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2006/07/28

映画業界裏方ツアー - 鑑賞会 No.18 - 2006

  venerdi, il 18 luglio 2006

     Cameras
            特殊合成機   1966年製

水曜日(26日)の夜に、映画の制作会社に勤務されている
すたさん(HP)のご好意で、撮影されたネガ・フィルムが
どのように編集されて、映画館で上映されるフィルム
までになるかを社内見学させて頂きました。ご参加者は、
KANさん、みゆきさん、ぴく太さんご姉妹、マルちゃん、
以前も知泉さんのオフ会でお会いした雪まろげさんと
私の愚息と私の7名でした。

会社名やあまり詳しい内容までは書けないのですが
一本の映画ができるまでは、いろんな人の手が携わる
ことがわかって大変勉強になりました。まさに、職人の
裏世界を見学できてすごく面白かったし、デジタル化の
波もここまで押し寄せている現実を目の当たりにして
すたさんがご案内して下さらなければ、知らない映画
の裏の世界を知ることができました。

Film_1

先週も一度、Visiting tourの方で見学させて
頂いたので今回、2度目でしたが、すたさんには
大変お世話になりまして、ありがとうございました。

すたさんは本当に世話好きだし、いまどき珍しい
熱血漢でとてもストレートに物事を運ぶので、
このような熱い人が日本に増えればもっと活気が
出るのに!と思うほど太陽のように明るい人です。

肝心のフィルムの工程はあまり書けないのですが、
昔ながらのネガからポジ起こしで、一枚一枚の
フィルムに傷がないか手作業でチェックするそうです。
現像液も劇薬だし、その日の温度・湿度によっても
微妙に色の出具合が違うので調整するとのことです。

そして、今ではすべてのフィルムをデジタル化して
保存しているそうです。それも一つ一つのフィルムを
デジタル・データに変換するわけですから、特別な装置が
必要なのでVip Roomのような専用のお部屋がありました。
(Vip Roomの部屋はデジタルデータを編集/合成する所
          とすたさんより訂正が入りました<(_ _)>)

映画でよく出てくるような映写室も案内していただいて、その裏
の映写機室も見せていただきました。35mm, 65mm, 16mm など
それぞれのフィルムの幅
に合わせた映写機が設置されています。
今では、デジタル専用の映写機もありました。映写機を回すと
プラスイオンが大量に発生するので、専用の排気管まで天井から
下がっています。
        

そして、監督やお客さんのOKが出たフィルムに最終的に修正を
かけてまた現像し直して、それを乾燥管のような管が発送室まで
繋がれているのでそこまで乾燥して送られます。発送室に着くと、
機械的にクルクルとロール上に巻かれ、ケースに入れて、
お客さんの元へと発送されるようになっています。(修正済み)

その一連の流れを建物中、行ったりきたりしながら説明して
いただきました。階段で足がガクガクしましたが、それは私の
体重過多と運動不足のせいですが、それほど、いろいろな部屋
があって作業部屋も個々に分かれています。

       Goseiki

最後はロビーで、古い特殊合成機が展示してあるので、
その説明を受けました。以前は合成も簡単にできなかったので、
映像をとるときも作り手側も真剣なので、よい作品が残って
いますが、いまやCGや修正も簡単に切り張りできるので、
すぐに忘れ去られる作品が多くなって嘆かわしいとすたさんは
閉めの言葉でおっしゃっていたのが印象的でした。

それから、近くの居酒屋で生ビールをみんなでワィワィしながら
飲みました。すたさんもちょっとお疲れのようでしたが、それでも
息子がロスに8月の後半から遊びに行くと言うと、今は地下鉄も
できてロスも動きやすくなって安全だし、サンタモニカのグルグル
回る(それも上の部分が囲まれていない)海の上の観覧車に
ついて話してくれてそれがとても面白くて大笑いでした(o^∇^o)ノ

まるちゃんも苦労した遠泳の話などでとても盛り上がりました!!
楽しい見学会でしたが、帰りは京浜急行が少し止まっていたそうで
皆さんの帰りがとても遅くなったそうです。本当にすたさんはじめ
お仕事の後に皆さん、集まっていただいてありがとうございました。
すたさんがとてもよくして下さったので、すごく素敵な見学鑑賞会に
なって心が温まりました。

また、今度はその完成した映画でもみなさんと鑑賞しましょうね~☆

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2006年 絵画鑑賞会」カテゴリの記事

コメント

どもです!

すばらしいレポートありがとうございます!

一部間違いがあるので修正です。。(笑)
ネガからデジタルデータを抜き出すところは、今回お見せできませんでした。あのVip Roomのような部屋は、デジタルデータを編集/合成するところです。
できあがったポジ(映写)フィルムは、真空パックはしません。ケースに入れて発送するだけです。あの真空パックの中身は生のフィルムです。
ぼくの説明が悪かったですね。すいません。。。

ともあれ、楽しんで頂いたようでよかったです(笑)。

投稿: すた | 2006/07/28 23:17

すたさん

どうもいろいろと訂正などもお知らせいただきまして、本当にありがとうございました。

すごく楽しくて有意義な裏方ツアーでした(o^∇^o)ノ

最近はどちらかというと個人主義と言って、自分だけ
良ければいい!という人たちが多いのですが、すたさんの
ように人間味のある暖かい人に出会うとホッとします。

デジタル最先端の職場でも、職人気質のような作業が延々と続けられているわけですね。一枚の写真から連続した映像写真ができるまで、多くの人たちの手が必要なことが良くわかりました。

また、映画を見るときはそのような方々が沢山いらしゃっることを感じながら鑑賞していくとぐっと趣きも違うでしょうね!

今後とも映画に関しては、すたさんにツアーをお任せいたしますのでどうぞよろしくお願い致します

投稿: Julia | 2006/07/28 23:55

>Juliaさん
先日はありがとうございました。
本当に楽しかったですね~(^_-)-☆
親睦会に出られなかったのであまりお話できませんでしたが
また、機会があればお会いしましょう~。

投稿: ぴく太 | 2006/07/29 00:57

ぴく太さん

先日はお姉様と遠方よりご参加くださいまして
ありがとうございました<(_ _)>

ぴく太さんとお姉様がとても仲がよろしくて
おしゃべりしていてもとても息があっているので
羨ましかったです~♪ 

すたさんのお陰で、貴重な裏舞台をみれて楽しかった
ですね~☆

ぴく太さんは遠いので申し訳ないのですが、ぜひまた
ご参加くださいませ。暑いので体調には暮々もお気を
つけくださいね~。

投稿: Julia | 2006/07/29 07:31

言葉を設置すればよかった?

投稿: BlogPetのJenny | 2006/07/29 16:49

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