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2006/03/05

フランス近代絵画展 -鑑賞会 No.5

ここの所、海外からのお客さん対応でバタバタと
本当に神経を使う日々でしたが、それも終了して
昨日は、皆さんと5回目の鑑賞会を開くことができ
心から幸せな時間を持てました。

mixiのYouchan様から思わぬチケットを沢山送って
頂いたので、急なお誘いなのにいつものメンバーと
新メンバーもご参加頂いてありがとう御座いましたヾ(´ー`)ノ

とらさんNikkiさん、ミズシーさん、Yukoさん、チョングリさん
とご友人でのんさんと私の全員で7名、長時間、ご一緒
できまして嬉しかったです!!

    renoir
    ベオグラード国立美術館所蔵
       「
フランス近代絵画展

    文化遺産を守ろう。
   そして一つの場所に集めようーそれが博物館である。

           ヨワン・ステリヤ・ボボヴィッチ 1843年

東欧の古都ベオグラード(現在セルビア・モンテネグロの首都)
の国立美術館から、『知られざる近代美術の物語』とも題されて
20世紀初頭の特に印象派、ルノワール、ドガ、ゴーギャン、
ゴッホ、ユトリロ、ピカソ...を中心に123点(うち46点日本で
初公開)が三越ギャラリーで、それぞれの作家毎に特徴立てて
上手く配置設定されていました。学芸員様にはお疲れ様といい
たくなるほどでしたが~(^_^;)

今回、初めて観る画家の作品が多くて、とら評論委員長と
ミズシー解説委員長のお陰でいろいろと説明をしていただき
みなさんとでワィワィ、楽しく迷路のような展覧会場を歩いて
素敵な時間を過ごせました~♪

何点か図録から図版や解説を引用させていただいて、
ご紹介させていただきます。

I. 写実の系譜 (コローから印象派へ)

  bo-tan
     『さくらんぼのある静物』
      ウジェーヌ・ブーダン
       1853-56年 油彩

  ブーダンはモネの先生としても有名ですが、
    いつも海辺の海景画ばかり観ていたので、
    このような静物画を初めて観てとても驚きました。
    でも、非常にコントラストがきれいで、 また、
    サクランボとパンがとてもきれいに美味しそうに
    描かれているので、他の静物画も観てみたくなる
    ほど上品で素敵な作品でした。シャルダンの影響
  が大きかったそうです。

                            *---*

     cassat
           『母と子I(農家の母と子)』
             メアリー・カサット
             1894年パステル

 カサットの作品も実物を見るのは初めてで、
  このような母子像は女性ならではの温かみ
  が感じられていいですね!絶えず、ドガから
  の強い影響を受けて、パリ市民の日常生活
  を描写してきたそうです。裕福な家柄なので
  印象派の作品を沢山、購入したり収集して
  母国、アメリカへの印象派の普及に大きく
  貢献し、メトロポリタン美術館に印象派の作品
  が収められるようになったそうです。

III. 印象主義を超えて
     後期印象派と象徴派

  moreou
  『若い女性の肖像 (リヴィエール嬢)』
     トゥールーズ・ロートレック
      1883年 油彩

  この絵の前では、誰もが
    『これ、ロートレック!?』と驚いてしまうほど
    このような正統派の油彩が描けるなんて
    もっと油彩を描いて欲しかったですね!
    ポスターのイメージが強いだけに、とても
    新鮮に感じた一枚でした!背景で右端が
    白く残っているところも全体が重くならなくて
    いい感じですよね!それにしても憂いを
   秘めた令嬢が素敵ですね~♪

IV. 20世紀絵画の旗手たち
     フォービィスム、キュビスムとエコール・ド・パリ

  dongen
  『女性の肖像』
      キース・ヴァン・ドンゲン
      1922年  油彩

 ドンゲンという画家の作品を観たのも初めて
  で、今回はこの絵が一番、強烈に私の中に
  残りました。肖像画家としてとても人気があった
  そうです。このようなパステル・カラーの色が
  日本人にはどうしても描けない、ととらさんとも
  話していました。品があってクールでいて、
  内面も感じさせる知的な絵ですね!影のつけ方
  が綺麗だと思いました。ピカソの奥さんに似て
  いる気がしますが、ご本人はモネの親戚のミニ・
  モネ嬢と書いていたそうですが、ちょっと怪しい
  とのことです(^_^;)

