「パウル・クレー 創造の物語」@川村記念美術館 -鑑賞会 No.17
lunedi, il 17 luglio 2006

川村記念美術館 白鳥が戯れる見事な噴水
先週の土曜日(15日)、30度以上もある中、千葉県の佐倉市
にあります川村記念美術館へマルちゃんと一緒にVisiting Tour
して参りました。何しろ、場所は佐倉だし初めて行く美術館は
結構、不安なのですが、JR佐倉駅にローカル線を乗り換え
ながら着いて降りたところで、マルちゃんに合えたので嬉し
かったです~♪
美術館専用の送迎バス停まで行くと暑いこと暑いこと!!
マルちゃんが、「空が高くて入道雲が見えますね!」と
のんびりした駅前にホッとしていると、送迎バスがきて、
いつもと違って美術館までの道のりも稲穂が大分実った
田圃のあぜ道の真ん中を走りながら、20分ほどどんどん
緑濃い地帯まで入って行きます。
美術館につくと上記の看板が迎えてくれて、さらに
目の前に広がる青々とした庭園に二人で大歓声!!
以前からいろいろな人のブログでここの美術館の
素晴らしさを拝見していたのですが、こんなに広大で
きれいなところだったとは~☆
このような素晴らしい庭園を最初から見るとそれだけで
遠くまで足を運んでよかった!と思うのですが、今回の
展覧会は私の好きなクレーの作品が150展近くも観れる
そうですので、とても楽しみでした。
初期の風刺的な線描画から、ナチスに迫害され
病魔と戦いながら制作に励んだ晩年まで、「光の絵」
「自然と抽象」「エネルギーの造形」「イメージの遊び場」
「物語る風景」という5つの側面から、クレー芸術に潜む
奥深い多様性に迫ります。 本展では、それぞれ世界
屈指のクレー・コレクションを誇る、ノルトライン=ヴェスト
ファーレン美術館、シュプレンゲル美術館、フォン・デア・
ハイト美術館というドイツの三美術館が所蔵する作品を
中心に、国内外から精選された油彩、水彩、素描、版画
など約150点を展観します。初期の風刺的な線描画から、
ナチスに迫害され病魔と戦いながら制作に励んだ晩年
まで、「光の絵」「自然と抽象」「エネルギーの造形」
「イメージの遊び場」「物語る風景」という5つの側面から、
クレー芸術に潜む奥深い多様性に迫ります。 (HPより)
今年の2月にも大丸で初めてパウル・クレーの作品をまとまった
観て感激したのですが、そのときは「線」から「色」というテーマで
クレーの緻密な線とそれに沿った美しい色彩に魅了されました。
しかし、この時はクレー後期の苦しい時の陰の部分がクローズ
アップされていたような気がして、見ていてとても緊張感が伴い、
少し苦しくなってくるほどでした。

