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2006/01/15

「ベルト・モリゾ、キャスリン・アドラーのインタビュー」 - 絵画(映画)鑑賞会No.2

ベラスケス」に続き、谷学芸員さんからベルト・モリゾ
(1841~1895)とその頃の時代背景やパリの構造
についても簡単にご説明がありました。

モリゾは皆さんもご存知の通り、マネのモデルや
弟子となっていたり、マネの弟、ウジェーヌと結婚
して、印象派の画家として印象派展など積極的に
作品を描き通した素敵な女流画家ですね!

モリゾは、都市に対する郊外、自然に対する文化
の特権、女と男、など相対する事物に対しても人間
の日常生活の中にそれらを表現していたそうです。
そして、少年は描くけれども男性は彼女の絵には
決して登場させなかったということです。パッシーという
パリでも16区で生活する女性達の世界を主に描いた
とのご説明がありました。

それから、これからがちょっと難しいのですが、昔から
パリの街は城壁が巡らせていて、城壁の周りに水で
囲まれていた部分を埋めて並木の大通りにした通りを
ブールヴァール(boulevard)と呼ぶのですが、それを
ルイ14世(1638~1715年、在位1643~1715年)が造り、
その内側では裕福な生活をして外側には貧しい人たち
を住むような区分けをしていたそうです。ルイ16世の
時代になるともっと外側に城壁を作りましたが、ますます
財政が厳しくなり、フランス革命が勃発してその城壁も
取り壊されたということです。
ただ、この説明がきちんと聞けていないかもしれません
ので、もしお詳しい方がいらしたらお教えくださいませ。

ご参考サイト様: ぶらぶら猫のパリ散歩: パリの歴史

No.2 「ベルト・モリゾ、キャスリン・アドラーのインタビュー」 

私はこのタイトルからベルト・モリゾがアドラーさんから
インタビューされているのか、と想像しておりましが、
アドラーさん自身がモリゾについてインタビューを
受けているというビデオでしたので、少しがっかりとも
しましたが、(確かに当時はビデオなんてないかも
しれませんが。。) 中々、中身が濃かったのですが、
歴史的背景など少し難しくて、分かる範囲ですが、
書いて見たいと思います。

モリゾは、1860年~70年に多くのブルジョワ生活の
近代生活を描きました。1852年に、ロンドンを模倣した
パッシー地区に住みます。その当時は、女性が外出
する時は友人か母親か男性がそばにいなければ
できなかったので、主に室内で子供が遊んでいたり、
読書をしたり、訪問し合ったりと女性の娯楽などを通して、
女性が存在していることを描いている、とのことでした。

近代性とも関わりあい、印象派展へも画家としても
プロフェッショナルに作品を描いて出品しました。
その技法は、モダニズムと言ってもよく、線などより
色彩に重きを置いてのびのびと描いていました。
「乳母と女」という絵でも、世俗的な聖母子像とも
見えますが、乳母を雇えることやモリゾ自身が
ブルジョワでいられたことなどが絵を描き続け
られたことを示しています。

   morisot5
     《トロカデロから見たパリの眺め》
  
View of Paris from the Trocadero. 1872.
      Oil on canvas. The Santa Barbara Museum of Art,
      Santa Barbara, CA, USA.
      Olga's Gallery

上記の絵について、かなり詳しく述べていましたが
やっぱり、少し説明についていけてません。。。(/_ ;)
間に見える柵は、パリ(都市)と郊外、そして、女性と
都市との間の境として表しているといると述べていました。
モリゾはここで、近代性を捉えているそうです。

女性が黒い服を着て、都市である背景から背を
向けていることで、女性と都市というものがこの柵で、
分離されているということを言いたかったのでしょうか。。
フェミニズムの現れと言ってもいいかもしれません。
モリゾは、パッシーに住んでブルジョワ生活を楽しんで
女性達の実際の生活を絵にはしているけれどもその
女性達が本当は社会から遮断されている、ということを
この絵の中で、特に訴えたかったのかもしれませんね。

モリゾは印象派的な光溢れる色彩の中で、そのように
女性としての矛盾を訴えていたなんて、このビデオを
観なければ知りませんでしたが、自分の芸術の中で
それを表していたのは、とても正当でりっぱな行いだと
思います。

もっとフランスの歴史背景も勉強しなければ
スット分からないような濃い内容でした。自由な
思想がフランス革命を勃発したように、フランスと
言う国からはとても深い哲学を感じさせますね。
絵からいろいろなことが見えてきて本当に勉強に
なりました。

