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2006/09/28

「ベルギー王立美術館展」@西美 - 鑑賞会 No.22 (I)

giovedi, il ventotto Settembre 2006,
sono le nove meno setto.

        Ikalos
         ピーテル・ブリューゲル(父)(?)
            『イカロスの墜落』(部分)

日曜日に、この秋、最高の美術展との評判高い

        「ベルギー王立美術館展」

   Kanban_2

を「オランダ・バロック美術館」のToshi館長さんと素敵な
奥様とご一緒に鑑賞して参りました。Toshi館長からとても
丁寧な解説をお聞きすることができましたので、フランドル
絵画についてより理解が深まったように思います。そのあと、
もう一度、一人で観ていますとVisiting Tourのメンバーの
KANさんとお会いすることができましたので、常設も早足で
ご一緒に観ることができました。

    Lecan
    「ブラッスリー レカン」アールヌーボ様式

この日は、台風がそれたことでとても爽やかな秋日和となり
先に、上野駅の『
ブラッスリー レカン』でランチを3人で優雅
に頂きました。週末でもランチセットがあるのでリーゾナブル
です。そのレカンの上にでて階段を上るとJR上野駅へと
繋がる新しい広い歩道ができていて、美術館へも近道
できるので教えて頂いて、とても良かったです。Toshi 館長さん、
何から何までその日は、ご教授下さいまして有難う御座いました

この展覧会、やはり素晴らしかったです!!ベルギー美術館
からこれだけの名画を一挙に日本へ100枚以上(素描を含む)
貸し出すことはなかったそうですし、特に、板絵はいままで
門外不出だったとのことです。あまりにも沢山のよい絵画が
あったので、いくつかに分けてToshi館長のご説明(
ピンク
を交えて、私の拙い感想を書かせて頂きます。Toshi館長さん
も私も主観的なことを述べておりますので、ご意見が違う

ところもあるかもしれませんがご了承下さいませ。

■古典油彩

  
  Photo01
          「イカロスの墜落」
        ピーテル・ブリューゲル〔父〕(?)
  16世紀後半 油彩/カンヴァス 73.5×112.0cm

こちらのブリューゲルの作品を見れたことは、真鷹問題は
ありますが、海と空の色が特に美しく描かれ、手前の陸地
から空にぐ~と広がる空間が物語性を秘めていて、不思議な
宇宙的な絵のように感じて良かったです!イカロスの足だけ
が海から出ているということで、それが問題の点らしいですが、
そこをアップしたポストカードがありましたので、どうぞ上記の
図版をご覧くださいませ。

遠近法は、奥は青色、真ん中は緑色、そして、手前は茶色で
描く。下地が白だと奥の青がだんだん白くなってくる。板絵
というよりキャンバスを2枚合わせて描いている。


西美でこの度、購入したというピーテル・ブリューゲル(父)
が描き、長男で同名のブリューゲル(子)が模写したという
「鳥罠(わな)のある冬景色」が展示してありました。
個人的にこの絵は大変好きです!

最近は、冬景色の絵が人気があるので、絵画市場でも
高騰している。このような雪景色でも、氷の上にいる
人達は、いつ氷が割れて落ちるかも知れないと言う
リスクを負っているなど、人生についても暗示している。
しかし、あまりこのように他館の展覧会の中に、西美で
所有している作品を展示するのは少しお行儀がよくない

その奥の部屋、右手の壁には、大きなルーベンスの
『聖ベネディクトゥスの奇跡』の大作があり、その横には
ドラクロワが模写した同作が並んで展示してありました。
私はルーベンスの方が荘厳な感じがして良かったので
すが、他から引用してみますと。。

 モンテ・カッシーノに修道院を設立した聖ベネディクトゥス
に関するエピソードを描いた作品。作品自体は未完成
ですが、後年ウジェーヌ・ドラクロワによって模写されました。
本展ではドラクロワ版も展示されます。2大巨匠の作品を
見比べるチャンスです。 (レッツエンジョイ東京)
 