《The Flora of the Heath》 1925
~ Post Card ~
出展されていませんが、本展の私のイメージです
今回のテーマは「創造の物語」で、作品数も多いということも
ありますが、全体的に明るくリズム感がありクレーの音楽が
聞こえてくるようで、観ていて楽しくなってきました。ただ、今回、
図録があまりきれいな印刷ではなかったので購入しなかったので、
出展されていないポスト・カードからその章ではないかしら・・・?と
思われる図版も掲載させていただきます。出展されていない作品
が何点かありますが。。m(*- -*)mス・スイマセーン。
第一章 「光の絵」
『Portrait of a child』 1908
Watercolour on papaer
2月のクレー展と同じ作品だと思いますが、私も最初観た時
クレーがこのような肖像画を描くのは珍しいと思って印象に
残ったのですが、マルちゃんも最後にこの絵をじっとご覧に
なって、「『宮城県立美術館』所蔵のようですね!また、
観にいってきますね!」と地元の方なので尚更、嬉しかった
ようでした。下記は、マルちゃんの感想です。
パウル・クレーの作品で『おりたたみ椅子の子供Ⅰ』という
ものがありましたが、白黒の絵なのに光を感じました。
(写真を基に描いたという解説を読んで納得しましたが。)
私はこの絵がとても好きでした。(by マルちゃん)
「はじめに光ありき」も色彩の中で光を追求していたクレー
は、神が最初に「光」を創造したようにクレーらしく自分の
「光」の世界を創造していくような色彩が鮮やかな絵でした。
そのほか、「赤と白の丸屋根」も小作品ながらクレーの色彩が
踊っているように明るい絵で好きでした。
《View of Kairouan》 1914 Von der Heydt-Museum
Post Card
上記は、チュニジア旅行中に描いたと思われますので
とても色彩が眩しい位に明るくて、イスラム寺院の
丸屋根が印象的で、クレーが色彩的に弾けたような
素晴らしい作品だと思います。
第3章 エネルギーの造形
《直角に半円》 1932
ノルトライン=ヴェストファーレン美術館
ブリジストン美術館のコレクション「島」(拙記事)と同じ
ような点描画ですが、とても細かい点描を微妙な色使い
で明るく描いていると思います。「直角に半円」とは何を
意味するのでしょうか? シャープでこのまま行きたい
けれど、人生の半ばまでしか芸術を貫けないかもしれない、
という暗示でしょうか?
ここの章では、「水の都市」1934 という作品もヴェネチア
のようですが。。? 水が揺れる様が幾何学模様でキラキラ
と淡い暖色系できれいな光の反射を表しているように見え
ました。

《Windows and Roofs [Yellow-Red]》
1919, PINAKOTHEK DER MODERNE
~Post Card~
この絵と同じような 『オレンジの家』というような
題名の絵があったかと思うのですが、リストには
なくて、ちょうどこのような構成で全体がオレンジ系
の色でした。クレーは建築についても造詣が深かった
ようですので、線と面だけでもとても立体的に絵が浮き
出すようで素晴らしいです。今回は特に面がとても
はっきりとして動き出すようなリズムを感じる絵画が
多く展示されていました。 キュビズムの影響とも
言われますが、とてもバランスがよくて造形的ですね!

《1915年29番に倣って (天使は所望品を
運んでくる)。》 1920 リトグラフ
シュプレンゲル美術館
クレーは晩年近くに大量の天使の素描を描いて
おりますが、この天使は始めてみました。何か
お茶を運んでいるような天使ですが、ハートが
アクセントとなって回りのオレンジも幸福感を
表すようで、とてもオシャレな一枚に感じます。
確かに、Tシャツのプリントにもなっていました☆
マルちゃんは初めてのクレーをご覧になったのですが、
とてもイメージをよく掴んで、ご一緒に観ていてもいろいろ
と感想を言い合いながら楽しく過ごせました。今回は、
こちらの学芸員さんのご趣味もあったのかもしれませんが
クレーの明るくて音楽的で楽しくイメージさせる絵画が
多くて、観終わった後も幸福感を感じて良かったです~☆
この後、美術館を出たらモワァ~として暑さも絶好調!
なので、ランチを取ることにしました。

