵葉書に写っているように構成
  されていますが、ユトリロが何度もこの路を通った
  ことや正面のアパートの壁の色なども暖かみがあって
  ユトリロ自身はお酒がオーバーしなければ、本当は
  とてもいい人だったのでは?と感じてしまう位です。

 もう一点、『モンモランシーの通り』も白い壁が一点
  に集まるようにユトリロらしいすっきりとした絵で
  今まで観た通りの絵の内でもとても洗練されたような
  雰囲気が漂ってよかったです!登場人物が常に奇数
  で、5人のパターンが多いそうですが、この絵も確か
  そうだったような。。。また、ひろしま美術館へ行って

  観てみたくなりますね~☆

 そのほか、キスリング『背中を向けた裸婦 』はやはり
  素晴らしく美しかったです~♪ キスリングの強い色調
  はどちらかというと私の好みではないのですが、当時、
  モンパルナス中の画家を虜にしたというキキの妖艶な
  白い背中に惹かれない人はいないでしょう~☆ この絵は
  山形県の
吉野石膏株式会社/山形美術館寄託 という
  所が所蔵しているそうですが、こちらももう一度観てみたく
  なるほど素晴らしい一枚でした!!

 キスリングもポーランド生まれのユダヤ人でしたが、画家
  としては20代後半で成功を収めていたようですね。
  こちらも美の巨人たちよりキキとの関係を詳しく書かれて
  いますので、どうぞ↓
 
キスリング 『モンパルナスのキキ』

 これから各地に巡回して、来年の1月には埼玉県立美術館
  で本展は開催されるようです。優れた当時のパリの華やかな
  一時期に東西から集まった情熱溢れる画家たちの絵をどうぞ
  皆様もお近くの美術館でお楽しみくださいませ。

 

|

« T氏からのご招待でハッピィ~☆ | トップページ | 銀座なかね - まぐろ茶漬け »

文化・芸術」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/54618/12379268

この記事へのトラックバック一覧です: 『巴里憧憬-エコール・ド・パリ展』@山梨県立美術館 No.2:

» 2006年 美術展 ベスト10 [Floral Musée]
sabato, il ventiquattro Dicembresono l [続きを読む]

受信: 2006/12/25 21:32

» 2006年 美術展 ベスト10 [Floral Musée]
sabato, il ventiquattro Dicembresono l [続きを読む]

受信: 2006/12/25 21:46

» 2006年 美術展 ベスト10 [Floral Musée]
sabato, il ventiquattro Dicembresono l [続きを読む]

受信: 2006/12/25 21:48

« T氏からのご招待でハッピィ~☆ | トップページ | 銀座なかね - まぐろ茶漬け »