                       +----+

 laurencin
  『二人の姉妹』
    マリー・ローランサン
    1931年   油彩

 ローランサンは苦手という人が多いようですが
  私は昔からわりと好きな方です。この柔らかさが
  やはり女性ならではのタッチだと思います。
  画家としては成功して幸せだったようですが、
  最初の恋人で詩人のアポリネールの恋に敗れて
  から、彼への想いは生涯、彼女の詩的な絵に
  表されていたようです。このような色合いも陶器の
  絵付師から始まったのもあるようですが、あまり
  色数を用いないのにバランス感覚が素晴しいと
  思うのは少数派の意見でしょうか?

               ----*----

  utrillo
  『モンマルトルのラバン・アジルII』
   モーリス・ユトリロ
       1930年  油彩

 お馴染みのパリの芸術家達が集まった酒場、
  「ラバン・アジル」ですが、この作品はとても
  雪と建物と道路などが自然に描かれていて
  ユトリロの愛情さえ感じるほどです。そのほか
  ユトリロの作品が5点もあって、どれも質の高い
  作品が展示してありました。

上記で抜けた「II」はルノワールが30点も展示して
ありましたが、デッサンも多かったのですが、正直
もう一つかな??という感じでしたので残念でした。

戦乱の続くバルカン半島でこれだけの名作が保管
されてきたことに驚くとともに、フランスの印象派の
作品がセルビア地方の人々に愛されてきたことが
わかって、とても心が温まるような展覧会でした。

そのあとの三井タワービルの38Fでティータイム
をしました。なんとゴージャスなティールームと
ヴューだったことでしょう!!その後は、Nikkiさんが
詳しく書かれています。こんなにプライベートで
何時間もご一緒していても楽しいなんて本当に
幸せなことですね~(*"ー"*)♪

   view
           38Fから見下ろす東京

           38floors          
           マンダリン・ホテル ケシキから

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2006年 絵画鑑賞会」カテゴリの記事

コメント

Juliaさん。土曜日は有難うございました。さすがに立派なレポですね。私は日曜日は安息し、今日は早めに仕事場を出て、BUNKAMURAで「スイス・スピリッツ展」を観てきました。学生時代に山を登っていたので、山の画からチョッピリ若さを取り戻しました。

投稿: とら | 2006/03/06 21:08

とらさん、

土曜日は遅くまで本当によく飲み&話ましたね~♪ いつもとらさんのお話は楽しいので、美術館内でワハハと笑ってしまうのですが、三越さんから注意なしでよかったです(^_-)-☆

とらさんに頂いた絵葉書がきれいだったので、私も大丸まで早速、観に行ってきました!!
マルケの「マルセーユの海」、良かったですね!最近は、ゴッホ以来、ブルー系に弱いですね~(^_-)-☆ 図録が銀行にあればよいのですが・・・。

スイスの山の画で、とらさんもますます若返りましたかぁ~(o^∇^o)ノ  とらさんのエネルギッシュな所は山岳部で鍛えられたいたからですね~♪


投稿: Julia | 2006/03/06 22:08

土曜日は本当にありがとうございました。
とても新鮮な体験をさせていただきました。

たくさんの絵、皆さんの知識、キレイな景色、おいしいスウィーツ、juriaさんの笑顔にとても癒された休日でした。

すばらしいページですね!
ゆっくり拝見させていただきます♪

投稿: non | 2006/03/07 12:17

nonさん

こちらまで書き込み、ありがとうございま~す(o^∇^o)ノ
チョングリさんやnonさんのように美しい方々いらしてくださると男性陣も張り切りますので、ぜひまたいらしてくださいませねぇ~♪

nonさんは、ヴラマンクの画をお気に召したそうですが、私も初めて観てかなりインパクトのある画だと思いました。ヴラマンクについて以下のサイト(美の巨人たち)で詳しく語られています。
http://www.tv-tokyo.co.jp/kyojin/picture/f_030208.htm

次回は21日(祭)頃を予定しておりますので、お暇でしたらチョングリさんとご一緒にぜひぜひ~~o(*^▽^*)o~♪

投稿: Julia | 2006/03/07 21:48

Juliaさん、毎度ですがいつもお誘いいただきありがとうございます♪

今回も行ってみて初めて、こんなに素晴らしい作品が来日していること知って驚きました。

あのゴーギャンの静物画の背景に描かれたドラクロワが気になりますが。。。

また次回もよろしくお願いいたします!