この後、2Fの画廊喫茶のような広々としたカフェ
で3人だけの優雅なお茶タイムを過ごしました。
本当にこの建物自体が文化カプセルのようで
絵を描きたくなる雰囲気が漂っています。とらさん
も素人の方が絵を持ってきているのを偶然、
観られたそうですが、大変上手な作品だったそうです。
松涛美術館の皆様、素敵な時間を過ごさせていただ
けました。 ありがとうございましたヾ(´ー`)ノ

    shoutoutea ケーキセット

この後、すごい雨の中、Bunkamuraへと向かいました。

☆ご参考サイト様: ベルト・モリゾ

            とらさんのHPNikkiさんのブログ

            拙記事 (ベラスケス (映画) 、
                  ポーラ美術館の印象派展

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2006年 絵画鑑賞会」カテゴリの記事

コメント

歴史的な背景は、外国人ではさっぱりわからない事って多いですよね。

この時代に女性が絵を描いて発表するというモリゾの行為自体も
彼女のフェミニズム的な精神性を表しているのではないかと思います。

投稿: hamigaki | 2006/01/16 01:14

hamigakiさん

こんばんは~!
コメント、早速ありがとう~☆

>歴史的な背景は、外国人ではさっぱりわからない事って多いですよね。

 そうですね~~(/_ ;) きっとこのビデオを観るためには、フランスの歴史本の1,2冊を読んでからでないとホントのところは理解できませんね。。

>この時代に女性が絵を描いて発表するというモリゾの行為自体も
彼女のフェミニズム的な精神性を表しているのではないかと思います。

 お~!すごいハミちゃん、カッコイイ!
 一言で決めてくださいましたね!
 これ書くのにちょっと胃が痛くなるくらい
難しかったよ。。・゚゚・(×_×)・゚゚・。
 でも、モリゾの真の強さがわかって同じ女性として、最後に大変嬉しく思いました。

 また、遊びに来てくださいね!!

投稿: Julia | 2006/01/16 01:25

Juliaさん

私は、キャスリン・アドラーがインタビューに答えている時の真剣な顔つきが印象的でした。私が睡魔と闘っていた時に、《トロカデロから見たパリの眺め》という画が長々と出ていましたが、Juliaさんの説明とハミガキさんの結論で今すっきりと覚醒しました。

投稿: とら | 2006/01/16 09:13

とらさん、

こちらにもコメント、ありがとうございます。

>キャスリン・アドラーがインタビューに答えている時の真剣な顔つきが印象的でした

 そうでしたね!インタビューする人もかなり鋭い質問でしたので、相当、考えながら答えていたと思います。

>Juliaさんの説明とハミガキさんの結論で今すっきりと覚醒しました。

 まぁ~(笑)すっきりと覚醒されて良かったです! 私もこの映画では、モリゾに惚れ直しました。 
ハミガキさんもすごいですね!
私は映画を観た後は、よく分かっていませんでしたが、この記事を書きながら自分でもだんだん理解していったので、ブログを書くことは理解することにも繋がってくると思います。

投稿: Julia | 2006/01/16 23:29

ブールヴァールのような都市の成り立ちに関する知識がないと、ということが一つの発見でした。

印象派の絵画ってどうしても画法だけに目が行ってしまうのですが、それだけではない場合もあるんですね。

キャサリーン・アドラー氏のようなプロフェッショナルな視点ってやはり新鮮です。確かにちょっと眠くなる瞬間もありましたが、とても有意義でした。

投稿: Megurigami | 2006/01/19 22:29

Nikkiさん、

コメント&TBをありがとうございました!

Nikkiさんは歯が痛いのに、よくアレだけ素敵な画像を見つけていらして、地図の掲載もしてくださりよく分かりました。

>ブールヴァールのような都市の成り立ちに関する知識がないと、ということが一つの発見でした。

 そうですね!また、Nikkiさんの所でゆっくりと勉強しに参ります。(どうやってお調べになったのかしらん(゚O゚ ;)シュゴィ!

>確かにちょっと眠くなる瞬間もありましたが、とても有意義でした。

 (o^▽^)o・ハハ!
 ホント、あの日は充実したアートディでしたね!ポーラの印象派展も先ほどアップしました。また、Nikkiちゃんも頑張ってくだされ~♪


投稿: Julia | 2006/01/20 01:10

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» Movie Tour - ベルト・モリゾ@松濤美術館 [Megurigami Nikki]
 先の松涛美術館にて上映されたもう一点が『ベルト・モリゾに関するキャスリン・アドラーへのインタビュー』で、The Roland Collectionから出版された原題はBerthe Morisot - An Interview with Kathleen Adlerというもの。  ベルト・モリゾ(Berthe Morisot 1841-1895)は19世紀末のパリで活躍した印象派画家として知られる女性ですが、ブルジョワ階級の家庭に生まれたにも関わらず当時は前衛芸術とされ... [続きを読む]

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