comenica, il 18 giugno
昨日、池上先生がイタリア研究会でダ・ヴィンチについて
ご講演をされることになり、恵泉女子大のイタリア語学科を
取られている生徒さんもご参加されるとのこと。。
私といつもの鑑賞会の方々もご一緒にいかがですが?
と光栄なご招待を受けました。残念ながら、いつもの方々
はお仕事などあってNikkiさん以外はいらっしゃれません
でしたので、他にkojiさん、花子さん、スイートピーさん3名
もお声をかけてご一緒させて頂くことにしました。
六本木ヒルズ51Fから
場所は、某有名クラブのフレンチ・レストランでした。
お食事しながら先生のご講演を伺いまして、そのような
場所に足を踏み入れることは、二度とできないという
気持ちも先立ち、ご一緒した皆さんも興奮気味でした♪

このランチの後は、「ダ・ヴィンチ・コード」の映画と
「ダ・ヴィンチ・コード展」の展覧会を鑑賞するという
贅沢な3本セットでしたので、先生のお話のテーマも
「ダ・ヴィンチ・コード」に纏わるマグダラのマリアと
イエスの関係をグノーシス主義の思想を中心に
詳しくお話くださって大変勉強になりました。
先生のご著書である「ダ・ヴィンチの遺言」では
第6章、-「ダ・ヴィンチ・コード」が描くキリスト教 -
ですが、難解であまり理解できませんでしたが、
今回の先生のご講演で大切なポイントを掴むこと
ができて、大変勉強になりました。
ダ・ヴィンチの遺言
池上 英洋 (著)
上記のご著書は、増刷も決まったとのことで
本当におめでとうございます。最初のダ・ヴィンチ
の生涯については大変分かり易く描かれています。
むしろ、愛情を持ってダ・ヴィンチについて書かれて
いますので、ダ・ヴィンチとルネサンス期のイタリアを
理解するには最適なご本だと思います。
今回も生徒さんたちは先生を奪い合うかのように、
先生のそばに纏わりついていて、私などあまり
先生に近寄れずに、彼女達は先生を心から信頼
して子供のように慕っているのを感じました。娘の
小学校の担任の先生もやっぱり子供たちがいつも
先生を囲んでダッコしてもらったり纏わりついていま
したが、その時を思い出すほど先生と生徒さん達が
一体となって微笑ましかったです。さすがに、ダッコは
ないですが。。。(^_^;

恵泉女子大の皆さんと池先生
先生のご講演の内容は大体、第6章に書かれて
いますので、その部分をご参照していただければと
思います。
そして、今回『ダ・ヴィンチ・コード』の話の中で
一番のキーポイントといいますと、マグダリアのマリアと
キリストが結婚していて子孫までいた、と描かれている
部分ですが、これはグノーシス派の
『フィリポによる福音書』の一部分、「どの弟子
よりも彼女を(空白)、彼女の(空白)に接吻した」
という部分を強調して書かれていたようですね。
ただ、昔からイエスとマグダラのマリアは結婚して
いた、ということは想定されていたようですが。。

『改悛のマグダラのマリア』
グイド・レーニ
1633年以前、ローマ、
コルシーニ美術館
ここで、アンドレイーニの詩をご紹介したい
と思います。
あなたマグダラよ、美しくも神聖なるヴィーナス
そのものであるあなたよ、
地上の女神たちのなかでも、
天なる星の偉大なる創作者と、あなたを呼ぼう。
あなたのキプロスは、聖なる岸の海にある。
この世で、あなたの愛人イエスは甘美と呼ばれ、
天使たちはアモールたちと、恩寵はセイレンと
呼ばれる。
至高天にあるあなたの神殿は、
崩れることもなければ、矢を恐れることも知らない。
上記のグイド・レーニの描くマグダラのマリアはとても
美しいですね~☆ 金髪で大変美しい女性だったので
そのような絶世の美女に見つめられるとイエス様も
クラクラ~☆ときてしまったのでしょうか?
最後は30年も南仏で誰にも知られずに布教に努めて
いたようですが、悔い改めて聖人となった鑑として
女性達からも絶大な人気だったそうです。
上記のグイド・レーニってどこかで見た覚えがありましたが、
プラド美術展で展示してあったあのクレオパトラと蛇の絵
を描いた作者でしたね!

