『現代植物画の巨匠展-ボタニカル・アートのルネサンス-』 - 鑑賞会 No.8

《薔薇「アルバ・マキシマ」》
コーラル・ゲスト (英国)
水彩・紙
© Shirley Sherwood Collection
昨年の7月にも藝大美術館で、
『500年の大系:植物画世界の至宝展(拙記事)』
で本格的な植物画展を堪能したのですが、5月に植物学者の
大場博士の「ボタニカル・アートの講演会」について書いた
拙記事へ初めてTBして頂いたMegurigami Nikkiさんと
鑑賞会としてご一緒に、新宿の副都心にある
損保ジャパン東郷青児美術館でオープニングの昨日、
『現代植物画の巨匠展
- ボタニカル・アートのルネサンス-』
を観て参りました。
期待以上に素晴らしい植物画展で、さすがに
「植物画の巨匠展」と名付けるだけあって、どれも
これも植物の美とともにその芸術的な技術の高さに、
水彩画といえどもその表現力の精緻な線と豊かな
色合いに魅了され続けられました。

☆ジュニア版☆ブックレット
ボタニカル・アートの基本的なことについて
分かりやすく書かれた小冊子。
図版は、オーストラリアのシダで、10mまで
成長するそうです。ステファニー・バーニ作
本当に単純にただその植物の美しい絵に
「きれい~♪」とか「すごい~!!」とか「素晴らしい~~♪」
とかそれしか感嘆な言葉しかでないほど一枚一枚に作家が
命を吹き込んでいるのが感じられるほど、丁寧に描き上げて
います。

《黄色い薔薇/Study of a Yellow Rose》
ロリー・マキューワン
葉の一枚一枚が輝いていて
大変美しい作品でした。
今年の初めに、「バーク・コレクション展(拙記事)」でも
バーク夫人が集めた東洋美術の美しさに酔ったのですが、
今回もシャーリー・シャーウッド博士という女性のコレクターが
集められただけあって、繊細で驚くほど日本的な感じも漂う
作品も多かったので、女性のコレクションて自分にもとても
合うように感じました。

《アネモネと羽》 1995
ヘレン・バッテン
水彩、鉛筆/紙
この絵の前では、ひれ伏したくなるような
きれいな色彩と羽の一本一本にも神経が
行き亘って精密に美しく描かれています。
世界各地に分かれて特色だった植物を展示して
いまして、アジア地域では日本人の作家の作品も
いくつか展示されていました。
このどんぐりの絵はどこかで観たことが
あるような気がしていますが、いろいろな
角度や大きさで色艶もよく描かれ、絵として
もとても遊び心があって面白くて、観ていて
惹き込まれてしまいます。
植物画(ボタニカル・アート)とは、植物学の記録の
手段としてその構造を正確に描写する絵のことですが、
そのような学術的な観点も忘れてしまうほどアートとして
美しい絵が多くて本当に溜息のまま会場をあとにする
ほど素晴らしい植物画展でした。
植物にご興味あって絵がお好きな方には、水彩画の
美しさに目が覚めるような思いをされると思います。
図版はポストカードからですので中々その良さがわから
ないのですが、葉の葉脈の一本一本まで丁寧に描か
れていますので、 作者がとても植物を愛して、それを
丁寧に表現しようという卓越した技術をどうぞご覧に
なってくださいませ。
この植物画を観たあとに、ゴッホの「ひまわり」を観たら
何か今までと違った「ひまわり」が展示してあるかのように
観えて二人で驚いておりました。
☆Nikkiさんのブログで学術的な解説も書かれています。
☆こちらの展覧会は、7月2日まで開催しております。
月曜日が休館日で、金曜日は20時まで開いているそうです。
☆ギャラリー・トーク
学芸員が会場内で作品の解説をします(30分程度)
一般対象:5月5日(金)/5月12日(金)いずれも17:30~
小中学生と父母対象:4月29日(土)/5月13日(土)
いずれも13:30~
☆HPで無料招待券を抽選でプレゼントしています。
(応募: 5/7まで)
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