左手の壁側には、ルーベンスの肖像画が3点
ありまして6番の『ネーデルランド総督アルプレヒト大公』
については。。

絵のコンディションは良くないが、一緒に描いた
コルネリス・ド・フォスは肖像画に秀でていた。
London(多分、ナショナル・ギャラリー?)に
あるティッチアーノが描いた肖像画で窓から腕を
出すポーズを模倣したかもしれない。ルーベンスは
顔を赤っぽく描いて、顔の陰をグレーにする。

奥には、ヨルダーンスの風俗画が2枚ありました。
奥様も私もあまり好みではない、との意見が一致
しました。

赤ら顔に描いて、肌の陰をグレーにするので
固い感じがする。中央にいる母親と子供の顔
が西美の常設にある『聖家族』の聖母子に似ている。
王侯貴族の生活を庶民の生活の中で、ユーモアを
交えてプレゼンテーションする。



常設にある聖母子の顔に確かに似ていました。
そういえば、もう一点ヨルダーンスのゴテゴテした
絵もこの横に展示してありましたが、あまり好感が
もてなく観ておりました。ルーベンスのようにイタリア
へ留学をすることもなかったので、もう一つ絵の
描写があか抜けないそうです。

右手奥には、ヴァン・ダイクの肖像画が3点
展示してありまして、特に3番目のこちらが
神父さんも男前なのですが、とても繊細で
品があって美しい肖像画でした。

     Yordens01
「イエズス会神父ジャン=シャルル・デッラ・ファイユ」
     アンソニー・ヴァン・ダイク

ヴァン・ダイクはルーベンスのような歴史画家に
なりたかったが、肖像画家としてみんなから
認められていた。手の構図が決まっている。
指が物語っていて表情がある。目の回りの
下地が薄いので、薄く絵の具で描く。
   

今日はここまでにしたいと思いますが、この章だけ
でも大変見応えがあって、これは破格級の展覧会
なのを肌で感じられます。私達はどちらかというと
フランドル絵画は静物画か風景画はよく見ますが、
このように、品格のある肖像画や歴史画はあまり数は
観ていないので、ここにあるフロアーだけでも何度も
見に行きたくなる作品ばかりでした。

この続きもお楽しみに~。

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2006年 絵画鑑賞会」カテゴリの記事

コメント

ブリューゲルと言えば、「バベルの塔」ですよね。
前にロッテルダムの美術館で見たときは感動しました。すごく緻密な構成なんですよね。絵1枚から物語が聞こえるような。。。

この「イカロスの墜落」もすごく楽しみです。
はやく行きたいなあ!

投稿: すた | 2006/09/29 10:58

すたさん

コメントをいつもありがとうござーます(*'ー'*)♪
息子もあの橋の上の観覧車に乗って、すごいビビった
らしいです~(^_^;

>前にロッテルダムの美術館で見たときは感動しました。すごく緻密な構成なんですよね。絵1枚から物語が聞こえるような。。。
すたさん、『バベルの塔』をご覧になったなんて、スゴイ!
私も他にもブリューゲルの本物の絵を観てみたいです!!

そういえば、以前もブリューゲルについて
真面目に書いていたことがあります。お時間が
あればこちらから↓
http://julian.cocolog-nifty.com/floral_muse/cat4253474/index.html

>この「イカロスの墜落」もすごく楽しみです。
はやく行きたいなあ!

私もまた書いていて、早く行きたくなりましたぁ~(笑
「イカロスの墜落」はすたさんもお好きだと思います~☆
なんていうか~視点の移動が斜めに上に向かっていくと
いうのか、上手く表現できないのですが、パノラマ的で
とても夢があります~ヾ(´ー`)ノ
専門語で、「世界風景」とか呼んでいたような?
とにかく、不思議な視覚効果でもって、さらに語ってくれます。

来週の今頃は、「春の花」ですね!!(笑

投稿: Julia | 2006/09/29 20:38

Juliaさんはじめまして!
とても素敵なブログですね。
コメントするのは初めてなのですが、興味ある記事がたくさんあってよく読ませていただいています。

ベルギー王立美術館展私も最近観てきました。
行ったのが土曜日だったせいかとても混んでいたのですが、素晴らしい絵画ばかりで感無量という感じです。
「イカロスの墜落」はポスターなどで何度か目にしていたものの、やっぱり実物は色鮮やかで開放感のある素晴らしい絵だなぁと思いました。
ヴァン・ダイクの絵があるフロアは肖像画ばかりで、なんだか絵の威圧感がすごかった気がします。これもまた動き出しそうな存在感がありましたね。

私も美術館めぐりとおいしいパンやスイーツが大好きです☆
これからも楽しくて素敵なブログをかいてくださいね!