グイド・レーニ
『クレオパトラ』
1640年頃/油彩・キャンパス
悲劇のヒロインを美しく描く人気画家だったよう
ですが、幼い少女のような顔立ちが特徴ですね。
池上先生は、グイド・レーニについてもご研究
されているとプラド美術館展のご引率の時に
教えてくださいました。先生のお好きそうな画家
ですね~♪
そのグノーシス思想というのがここでは一番問題視
されるわけですが、少しだけご説明を記しておきます。
グノーシスといのはギリシャ語で"知識/認識"を意味
します。
グノーシス主義の善悪ニ元論
精神=善
肉体=悪
知識を求める哲学的思想なので、魂(善)を汚れた
肉体(悪)から解放するという善悪ニ元論から成り
立っています。つまり、グノーシス主義では、神的
意志は悪たる肉体などは必要とせず、人間キリスト
という”仮の姿”をして現れていたので、磔刑や復活
もすべて幻ということになります。
主流派の流れは、
聖なるイエスが肉体を必要とするはずがない
↓
仮説説
イエスのエピソードはすべて"映像(まぼろし)”
にすぎない
一部の曲解は、
もしイエスが肉体をもっているとすれば、
それは神聖な存在であるはずがない
↓
人間イエスの誕生 (俗なイエス)
↓
マグダラのマリアとの”肉の愛”のエピソード
曲解が今回の『ダ・ヴィンチ・コード』のイエスと
マリアの子孫までいるという話の流れになった
ということです。
グノーシスとは "知識/認識"の意味ですが、
主人公のソフィー・ヌヴーもフランス語で
”知恵・末裔”という意味を成すのも作者による
ヒントなのだろう。。と先生もご本で書かれています。

池先生の素晴らしいお話と共にランチもフル・コースで
堪能しまして、次は六本木ヒルズTOHOシネマズで
『ダ・ヴィンチ・コード』を皆さんとで観て参りました。
私は上記のレストランで、トスカーナ地方産の美味しい
ワインを2杯も飲んでしまったので、少々ウトウト(_ _)(-.-)(~O~)
でも、2回目は美しい背景、パリ、ロンドンやそれぞれの
教会のステンドガラスなど隅々まで美しい世界を見る事が
できました。映画会場は満席のお客さんでした。

『ダ・ヴィンチ・コード』展
最後は、ミズシーさんが合流されて
『ダ・ヴィンチ・コード』展
を同じく森アーツビルで先生のご解説と共に
鑑賞して参りました。

会場は超満員でごった返していました。映画と
展覧会とセットで鑑賞する方がやはり多いよう
ですね!美術展というより映画のためのデジタル展
という感じでしたが、パリの街など映像的にはきれい
に映っていました。あとは上記の、「最後の晩餐」の
デジタル・シアター原寸大タテ4.6m×ヨコ8.8mの
巨大壁画を超高精細デジタル・シアターで5,6分ほど
上映していました。これは臨場感があってよかったです。
そこでは、先生のご説明によると壁にあるタペストリー
は、以前、修復するときに、違う柄と色で描かれて
しまっていたそうですが、現在は、またレオナルドが
描いた通りに描かれているとのことです。
また、12人の使徒達が三角形に三人組で分かれて
描かれているのは、三という数字は、「聖三位一体」
の数字でもあり、レオナルドは数的秩序に神秘を
見い出していたからです。また、波の研究もしていたので、
イエスに近い使途たちは強い影響を受け、遠くなるほど
波が弱まりながら広がっているので小さな影響を受けて
いる、というご見解でした。
また、ユダの位置もユダ一人だけ離すことなく同列で
並べて描いて、ユダの顔の表情だけで情念を表し
ているということです。
すごい贅沢な六本木ツアーでしたが、鑑賞会の
皆様と最後は少しだけお茶をしてきました♪
まだまだ、ダ・ヴィンチ人気は衰えることなく
社会現象のように『ダ・ヴィンチ・コード』の大きな
波の影響は広がっているようです。
私たちにもあまり経験できない素敵な機会を与えて
下さって池上先生のご好意に感謝してもしつくせない
ほどです。また、嬉しいことに、今週の土曜日も
藝大美術館で「ルーヴル美術館」展もご引率して
くださるそうです。ギリシャ美術のご専門家の
中村るい氏もご同行して頂けるという幸運なお話を
伺っております。先生、今度は参加者もさすがに多い
ので、どうぞよろしくお願い致します<(_ _)>
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