レストラン 『ベルヴェデーレ』
外の景色が眺められてのんびりできるレストラン~♪
そのあと、『自然散策』をしてきました。
| オオガハス[大賀蓮](Nelumbo nucifera) スイレン科、多年(水草) | ||
| 千葉市検見川の弥生時代の土器から 発見された3個の実のうちの1個が 奇跡的に蘇り、花を咲かせている。 | ||
噴水の美しさに二人で夢中にシャッターを押しました。
クレーの明るくてチャーミングな絵画を沢山観た後に
広大な自然を散策できて本当に素敵な一日を過ごせ
ました~☆ マルちゃん、暑い中お付き合いありがとう~♪
☆会場でCosさん(ブログ)にも少しだけお会いできました。
私達は観れなかったのですが、Cosさんがきれいな
睡蓮のお花を撮ってきてくださったので、こちらにも
掲載させていただきます(*'ー'*)♪
☆BlueHeavenのTakさんもレポートを書かれていますので
どうぞご覧くださいね♪
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コメント
Juliaさん
《Windows and Roofs [Yellow-Red]》という作品は、Juliaさんがおっしゃるように、水面に太陽が反射しているような明るさですね。
いつかこのような光景をみたことがあるような気がします。こどもの頃、家の周りが田んぼだらけだったので、田植えの時期の光景でしょうか。
『おりたたみ椅子の子供Ⅰ』の絵はポストカードであったのですが、全体が描かれていない(周囲をカット)だけで「何かが足りないな~」と思い購入しませんでした。
同じ絵なのに感じ方が変わってしまうのは不思議です。
投稿: maru | 2006/07/19 01:39
maruちゃん
遅い時間にコメントをありがとう御座いました。
暑さとともにクレーの光の絵も心の中に反映して
とても思い出深い一日となりましたヾ(´ー`)ノ
>水面に太陽が反射しているような明るさですね。
素敵な表現ですね~☆ この頃はクレーも色彩と
一体となって楽しんで描いていたのが感じられます。
>同じ絵なのに感じ方が変わってしまうのは不思議です。
今回は印刷関係の会社が協賛されていたのに、図録も
ポストカードもあまり色彩がきれいでなくて残念でした。
クレーは色彩こそが命なのに、なぜこのように??と
思ってしまいました(/_ ;)
でもマルちゃんが印象深かったお子さんの絵は、クレーの
愛情がとてもストレートに絵に表れていたので、共鳴された
のでは、と思います。
男性の画家はときにして自分のお子さんの絵を描く時は
とても真摯に絵に向かっているのでいつもそれがとても
感動します~☆
投稿: Julia | 2006/07/19 07:43
こんばんは!
珍しくTB無事送れたようです。
これも川村の環境が素晴らしいからでしょうか。
投稿: Tak | 2006/07/19 21:50
Juliaさん、行ってきました。なかなかの展覧会でした。
最近、クレーとの付き合い方がちょっと分かってきたような気がしています。
投稿: とら | 2006/07/23 14:12
>Takさん
コメントとTBをありがとう御座いました。
>これも川村の環境が素晴らしいからでしょうか。
本当に川村の環境の良さがこのブログへも反映したのかも?しれませんね~♪
森の中の水に映える美術館も中々、いい物ですね~☆
投稿: Julia | 2006/07/23 17:07
とらさん
コメントとTBをありがとうございました。
>最近、クレーとの付き合い方がちょっと分かってきたような気がしています。
クレーはあまり深く考えないで、何か聴こえてきたり、色彩の光に共鳴したりとその時々に自分が感じるままにご覧になるとクレーの世界に少し触れることができるかもしれませんね~☆
投稿: Julia | 2006/07/23 17:11
Juliaさま、こんばんは
私も川村記念美術館に行ってきましたので、遅ればせながらTBさせていいただきました。
今回の展覧会はカラリストとしてのクレーを強調しているようで、とてもカラフルでしたね!素直にその美しさと楽しさを堪能しました。
私が行った日は雨が降っていたせいもあり、また時間もあまりありませんでしたのでお庭の散策ができませんでした。
Juliaさまの撮られた写真で追体験させていただきました。
投稿: アイレ | 2006/08/31 20:49
アイレ様
コメント&TBをいつもありがとうございま~す☆
また、クレーの作品や川村の素晴らしい環境を再度、思い出せてとても幸福感に浸ることができました。
アイレ様のように的確な言葉を使って、絵を表現できるようになれるように今後もいろいろと教えてくださいませ。
ロスコは私も近美でダイブしたくなりましたよぉ~(^_-)-☆
投稿: Julia | 2006/09/01 08:09