投稿: marimo | 2006/10/01 01:08

MARIMOさん

こちらまでお優しいコメントをありがとうございます。

>とても素敵なブログですね。
コメントするのは初めてなのですが、興味ある記事がたくさんあってよく読ませていただいています。

わぁ~どうもありがとうございま~す(*'ー'*)♪
拙い文章で申し訳ないのですが、どうぞこれからもよろしくお願い致します

>「イカロスの墜落」はポスターなどで何度か目にしていたものの、やっぱり実物は色鮮やかで開放感のある素晴らしい絵だなぁと思いました。

本当に仰るとおり素晴らしい絵でしたね~☆
ああいう透き通った空気感や大地から空へ広がっていく構図も鑑賞者側に夢を与えてくれるようです~♪

>私も美術館めぐりとおいしいパンやスイーツが大好きです☆
これからも楽しくて素敵なブログをかいてくださいね!

MARIMOさんとはご趣味が共通しているので、こちらからもリンクを張らせてくださいね。昨日がお誕生日とのことで、おめでとうございました。この一年もどうぞMARIMOさんにとっても幸多き日々となりますように~☆

投稿: Julia | 2006/10/01 08:32

イカロスの墜落。
当時の世界観が凝縮されている絵だと思いました。
イカロスが落ちていても人々の生活には
まったく関係なのですからね。
もう少し大きな絵を想像していたのですが、
実際にはさほど大きくなく意外に思いました。

投稿: 一村雨 | 2006/10/01 10:24

一村雨さま

いつもコメントとTBを有難う御座います。
貴ブログへ拙ブログからリンクを張らして
頂きました。また、私どもの鑑賞会へも
ご都合が着きましたらいらしてくださいませ。

イカロス君はよーく観ると足だけではなくて、
片手をちょっと海から出しておりました。
ブリューゲルの実物を他にも見てみたく
なりました。

>当時の世界観が凝縮されている絵だと思いました。
そうですね。。ブリュゲールは他の絵でも
実際に働いている人たちや民衆を丁寧に
描いてそこに物語をあとから付け足すような
そんな高級な技を完璧に一枚の絵に収めてしまう
偉人だったように思います。

フランドル地方独特の絵画には人間性が暖かく
描かれていて、少しユーモアもあったりで
イタリアのルネサンス期と一味違う面白さが
ありますね~☆

投稿: Julia | 2006/10/01 11:57

Juliaさま
私がブリューゲルを知ったのは、SF小説の特集本で
紹介されていた「バベルの塔」でした。
その後、岩波ホールで見たタルコフスキーの
「惑星ソラリス」の映画に出てくる「雪中の狩人」で
本格的に好きになりました。

リンクありがとうございます。光栄です。
鑑賞会もぜひ参加したく存じますので
御案内くださいませ。

投稿: 一村雨 | 2006/10/02 07:13

一村雨さま

コメント、何度もありがとうございます。
一村雨さまはSF小説がお好きなのですね~☆
ブリューゲルは確かに、なんだか宇宙と交信しているような不思議な絵を描きますよね!500年前にして斬新だわぁ~☆

鑑賞会は今週の金曜日に、絵画+名月セットで開催します。
名月鑑賞からご参加可能です~☆ 場所はあまりお好きでないかもしれませんが、某52F展望台からです~(^_-)-☆

先ほど、貴BBSにもお知らせを書かせていただきました。どうぞ飲み会の予定がなければご一緒にいらしてくださいませ。

投稿: Julia | 2006/10/02 23:50

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