『クリーブランド美術館展』 @森アーツ(I)-鑑賞会 No.21
domenica, il diechi settembre 2006,
sono le cinque e cinque.
モネの絵が3点も来るというので、大変楽しみにしていた
『クリーブランド美術館展』
を森アーツセンターギャラリー(森タワー52F)まで、Visting Tour
からはKANさんがご一緒してくださいました。そして、いつもの
南翔饅頭店(ナンショウマントウテン)でランチをするというと
食いしん坊の娘がお休みなので着いてきました。
初日だったこともありましたが、館内は大変空いていて
いましたので、私たち3人でそれぞれの絵の前でじっくりと
立ち止まって大変贅沢な時間を過ごせました。今回は、
日本初公開の50点を含む、60点のみの展示でしたので、
会場はゆったりと各章毎に別れて絵の間隔も広く取ってあり、
フィリップス・コレクション展の時と同じような構成がされていて、
大変見やすく分かりやすい丁寧な展示となっていました。
どちらかというとアメリカ人好みの色彩が多かったようにも
見受けられましたが、印象派好きの人たちにはたまらない
ような優れた作品をみることができて幸せでした~☆
図録も今回は色もよく解説も詳しく書かれていたので、
購入することにしました。また、図版を図録から拝借して
自分の感想を交えながら、図録からも解説を引用させて
頂きます。
【1】 モネ、ルノワール、ドガ: 印象派の時代

《春の花》
Claude Monet 1864年
このように地が黒というモネの絵は初めて
観ました。まだ、印象派の様式に移る少し前
の24歳頃の作品とのことです。様々なお花が
それぞれに色彩豊かに、モネが戦地から帰って
きて自然の美しさに再発見している感動が伝わ
ってくる素晴らしい作品でした。観れば見るほど、
モネの筆使いや絵の上手さに惚れ惚れとして
きます~☆ KANさんと一緒にしばし見とれて
おりました。
この作品を観ることをすごく楽しみにしていたので
モネの最初の奥様、カミーユの表情をしっかりと
確かめてきました。やはりこの作品が完成してから
しばらくしてカミーユは亡くなったとのことですが、
消え入りそうな彼女の哀しげな顔が雪の中で
切なそうでした。余程この時の印象が強烈だったのか
モネは生涯、この絵を手放さなかったとのことです。
一見、華やかさがない色調ですが、ずーと観ていると
窓枠のグレーと床の茶、雪景色のなんともいえない
白の淡い表情とスカーフの赤の色がそれぞれ浮き
立つかのように心の中に柔らかくその色々に包み
込まれるようでした。
《アンティーブの庭師の家》
Claude Monet 1888年
3番目に展示してあった目の覚めるように明るい
モネの絵です。晴天の日にモネが大変、気持ち
良さそうに筆を動かしているのを感じられる安定
した美しい風景画でした。空や雲を描く短いタッチ
に勢いを感じるほどの印象派の様式を確立して
自信がみなぎっていたようですね~♪
モネの質の高い絵を3点も見れて、ものすごく
幸せでした~☆
娘がしばしジートこの絵の前で留まっていました。
「すごくきれいな人!」と言って惹かれたようです。
色調は暗めなのに、モリゾの華やかさが目立つ
都会的な作品ですね~☆ コートの下の部分が
マネにしては激しく荒削りだったのは彼女に対
するただならぬ感情の表れでは?と思ったり。。

《ポントワーズの關門》
カミーユ・ピサロ
1872年
ピサロがこのように水辺と空を明るく美しく描いて
いる作品を始めてみました。とても穏やかな素敵
な絵です! いつ観てもピサロの絵は心を落ちつ
かせる鎮静作用があるような安定感を感じます。
【2】 セザンヌ、ゴッホ、ゴーギャン: 後期印象派

《小川》
ポール・セザンヌ
1895-1900年頃
この部屋は、ゴーギャンが一枚とゴッホが2枚と
このセザンヌ の絵が一枚の計4枚のみ展示されて
絵の間隔もゆったり取られている贅沢な空間です。
セザンヌは晩年近くには風景画を描いているそうで
すが、上記のピサロと一緒に屋外にでていた頃を
思わせる描写だそうです。あのモネからも尊敬を
されていたセザンヌですが、孤高に閉じこもって
静物画を描いていたのが晩年にこのような風景画
を描いていたとは知りませんでした。しかし、タッチは
印象派から離れて物の構造ごとに描いていますね。
セザンヌにしては穏やかな風景画に惹かれました。
KANさんは、ボナールがお好きのようで、
「珍しくボナールの絵葉書があったから~!」と
嬉しそうに言われて購入されていました。ボナール
の最愛の妻、マルトが亡くなってからも40年以上
立っても若く描いていたそうです。そして、中央に
いる男性は、友人のルドンの息子さんでやはり、
4年前に亡くなっているそうです。不思議な絵ですが
ボナールの心の中に二人のことが永遠に残っている
のでしょうね。
ブログ容量(記事内)がこれで一杯近くなってきたので、
この辺で第一部は終了いたします。また、近いうちに
ロダンやその他、モディリアーニと、この後に3人でお茶
をした「グランドハイアット東京」の模様をお届けします~♪
続きは、こちらから宜しかったら、どうぞ→II
| 固定リンク
「2006年 絵画鑑賞会」カテゴリの記事
- ウジェーヌ・カリエールについて(2006.03.17)
- ■『クリーブランド美術館展』2回目 - (嵐の中の)鑑賞会No.23(2006.10.07)
- 『クリーブランド美術館展』 @森アーツ(I)-鑑賞会 No.21(2006.09.10)
- ②ジオットとその周辺について - 池先生ご講演 土曜講座から (2006.11.21)
- 「古都アッシジとウンブリア諸都市」土曜講座 池上先生 ①聖フランチェスコ -鑑賞会 No.25(2006.11.19)





