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2006/07/14

ステンドグラスの絵解き-フランス教会に見る光 志田 政人(著)

venerdi, il 14 luglio 2006

     Come sta?  Oggi e` molto caldo!! 

       Kokuchi
          《受胎告知》 シャロン・シュル・アルヌ
           サン・アルパン教会

                16世紀の典型的な作例
         場所の設定はナザレのマリアの家
  大天使ガブリエルがマリアに聖母マリアに『イエスを身ごもる』
    ことを告げる場面ですが、二人の間には『めでたしマリア』の
   文字が踊っている。

  この図版は、日仏学院の図書室で見つけた素敵な本の2冊目
  から写真を撮らせて頂きました。こちらのご本は、ビジュアル的
   にも宗教書のお勉強にも役立つ本でした。


        Staind_2
  ステンドグラスの絵解き―フランス教会に見る光の聖書 
            志田 政人

内容(「BOOK」データベースより)
ステンドグラス作家であり研究家でもある著者が、フランス留学中
から今日まで二十数年間かけて取材した、900ヶ所あまりの教会の
ステンドグラスから選りすぐった360点の写真を全てカラーで掲載。
旧約聖書の37場面、新約聖書の51場面、そして使徒や福音史家を
含む60人以上の聖人達の生涯などをステンドグラスの図像で紹介
する初めての「絵解き本」。海外で訪れた教会で、そこに描かれて
いる物語が理解できるように、丁寧な解説と間違えやすい図像に
関しては簡単な見分け方のポイントなどもつけた。

目次

第1章 旧約聖書(天地創造
アダムの創造
エバの創造 ほか)

第2章 新約聖書(洗礼者聖ヨハネ
マリアの物語
キリストの生涯 ほか)
第3章 聖人伝(見分け方
聖女アガタ
聖女アグネス ほか)
第4章 その他の図像(四福音史家
十二使徒
聖パウロ ほか)

  著者は900ヶ所あまりの教会を回ったそうですが、古くて
  小さな教会では鍵が閉まっていて鍵の持ち主さえ探し
  回らなければならなかったり、ステンドグラスが最も
  美しく神聖に悲しく見えるまさに太陽が沈もうとする
  「薄暮」の時間に合わせて撮影したり、鍵の持ち主を
  待たせないように、早めに下準備をしてどこにポイント
  を当てればすぐに撮影が済むかなど著者のご苦労話も
  書かれていて面白かったです。

  また、上記の目次のように、旧約聖書から新約聖書まで
  詳しく解説がステンドグラスの図版と合わせて、とても
  分かりやすい宗教書のようになっています。「ダ・ヴィンチ・
  コード」で宗教に少し興味を持たれた方は、ぜひご覧に
  なると流れがヴィジュアル的にもクリアーになって初心者
  には参考書的にも良書になると思います。

もう少しだけこちらの本から図版をご紹介させていただきます

      Magdara
             《シモン家での晩餐》
           16世紀 ロンドン・イギリス 
       ’ヴィクトリア・アンド・アルバート美術館蔵’

   「ダ・ヴィンチ・コード」でも問題になっているマグダラの
       マリアですが、実はこの図像からも想像させられますが。。

      
        ヨハネによると、キリストが蘇らせたラザロの家で、
        食事中にマルタの妹のマリア(マグダラのマリア)が
        キリストの足に高価な香油を塗って、自分の髪で拭いた
        ことになっている。

           
          Takkei  
                   《磔刑》
          1140年頃 シャロン・シュル・マルヌ
            サン・ティチチュンヌ大聖堂

    キリストが語った例え話は、その多くがステンドグラス
     に描かれている。特に大聖堂で一般の信者にわかり
         易く聖書の内容を伝えるのに、大変良い教材となって
         いたのである。これが光の紙芝居と言われるステンド
         グラスの本来の役割である。

 
   光とガラスの織り成す荘厳な芸術が石の文化でもある
   ヨーロッパでは特に美しく輝くようですね!暗い教会の
   中で美しい神々の姿が光を通して見えるとよけいに、
   神様の存在が信じられるのかもしれません。

  若い頃にいくつかの教会を英国で観て回ったことが
   ありましたが、そのときはステンドグラスまではあまり
   気がつきませんでした。今度行く時は少しは宗教に
   ついては初歩的な知識はついたので、、また違った
   目で光を通した造形美を楽しんで見たいと思います。

☆あの「叡智の図書館」のAlice-roomさんもお気に入りで
   こちらのご本を絶賛です。どうぞbogの記事でご覧くださいね!
  
「ステンドグラスの絵解き」志田政人 日貿出版社

 それから、Alice-roomさんがシャトル大聖堂へ行かれた
  時のレポートですが、素晴らしいお写真が一杯です!
    「
シャルトル大聖堂 ~パリ(7月5日)~
                         

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コメント

こんばんは。本当にこの本は素晴らしいです♪ 私も見ているだけで笑顔になってしまいますもの。この本をGETできたのは、とっても嬉しかったです。

うちのブログの記事からもTBしようとしたのですが、失敗してしまったのでそのままリンクを書いて失礼します(御辞儀)。
http://library666.seesaa.net/article/5702470.html

投稿: alice-room | 2006/07/15 01:46

Alice-roomさん

コメントとリンクをありがとうございました。
alice-roomさんもこちらのご本についてものすごく熱く語られていますよね!!
本当に素晴らしい宗教書のような美術書なのに、絶版なんですね。。。著者の汗と涙の結晶のような素晴らしいご本なのに。。ステンドグラスが日本ではあまり観られないことが要因かと思われますが、志田氏の愛情がいっぱい詰まった光溢れる「聖書」を私も購入しなくては!と新に思いました。
TBが飛ばないようですので、本文中より拙記事へとリンクを貼らせて頂きました

投稿: Julia | 2006/07/15 07:41

こちらこそ、コメント有り難うございました。また、うちのブログまで御紹介頂きまして恐縮です(御辞儀)。でも、こういった素敵な本は、是非また復刊して欲しいですね。採り上げられるステンドグラスの作品も素敵なんですが、著者に対しても率直に尊敬の念を覚えてしまいますね。人の情熱って素晴らしいです♪

投稿: alice-room | 2006/07/16 00:57

alice-roomさん

再度、ご訪問ありがとうございま~すヾ(´ー`)ノ

>著者に対しても率直に尊敬の念を覚えてしまいますね。人の情熱って素晴らしいです♪

著者自身がステンドグラスが大好きなので、日本でも紹介したいと思ってこのような素敵な本に仕上げたのでしょうね~☆
独立して教えていらっしゃるそうですし、なんとかまた復刊するといいですね~♪ 

alice-roomさんも情熱を込めて書いていらしたので、きっといつかどこかで繋がることでしょう~☆ 今年はフランスへ行かれないのですか? 私はイタリアへも行きたいしやっぱり、フランスも行ってみたいしで。。今度は少し長期間滞在したいです!

投稿: Julia | 2006/07/16 18:44

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