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2006/08/21

ルーヴル美術館展 ー古代ギリシャ芸術・神々の遺産 2回目

lunedi, il ventouno Agosto 2006
sono le dieci meno otto 

   Louvre03_3

先週の木曜日に一日夏休みを頂いて、藝大美術館で
20日(日)まで開催していた

     ルーヴル美術館展
     古代ギリシャ芸術・神々の遺産

に参りまして、ギリシャの神々の彫刻とお別れをしてきました。
池上先生ご引率の
鑑賞会でも6月に一度、観に参りましたが、
今回は朝、早めに行ったのですが、それでも10分位待ちました。

ものすごい人気ですね!帰るときはお昼近く頃でしたが、ぐるっと
藝大美の裏の方まで人が並んでいて、一時間以上の待ち時間
ということで、気の毒なほどの蒸し暑さでした。

       Funsui_3
        入道雲がモクモクと暑い日でした!

暑くても一目、また神々のお姿をみなければ!とみなさんが
美術館に上野駅からなだれ込んでいらっしゃるようでした。
私もまたいつ本物のルーヴル美術館へ行けるか分からない
ので、特に3階に展示してある大きな彫像をみなければ!と
いう気負いがありました。

    Poster_6
           裏の大きな看板です

そして、今回は音声ガイドをお借りして、それぞれの彫刻に
ついて、あまり人がいない所ではじっくりと聴けて良かったです。
また、今回、印象に残った像について、いくつか書いてみたいと
思います。

   Louvre_2
   「墓碑装飾」セイレーン

始めに地下の展示室で奥の方に展示してあった「セイレーン」
という小さいな彫刻です。少女のような顔がとても悲しげでした。
こんなに表情のある悲しげな顔の彫刻はいままで見たことが
なかったので、心が打たれました。図録は購入していないので
分からないのですが、少女が亡くなったのでしょうか? 自分も
身内が亡くなったらこのように悲しむでしょう。人の死の傷みを

感じる悲しい表情でした。

   
その前に展示してあった、お母さんと娘の墓標が白い大理石で
少し浮き彫りにしているように彫られていました。母親は背もたれ
椅子に座って、その下に娘が寄り添うようにしていました。その頃は
病気になると大人も子供も治療することができないので、二人とも
死亡してしまったのではないか。。と解説していましたが、母親の
美しい横顔と当時の少女たちが着ていたような服を着ているとの
ことで、二人が寄り添うような墓標が残された家族の悲しみをより

深く表しているようで、上記のセイレーンとこの母子を見たときは
胸が痛くなってくるような哀しさを感じました。

その横には、りっぱなライオンが設置してあり、強そうな歯や
まだ若くて気力十分という生き生きとしたライオン像をみたら、
上記の悲しみからなんとか立ち直りました。オリンポスの神殿に
設置してあったのでしょうか? もっと大きな展示場ならスポットライト
を浴びそうな感じですが、ちょっと奥で狭々しいところに押しやられて
いたのでもう一つ、迫力がなくて。。せっかくの百獣の王も威嚇する
勢いが感じられず残念でした

   05
   ソクラテス HPより(図版) 

そして、第2展示室の正面に展示してあった、ソクラテス、プラトン、
アリストテレスの3大哲学者の肖像彫刻では、それぞれの特徴が
見分けられるほどで、じっくりとお顔を拝見してきました。頭の
よい方達の人相ってどことなく似ていますね。おでこがちょっと
出ていて、眉間に深い皺があって、鼻は高からず、口元は今にも
弁が飛び出しそうな勢いがあります。利口そうで神経質な哲学者達
の面影をこれからも何かの機会に名前がでたら思い出しそうです。
彫刻といえども知性の固まりのオーラを感じ取ることができて
感激でした!

     Louvre02_1

3階でエレベータを降り立つと、天井からの光が眩しい位に差して
いました。「アルルのヴィーナス」がその光を浴びて、キラキラと
大理石の表面から輝いていました。まずはヴィーナスを左横から
右手のアップルに沿ってドレスのドレープ越しに見ますと、完璧な
美しさで溜息が出るほどでした。前回、この左横に立たなかった
ので見逃していましたが、素晴らしいですね~!! もうゾクゾク
するほどの立体像の美しさに、ここでも震えてくるほどでした。
天井から光を浴びるとこれほどまで、美しさが倍増するとは~!!     

ちょうど上記のポストカードからの位置から見上げたヴィーナス
が神々しい輝きを放ってなんとも言えず、全身で感動してしまい
ました。2000年以上前は、エーゲ海を見下ろすようにして、神殿
の中で奉られていたのでしょうか? パリのルーヴル美術館から
東京へ運ばれて、真夏の太陽の陽ざしにヴィーナスも心持ち
故郷を思い出しているような今にも動き出しそうなほど、眩しく
優美で大きな輝くヴィーナスを見れたことは生涯忘れられない
思い出となりそうです。ギリシャには神々が存在していたことが
信じたくなるような美しい造形美に酔いしれることができました。

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コメント

19日の日中に上野に行きましたがそのときもルーブル展は70分待ちとの表示が出ていました。
たしかにあの神々のお姿をもう一度見ておきたい、という気持はよくわかります。
わたしもJuliaさんが書かれている母娘の墓標の前に立ったときに切なさで胸が締め付けられました。
他にもいくつもあった幼くして亡くなった子供達の墓標からも哀しみが切々と伝わってきて、
いつの時代も肉親をなくす悲しみは一緒なのだと改めて感じました。

投稿: ともとも | 2006/08/22 16:37

ともともママさん、

素敵なコメントをありがとうございます。
なんだか思い出しただけでも涙が出てきますね。

>いつの時代も肉親をなくす悲しみは一緒なのだと改めて感じました。

そうですね。。おっしゃるとおり、それ以上の悲しみはないですよね。。この頃では簡単にテロで人の命を抹殺するなんて、本当に最低ですね。せめて幼い子供達だけでも巻き込まない条約など作って欲しいとは思いますが。。。

ともともママご一家の楽しい夏休みも終わりに近づきましたね~。スーパーマンのIMAX、ぜひお坊ちゃん達と夏休み最後の思い出にご一緒に観ましょうね~☆


投稿: Julia | 2006/08/22 21:35

Juliaさま、ご無沙汰しています。
私もルーヴル展に行ってまいりましたのでTBさせていただきました。
実は私も「セイレーン」が好きになりました。(絵葉書も購入済み)
ただ、船乗りをその歌声で惑わすセイレーンがこんなに悲しい顔をしているのは大いに気になりました。
やはりJuliaさまの推測されるような悲しいことがあったのかもしれませんね。

投稿: アイレ | 2006/08/23 01:48

アイレ様

お久しぶりで~す(*'ー'*)♪
コメント&TBをありがとう御座いました。
アイレさんもセイレーンに惹かれたようですね~。
最初に観にいったときは、混みすぎていて見逃したのかも
しれませんが、ハッとするほど哀しいお顔をされていましたね。。小さな墓碑でしたが心に残りました。

また、秋は盛りだくさんの展覧会ですので、アイレさんと
どこかですれ違うかもしれませんね~☆

投稿: Julia | 2006/08/23 21:00

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ルーヴル美術館展−古代ギリシア芸術・神々の遺産−7月27日 東京藝術大学大学美術館(〜8月20日)  行ったのはかなり前ですが、なんと今日で会期が終了ということで、急いでアップします。 とても混んでいる前情報を得て、恐る恐る行ったらお昼前なら並ばずに入ること....... [続きを読む]

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