投稿: Nikki | 2006/03/08 00:39

Nikkiさん

コメント&TBをありがとう御座いました~☆

土曜日はワィワィ、皆さんとで楽しかったですねww

ゴーギャンのドラクロワのバックの宿題は、探しまくっていますが、いまだ答えが見つからず。。。 (^_^;) 『自由の女神』の下に描かれている死体??でしょうか??? なんか、そのほか死体っぽくて(┰_┰) かなり謎です。

この次までに調べておきますね~


投稿: Julia | 2006/03/08 08:12

juliaさん、こんばんは。
先日は折角お誘い下さったのに行かれずに申し訳ありません。
皆さんで盛り上がられたようですね。
私は翌日の日曜に見てきました。

ロートレック、私も一押しです。
これまで少し苦手だったのですが、この作品には一気に引き込まれました。

>背景で右端が白く残っているところも全体が重くならなく

そうですよね。
あの部分の白がこの女性を引き立てていますよね。巧みでした。
TBさせていただきます。

投稿: はろるど | 2006/03/08 22:58

はろるどさん

コメント&TBをありがとう御座いました~☆

21日頃に「ロダンとカリエール展」の鑑賞会をしようと思いますが、はろるどさんもご都合がよろしければ次はぜひに~~(*'ー'*)♪

>ロートレック、私も一押しです。
これまで少し苦手だったのですが、この作品には一気に引き込まれました。

 ('-'*)(,_,*)ホントですねぇ~♪
 あんまりお手本のように描けてしまうので返って本人は面白くなかったのかも?しれませんね!特に、ロートレックは動きの線が上手なので、もっと跳躍したかったのでしょう。

 また、後ほどTBに伺いますね~☆

投稿: Julia | 2006/03/09 00:48

こんにちは、わたしがみていた作品と全く違う作品を取り上げられていて大変面白く感じました。

投稿: ak96 | 2006/03/11 12:47

ak96様

コメント&TBをありがとう御座いました!
昨日も2度目を観に行きまして、モネとピサロに再感動してきました(*'ー'*)♪

それにしても、NYのムンク回顧展をご覧になったとは羨ましすぎで~すww

投稿: Julia | 2006/03/11 21:48

こんにちは。
私もやっと最終日にみてきました。狭い会場ながら、とても充実していて、満足しました。

TBが、ネットの不具合でダブってしまいました。すみません。

投稿: 自由なランナー | 2006/03/14 22:06

自由なランナーさん

コメント&TBをありがとう御座いました。

本当にあまり見たことがないフランス絵画を多く見ることができて幸せでした。

最近はデパートの展覧会も充実してきたので、会社の帰りがけに見れるので癒されます!!

TBはこちらのシステム不具合なので、どうぞお気になさらずに。。。私もそのままにしておきますので。。返って申し訳ありません(*- -)(*_ _)

mixiにもメッセージを送らせていただきました。

投稿: Julia | 2006/03/14 22:53

「フランス近代絵画展」をようやく見てきました。
今回の展覧会は有名画家の作品が多いのですが
意外な一面を見せてくれる作品が多かったように思います。
特にロートレックの描く正統派美人の肖像というのは
本当に意外で、もっとこのような作品を残して欲しかったと思いました。

投稿: 千露 | 2006/04/21 13:49

千露さま

こんにちは~♪
コメントとTBをありがとう御座いました。

>特にロートレックの描く正統派美人の肖像というのは
本当に意外で、もっとこのような作品を残して欲しかったと思いました。

仰るとおり、みなさんがあの絵の前では驚愕!!でした。
ただ、2回目に見たときはヤヤ平凡に感じたので、ロートレックは自分でももっと個性が強い絵を描きたかったのでは?と
勝手に想像しておりました。

この展覧会は、少し異色の作品が多かっただけに楽しめましたね!後ほど、TBに伺います。


投稿: Julia | 2006/04/22 09:16

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