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2006/09/24

山梨県立美術館 常設展 - ミレーの偉大さ!

domenica, il ventiquatro Settembre 2006,
sono le nove di mattina.

   Ochibohiroi
    『落ち穂ひろい、夏』
     ミレー  1853年

            Vertical05_1
                『種をまく人』
           ジャン=フランソワ・ミレー
            1850年

山梨へ行くというと、会社のT氏が「ぜひ山梨美術館へ
行ってきてください!ミレーの絵と今ちょうど、エコール・
ド・パリが開催されてますよ!」と勧めてくださったので
思い切って一泊してこちらの美術館へ来れて、今に
して思えば、本当によかったです~☆


      Miley_2
     『夕暮れに羊を連れ帰る羊飼い』
       1857-60年頃  ミレー

まずは、常設展のみ何点かご紹介したいのですが、
現在は、『秋』というテーマで秋らしい風景画が沢山
展示されていました。奥の方にミレーの部屋があり
まして、エッチングやミレーの写真などを含めて13点
も展示されていました。始めは、普通に眺めていた
のですが。。。

      Milet

         『冬 (凍えたキューピット)』
           ミレー   1864-65年

 205x112 の大作を前にした時に、なんとも言えない
  ミレーの暖かみのある色と優しい線に包まれて、動け
  なくなり自然に涙が出てくるほどでした。この題材では、
  特に、雪の上のキューピットが寒々と外で立っていて、
  中から男女が抱きかかえるように手を置いているという
  人間的な優しさが絵にとてもきれいに表現されている
  と思います。 美術館のHPより詳しい解説がされてい
  ますので、少し引用させて頂きます。

物語:
紀元前6世紀から前5世紀に活躍した、古代ギリシア
のアナクレオンの叙事詩から着想を得ていると言われ
ています。夏の間、遊びすぎて帰る家を忘れてしまった
キューピッドが、雪の中で寒さに凍えてしまい、農民に
扮した老詩人に助けられます。家の中で暖まった
キューピッドはいたずら心を起こし、背中の黄金の矢を
老人のハートに射りました。そのため老人は年をとって
なお恋をするようになったという物語です。これも
『四季』の連作の一つとして描かれたものです。



『四季』の連作について:

ミレーは生涯に3回「四季」連作を描きました。
最初は1852~53年のアルフレッド・フェイドー注文
による連作で、《春、葡萄畑にて》《夏、落ち穂拾い》
《秋、林檎の収穫》《冬、薪集め》(秋と冬は異説もあります)
です。2番目はパリのトマ邸の食堂を装飾するため

のもので、《春、ダフニスとクロエ》《夏、ケレス》
《冬、凍えたキューピッド》です。天井画の《秋》は
焼失しました。最後の連作はフレデリック・アルトマンが
注文したもので、《春》《夏、蕎麦の収穫》《秋、積み藁》
《冬、薪を運ぶ女》(冬は未完成)です。最初と最後の
連作は季節ごとの農作業が中心に描かれていますが、
2番目の連作は古代ギリシアの詩や神話から題材を
とった古典主義的な作品です。
   

    Loran
      『鶏に餌をやる女』
       ミレー  1853-56年頃

ミレーがバルビゾンにパリの疫病から逃れるように
移りすんでから、2番目の奥様を描いているそうです。
明るく朝日がふわぁ~ときれいな
黄金色に包まれて
農村風景ながら何か平和で人間として本当に豊かな
ことは何か、という思いが伝わってくるようです。

思いもかけず、ミレーの素晴らしい作品に触れることが
できて、とても心が洗われるような清清しさと人間的な
暖かみが絵から伝わってくることを体感でき、ミレー
の絵を観ることができて、本当に良かった!と久しぶりに
絵画の偉大さを感じ入ることができました。

そのほか、常設の中では、こちらのクロード・ロランの
『木を切り出す人々(皮のある風景』が夢の中のような

森に船が浮かんでいて、幻想的でもあり写実的な
ロランらしい素敵な大作も観れてよかったです~☆

   Loran01
    『木を切り出す人々(皮のある風景』
      クロード・ロラン   1637年頃

特別展はまた、後日、書かせていただきます<m(__)m>

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