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2006/05/21

「キリスト教とギリシャ文化」シンポジューム@恵泉大 - 鑑賞会 No.11

恵泉女学園大学内のスプリング・フェスティヴァル
キリスト教とギリシャ文化」と題するシンポジウムに
池上先生がご講演をされると先生のブログで拝見
しましたので、季節もよいので花盛りの女子大へ
Visiting Tourで企画して、とらさん、ミズシーさん、
NikkiさんとNikkiさんのお母様もご一緒して頂きました。

  Kazamidori 
  恵泉大の中庭 - 風見鶏がとてもオシャレ♪

 大学に着いた時は、ものすごくお天気が良かったので
  こちらのハーヴとお花が咲き誇っている中庭ベンチで
  軽くランチをしたら、とても気持ちが良かったです~☆

      Leaf

 「ボタニカル・アート」展も覗いてきました。とても植物
   やお花がきれいに描かれていました。特に私は
  「葉っぱ」が好きなので上記の元気がいい植物画を
  撮らせて頂きました↑

 ミズシーさんは、「さすが女子大!きれいで設備が
  充実してますね~♪」と何度も感嘆のご様子でした。

           Press_1 Keisen Press 

 
 
講義室2階の窓からの眺めも新緑が美しくて、
  都心から離れているとはいえ、環境がいいところで、
  池上先生のご講義も聴けるなんて、生徒さんは最高
  に幸せですね~☆

 

 ご講演の内容は、すでに池上先生とらさんNikkiさん
  のそれぞれの記事へリンクさせて頂きましたので、どうぞ
  ご参照くださいませ。

 今までギリシャ文化とキリスト教の関連性など考えたこと
  もなかったので、もう少し、下調べをして聴講すれば頭に
  入ったかと思いますが、私は外国の文化や言語には
  興味がありますので、今回はそれに池上先生の図版を
  交えてのご講義も拝聴できたので、大変面白かったです。

 最初は、ギリシャ古典研究の重鎮、川島重成先生
  (国際基督教大学名誉教授、大妻女子大学教授)による

    「ギリシャにおけるキリスト教受容 
         -キリスト教成立初期にみる-

 というテーマで、主にキリストの誕生前後から新約聖書が
  成り立つまでの時期を詳しくご解説いただきました。冒頭では
  次のように。。。

 「古代ローマ文化とキリスト教の出合い、すなわち、
    ユダヤ教という古い殻から抜け出し、新しいキリスト教が
    誕生したことが
いかにエキサイティングであったかを
    お伝えできれば、と思います。」

 イエスが誕生したのは実際は、BC4年頃で当時、ローマ
  はヨーロッパでも一国が支配しているような平和な時代
  だったこともあり、「Pax Romana」と呼ばれていました。
  現在は、アメリカが「Pax Americana」と呼ばれていますが、
  一見、平和に見えても実際には、現在と同じように不安と
  閉塞感で満ちていたようです。

 そのころ、イスラエル以外に散在しているユダヤ人の事
  を「ディアスポラ」と呼び、ギリシャ語も話せたそうです。
 そのようなギリシャ人的な多くのユダヤ人がギリシャにも
  住んでいて、コイネーギリシャ語という今で言う世界の
  共通語である英語のような言語を話していたそうです。
  その頃はアレキサンダー大王の遠征によってポリス社会
  で独自に話していた方言も崩壊してしまい、共通言語の
  コイネーギリシャ語を話すようになって、現在のギリシャ語
  が世界へ広まり、それが最終的には英語という共通語に
  なっていったという言語の成り立ちのような壮大なお話を
  伺うことができて、大変勉強になりました。

  それまでの旧約聖書はヘブライ語で書かれていましたが、
   そんなコイネー・ギリシャ語を話す宣教師パウロによって、
   キリストが誕生したことにより共通語のギリシャ語で
   新約聖書が書かれるようになり、布教も広げやすくなった
   そうで、そのようなギリシャ語を話すユダヤ人がいなければ、
   翻訳することもできないので、現在のキリスト教はここまで
   広がらなかったかもしれないとのご考察でした。

 新しいキリスト教の誕生により、人間自身の発見、
  人間を超えて光り輝くようにと緊張感を差し示す、などを
  含んだヒューマニズを独自に規定付けるようになったとの
  ことです。

 今まで知らなかったことが分かって目が覚めるような世界
  が広がったような感覚を受けました。ただ、もし上記、間違
  って解釈していたら、教えてくださいませ。

 池上先生の方では、川島重成氏とは逆に
      「キリスト教に対するギリシャ文化の影響
 をスライドを見せていただきながら解説していただきました。
  ラファエロの「三美神」、テッツィアーノの「賢明」、
 「不釣合いなカップル」や「真実」など、古典的なキリスト図像
 がルネサンス期の絵画にも部分的にも描かれていることを
  先生らしいスピード感のあるトークで面白く会場を盛り上げて
  いました。

 各大学の生徒さん達や私たちのようなブログ・ファンが
  大勢、先生のご講義を拝聴されにいらしたようで、そのあと、
  川島先生や前学長や池上先生のご友人でオペラ歌手の
  森田氏とほかにも現在ご活躍のギリシャ語のご専門家
  など錚々たる方々とお茶会をご一緒させていただいて
  身の縮じむ思いでしたが、とらさんがさすがに同等に
  お話をされていて助かりました<(_ _)>

    Tea_1
    お茶会で。。ike先生も少々押され気味の
          川島先生のGreek Power~☆

 恵泉の素晴らしい環境とお二人のご専門家による
  西洋文化の根底に関わる奥深いお話を伺うことが
  できてまして、とても充実した恵泉ツアーを過ごせ
  たことに、恵泉大の皆様にも感謝申し上げます。

 

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コメント

Juliaさん、大學で勉強する楽しさを久し振りで味わいました。川島先生がわたしよりおしゃべりなのには驚きました。

投稿: とら | 2006/05/22 20:19

とらさん、

コメントとTBをありがとう御座いました。

>川島先生がわたしよりおしゃべりなのには驚きました。
  ホホ。。本当にパワーが満ち溢れていらっしゃい
  ますよね~! 夕方からすごい風が吹いてきて、
  大雨になったのもギリシャの神々を呼び覚ましたのでは
  ないかしら?と思うほどでした。
  
  今週の土曜日もご一緒したかったのですが・・・(/_ ;)

投稿: Julia | 2006/05/22 21:57

おつかれさまでした。TBさせていただきました。

もうちょっと皆さんにとって便が良い場所だといいのですが…

でも緑の中にある恵泉の環境はとても好きです。思索にも良さそうな気が。

投稿: ike | 2006/05/25 00:07

先生、

コメント&TBをありがとうございました。
恵泉大は本当に環境に恵まれていて素敵な
大学ですね~♪

今日はM先生とNikkiさんとで3人で楽しい
イタリア語のお勉強をしてきました。
先生もこれからは公私共にお忙しくなると
思いますが、たまには私たちと遊んで下さいね~☆

投稿: Julia | 2006/05/25 22:18

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