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2006/06/19

六本木ダ・ヴィンチ・ツアー☆池先生ご引率

comenica, il 18 giugno                   

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昨日、池上先生がイタリア研究会でダ・ヴィンチについて
ご講演をされることになり、恵泉女子大のイタリア語学科を
取られている生徒さんもご参加されるとのこと。。
私といつもの鑑賞会の方々もご一緒にいかがですが?
と光栄なご招待を受けました。残念ながら、いつもの方々
はお仕事などあって
Nikkiさん以外はいらっしゃれません
でしたので、他に
kojiさん、花子さん、スイートピーさん3名
もお声をかけてご一緒させて頂くことにしました。

    006_1
     六本木ヒルズ51Fから

場所は、某有名クラブのフレンチ・レストランでした。
お食事しながら先生のご講演を伺いまして、そのような
場所に足を踏み入れることは、二度とできないという
気持ちも先立ち、ご一緒した皆さんも興奮気味でした♪

       012_1

このランチの後は、「ダ・ヴィンチ・コード」の映画と
ダ・ヴィンチ・コード展」の展覧会を鑑賞するという
贅沢な3本セットでしたので、先生のお話のテーマも
「ダ・ヴィンチ・コード」に纏わるマグダラのマリアと
イエスの関係をグノーシス主義の思想を中心に
詳しくお話くださって大変勉強になりました。

先生のご著書である「ダ・ヴィンチの遺言」では
第6章、-「ダ・ヴィンチ・コード」が描くキリスト教 -
ですが、難解であまり理解できませんでしたが、
今回の先生のご講演で大切なポイントを掴むこと
ができて、大変勉強になりました。

   Yuigon_1 
    ダ・ヴィンチの遺言
   池上 英洋 (著)

上記のご著書は、増刷も決まったとのことで
本当におめでとうございます。最初のダ・ヴィンチ
の生涯については大変分かり易く描かれています。
むしろ、愛情を持ってダ・ヴィンチについて書かれて
いますので、ダ・ヴィンチとルネサンス期のイタリアを
理解するには最適なご本だと思います。

今回も生徒さんたちは先生を奪い合うかのように、
先生のそばに纏わりついていて、私などあまり
先生に近寄れずに、彼女達は先生を心から信頼
して子供のように慕っているのを感じました。娘の
小学校の担任の先生もやっぱり子供たちがいつも
先生を囲んでダッコしてもらったり纏わりついていま
したが、その時を思い出すほど先生と生徒さん達が
一体となって微笑ましかったです。さすがに、ダッコは
ないですが。。。(^_^;

     011
      恵泉女子大の皆さんと池先生

先生のご講演の内容は大体、第6章に書かれて
いますので、その部分をご参照していただければと
思います。

そして、今回『ダ・ヴィンチ・コード』の話の中で
一番のキーポイントといいますと、マグダリアのマリアと
キリストが結婚していて子孫までいた、と描かれている
部分ですが、これはグノーシス派の
『フィリポによる福音書』の一部分、「どの弟子
よりも彼女を(空白)、彼女の(空白)に接吻した」
という部分を強調して書かれていたようですね。
ただ、昔からイエスとマグダラのマリアは結婚して
いた、ということは想定されていたようですが。。

    Magmaria_2
    『改悛のマグダラのマリア』
      グイド・レーニ
     1633年以前、ローマ、
          コルシーニ美術館

ここで、アンドレイーニの詩をご紹介したい
と思います。

  あなたマグダラよ、美しくも神聖なるヴィーナス
    そのものであるあなたよ、
    地上の女神たちのなかでも、
    天なる星の偉大なる創作者と、あなたを呼ぼう。
    あなたのキプロスは、聖なる岸の海にある。
    この世で、あなたの愛人イエスは甘美と呼ばれ、
    天使たちはアモールたちと、恩寵はセイレンと
    呼ばれる。
    至高天にあるあなたの神殿は、
    崩れることもなければ、矢を恐れることも知らない。

上記のグイド・レーニの描くマグダラのマリアはとても
美しいですね~☆ 金髪で大変美しい女性だったので
そのような絶世の美女に見つめられるとイエス様も
クラクラ~☆ときてしまったのでしょうか?
最後は30年も南仏で誰にも知られずに布教に努めて
いたようですが、悔い改めて聖人となった鑑として
女性達からも絶大な人気だったそうです。

上記のグイド・レーニってどこかで見た覚えがありましたが、
プラド美術展で展示してあったあのクレオパトラと蛇の絵
を描いた作者でしたね!


        Leni
         グイド・レーニ
         『クレオパトラ』
      1640年頃/油彩・キャンパス

悲劇のヒロインを美しく描く人気画家だったよう
ですが、幼い少女のような顔立ちが特徴ですね。
池上先生は、グイド・レーニについてもご研究
されているとプラド美術館展のご引率の時に
教えてくださいました。先生のお好きそうな画家
ですね~♪

そのグノーシス思想というのがここでは一番問題視
されるわけですが、少しだけご説明を記しておきます。
グノーシスといのはギリシャ語で"知識/認識"を意味
します。

グノーシス主義の善悪ニ元論
  精神=善
  肉体=悪


知識を求める哲学的思想なので、魂(善)を汚れた
肉体(悪)から解放するという善悪ニ元論から成り
立っています。つまり、グノーシス主義では、神的
意志は悪たる肉体などは必要とせず、人間キリスト
という”仮の姿”をして現れていたので、磔刑や復活
もすべて幻ということになります。

主流派の流れは、
聖なるイエスが肉体を必要とするはずがない
      ↓

    仮説説
イエスのエピソードはすべて"映像(まぼろし)”
にすぎない

一部の曲解は、
もしイエスが肉体をもっているとすれば、
それは神聖な存在であるはずがない
       ↓
人間イエスの誕生 (俗なイエス)
       ↓
マグダラのマリアとの”肉の愛”のエピソード