![池上 英洋 監修: Pen (ペン) 2010年 5/15号 別冊 [雑誌]](http://ecx.images-amazon.com/images/I/41QDvr5KUjL._SL75_.jpg)
























コメント
Juliaさん
お久しぶりです。
「赤いスカーフ、モネ夫人の肖像」、見たことがあると思ったのですが、初来日ですか? 有名なので、本で見たのかも知れませんね。
行きたくなりました。
投稿: Ken | 2006/09/10 22:21
Kenさん
わぁ~Kenさん、ご無沙汰しておりますが
お元気でいらっしゃいますか?
早速、読んでくださってありがとう御座いました
>「赤いスカーフ、モネ夫人の肖像」、見たことがあると思ったのですが、初来日ですか?
はい、そのようです↓Fuji Art-net:
ルノワールの《ロメーヌ・ラコー》、モネの《赤いスカーフ、モネ夫人の肖像》、モディリアーニの《女の肖像》(3点とも日本初公開)等、魅力的な女性のポートレート作品が数多く含まれているのも本展の特徴のひとつです。
誤解される書き方をしてすいません
あとの2点は初来日かは定かでないので
本文、書き直しました。
>行きたくなりました。
昨年のフィリップスのようにルノアールの大作目玉商品はないですが、質的には同じ位素晴らしい作品が多かったです!
本当はもっと書きたいのですが、最初に展示してあったクールベの女性の肖像画もゾクゾクっと来る位いい感じでしたし、モディリアーニも珍しく瞳が描かれていて、その美しいこと~!
また、東京へお出ましの際はぜひご連絡くださいませ。
とらさんとでもまたこの展覧会でも他の展覧会でも
ご一緒してくださいませ。来週もウィーン美とベルギー美の
両方を見に参ります。
幸せで~す~☆
投稿: Julia | 2006/09/10 23:46
Juliaさん
こんばんは♪ モネの花の絵はとても珍しいタッチですね~、と思ったら印象派の様式に移る前の作品なんですね。その頃の作品に触れられること自体が珍しい機会ですね~。
むむ~~。行く予定はなかったのですが、行きたくなってきました。。。
投稿: ぴく太 | 2006/09/11 00:00
ぴく太さん
こんばんは~☆
早速、コメントを書いて下さって
嬉しいです~(*'ー'*)♪
>モネの花の絵はとても珍しいタッチですね~、と思ったら印象派の様式に移る前の作品なんですね。その頃の作品に触れられること自体が珍しい機会ですね~。
まさにそう~なんです!!
それも 116.8x90.5cm という大作で画面いっぱいに
お花がこぼれるように広がっていて、それもどれもこれもが
輝いて見えます~☆
モネの写実的な絵の最後辺りらしいです。これは本当に素晴らしいです~☆
>むむ~~。行く予定はなかったのですが、行きたくなってきました。。。
マハハ~ぜひぜひ行かれてくださいね~(^_-)-☆
水曜日はレディスディーで1000円だそうです。
そうそう~こちらはまだ空いていたこともあって、
結構、冷房がガンガンきます。ぴく太さんは特製
腹巻をされた方が~~あっしつっれいしました
投稿: Julia | 2006/09/11 00:13
いいですねえ!
特に、モネの「春の花」という作品は、とても興味があります。ぜひ行って見ます!
投稿: すた | 2006/09/11 11:11
すたさん
すたさんもモネがお好きなんですよね~(*'ー'*)♪
「春の花」は本当に眩暈がしそうな位素敵な絵でした゜・。・゜★
ぜひご覧になってくださいまっせね~☆
そして・・「クリムト」はどうします~~?
投稿: Julia | 2006/09/11 19:32
「クリムト」はまだ公開日がいつなのかもわからないので、保留です(笑)。
投稿: すた | 2006/09/13 16:30
すたさん、
公開日、決定したようですよ~(^o^)
10月28日(土)だそうです~~☆☆
投稿: Julia | 2006/09/13 19:25