曲解が今回の『ダ・ヴィンチ・コード』のイエスと
マリアの子孫までいるという話の流れになった
ということです。

グノーシスとは "知識/認識"の意味ですが、
主人公のソフィー・ヌヴーもフランス語で
”知恵・末裔”という意味を成すのも作者による

ヒントなのだろう。。と先生もご本で書かれています。

     Cakes_1

池先生の素晴らしいお話と共にランチもフル・コースで
堪能しまして、次は
六本木ヒルズTOHOシネマズ
『ダ・ヴィンチ・コード』を皆さんとで観て参りました。
私は上記のレストランで、トスカーナ地方産の美味しい
ワインを2杯も飲んでしまったので、少々ウトウト(_ _)(-.-)(~O~)
でも、2回目は美しい背景、パリ、ロンドンやそれぞれの
教会のステンドガラスなど隅々まで美しい世界を見る事が
できました。映画会場は満席のお客さんでした。

    Download_wallph3_1
     『ダ・ヴィンチ・コード』展

最後は、ミズシーさんが合流されて
 『
ダ・ヴィンチ・コード』展
を同じく森アーツビルで先生のご解説と共に
鑑賞して参りました。

   Bansan_1

会場は超満員でごった返していました。映画と
展覧会とセットで鑑賞する方がやはり多いよう
ですね!美術展というより映画のためのデジタル展
という感じでしたが、パリの街など映像的にはきれい
に映っていました。あとは上記の、「最後の晩餐」の
デジタル・シアター原寸大タテ4.6m×ヨコ8.8mの
巨大壁画を超高精細デジタル・シアターで5,6分ほど
上映していました。これは臨場感があってよかったです。

そこでは、先生のご説明によると壁にあるタペストリー
は、以前、修復するときに、違う柄と色で描かれて
しまっていたそうですが、現在は、またレオナルドが
描いた通りに描かれているとのことです。
また、12人の使徒達が三角形に三人組で分かれて
描かれているのは、三という数字は、「聖三位一体」
の数字でもあり、レオナルドは数的秩序に神秘を
見い出していたからです。また、波の研究もしていたので、

イエスに近い使途たちは強い影響を受け、遠くなるほど
波が弱まりながら広がっているので小さな影響を受けて
いる、というご見解でした。

また、ユダの位置もユダ一人だけ離すことなく同列で
並べて描いて、ユダの顔の表情だけで情念を表し
ているということです。

すごい贅沢な六本木ツアーでしたが、鑑賞会の
皆様と最後は少しだけお茶をしてきました♪

まだまだ、ダ・ヴィンチ人気は衰えることなく
社会現象のように『ダ・ヴィンチ・コード』の大きな
波の影響は広がっているようです。

私たちにもあまり経験できない素敵な機会を与えて
下さって池上先生のご好意に感謝してもしつくせない
ほどです。また、嬉しいことに、今週の土曜日も
藝大美術館で「ルーヴル美術館」展もご引率して
くださるそうです。ギリシャ美術のご専門家の
中村るい氏もご同行して頂けるという幸運なお話を
伺っております。先生、今度は参加者もさすがに多い
ので、どうぞよろしくお願い致します<(_ _)>

    

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コメント

六本木の「ダ・ヴィンチ・コード」展は見る気はなかったのですが、それなりに興味深い展示ではあるのですね~。

一度、先生のお話を聞いてみたいものです。

投稿: すた | 2006/06/19 10:23

すばらしいツアーの内容に読んでいるこちらも
心が満たされてくるのを感じます。
池上先生のお話、いつか生でお聞きしてみたいです。
グノーシス思想についてのJuliaさんのご説明も
大変わかりやすくなるほど納得です。
ルーブル美術館展もいかなくっちゃ。。。

投稿: ともとも | 2006/06/19 14:40

>すたさん

コメントありがとうございま~す♪
予告、観て来ましたよぉ~!すごい自然ばっかりですが、
迫力ありますよね!! TOHOのスクリーンはまた巨大ですね!

>一度、先生のお話を聞いてみたいものです。
ええ、絵の好きな方で歴史もお知りになりたい方には
大変興味深いお話をしていただけるので、とても勉強
になります! 本だけでは理解できない部分を優しく
説明してくださることによってより深く理解できるように
なるので、ぜひ、すたさんも一度ご参加くださいませ。

先生のお人柄も素晴らしいのでぜひお会いになって
くださいね~☆

投稿: Julia | 2006/06/19 19:43

ともともママさん

いつも励ましのコメントをありがとうございます(o^∇^o)ノ

>すばらしいツアーの内容に読んでいるこちらも
心が満たされてくるのを感じます。
池上先生のお話、いつか生でお聞きしてみたいです。>

まぁ~恐れ入ります
先生のお話をどうにか皆様に伝えたかったので
少し長々となりましたが、そう仰ってくださって
嬉しいです~☆

いつかどうぞ、ともともママも講演会などご参加
くださいませ。平日に時々、大学などでご講演されて
いらっしゃるようですので。。そのときはご連絡しますね。

>グノーシス思想についてのJuliaさんのご説明も
大変わかりやすくなるほど納得です。

これは先生のご本から丸写しですが、自分でも
書いているとなんとか分かってくるので、いつも
難しくてもどうにかこうにか書くとそのことは
わりと覚えているので、少しずつ知識が沈着して
いくようです。

先生のご解説でもポイントを抑えると、
いろいろなことに後々も繋がっていきます。
本当に素敵な先生です~☆

投稿: Julia | 2006/06/19 19:54

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