ベラスケス - 絵画 (映画)鑑賞会 No.2
1月14日(土)の午後に本年度最初の「絵画&映画
鑑賞会」を開催しました。とらさんとNikkiさんが雨の中
ご一緒に参加してくださって、半日間、楽しいVisiting
Tourを過ごせました~♪
この3人は、「2005年の美術展ベスト10展」でも、
「ラ・トゥール展」をベスト1に選ぶほどちょっと
気が合うのか、3人だけでも何やかやお話も
弾んで、楽しい時間を過ごせました。ありがとう
ございます(*- -)(*_ _)
とらさんと二人で早めに会館に着いたので、
「幻想のコレクション 芝川照吉」展をもう一度
(一度目)鑑賞してきました。最初は、青木繁
ばかり興奮して観て参りましたが、二回目は
少し落ち着いて、坂本繁二郎の力強いデッサン力
や岸田劉生の静物で描かれたシェスのブルーの
布地など素晴しい作品が展示されていて、改めて
芝川氏のコレクションの質の高さに感じ入りました。
こちらの展覧会場はBunkamuraからまっすぐ坂を
上がり切る一歩手前の道を右手に入ります。
29日まで開催しておりますので、ぜひBunkamura
の「ポーラ美術館の印象派コレクション展」をご覧
になるついでにでも足を伸ばしてくださいませ。
このような素晴しい作品が、300円のチケット代で
ご覧になることができます!!
午後2時に、美術映画会がありまして、
「ベラスケス-素顔の宮廷画家」と「ベルト・モリゾ、
キャスリーン・アドラーのインタビュー」を観て
参りました。映画と言いましても、日経映像VIDEO
の「世界・美の旅シリーズ」からで会議室のような
所で、各30分のビデオを観たのですが、内容が
とてもよくて面白かったです!
ビデオが始まる前に、松涛美術館の谷学芸員さん
から、ざっとこの二人の作家について説明をして
下さり、それも貴重な情報となりまして、こちらも
無料でしたので、本当に区の美術館なのに
文化的で素晴しいです!!
長くなりますので、ベラスケスに関して、学芸員さん
のご解説と映画の内容を最初に書いて、モリゾはまた、
別に分けたいと思います。
ベラスケスは、スペインで17世紀に活躍したバロック派
の宮廷画家でした。その宮廷内の肖像画以外にも、体が
不自由な人の絵を描くことで、それまでのカトリック的な
聖人を描くのではなく、人間性を重んじた絵を何枚か
描いていることをご紹介してくださいました。
《矯人セバスティアン・デ・モーラ》
1644年頃
マドリッド・プラド美術館
Arts at Dorian様 (図版)
それは、同時代の他の画家も身体的に不自由でも
精神的に光を当てて描いていたようです。その一人
ロシアのレーピンも”せむし”と呼ばれているような
特定の人々を描いていたようです。
![]()
『クールスク県の十字架行進』
1881年
トレチャコフ美術館蔵
この絵も宗教的な行列を描いていますが、
最前列にこじきやせむしといった最下層の
人々がいて、後ろの方にお金持ちを持って
きているとのことです。
No.1 「ベラスケス-素顔の宮廷画家」
ディエゴ・ベラスケス Diego Velazquezは、スペインが
その頃米国との交易などで冨を築いていた豊かな
時代に生まれました。興味深かったのは、1519年から
記録された教会の洗礼帳が残っていて、ベラスケスは
第5冊目に洗礼されたと記録され、現在は27冊目まで
代々、保管されているのが写されていました。
《バッコスの勝利(酔っ払いたち)》 1628年頃、に観られる
ように、真実をありのままに描く初期の作品からも天才
と呼ばれていました。しかし、ベラスケスが20歳頃には
スペインの経済もだんだん衰退してきてしまい、マドリッド
の王宮に入ることを目指し、フェリペ4世の時に、宮廷画家
としての地位を掴みました。その当時の宮廷画家という
のは、歴史的なことを記録して置くことも大切な仕事でした。
《マルガリータ王女》
1659年 | 127×107cm |
油彩・画布 | ウィーン美術史美術館
お見合い写真のようにマルガリータの
肖像画を6点も描きました。
宮廷内にアトリエがあるとはいえ、宮廷の役人としての
責務もこなさなければならなかったので、好きな絵を
描くこともできずに作品数も晩年にかけて少なくなって
いったそうです。彼は画家としてはアマチュア画家で
あった、とまで述べていました。
それでも、イタリア旅行へ行ってから、レオナルドや
ミケランジェロなどの名画から遠近法などを学んで
それから、作品の表情が豊かになってきたそうです。
![]()
「ラス・メニーナス(女官たち)」(1656)
1656-57年 318×276cm | Oil on canvas |
Museo del Prado, Madrid
皇女マルゲリータを中心に、数人の女官たちを
描いた名作です。左に自分の自画像を描いて
胸にはスペインの歴史的な象徴である「紋章」
を描いています。これは、宮廷画家としても
スペイン人としても誇りであることを示しています。
宮廷画家というのも意外に自分の好きな絵が
描けなかったことなど心情がわかるともうひとつ
興味が湧かなかったバロック派の画家達にも少々、
同情を交えて眺めてみたいと思いました。
それにしても、精神的な人間性にもスポットを
当てて描いた、というのも初めて知りましたので
谷氏の解説に感謝申し上げます。
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コメント
Juliaさん
谷さんとおっしゃるのですか。学芸員の方の解説は短時間ながら味のあるものでしたね。
このときのメモは下記ですので・・・
http://cardiacsurgery.hp.infoseek.co.jp/JA05.htm#060114
投稿: とら | 2006/01/16 09:17
とらさん
コメントありがとうございます。
土曜日は雨の中をご一緒していただいて
本当に有難うございました。
とらさんもお詳しいので (特に恋人や奥方様関連)ご一緒に絵を拝見していると勉強になるしまたとても楽しいです~♪
HPにも私の鑑賞会を掲載していただいて感謝いたします。これからもこの調子で、少人数でも楽しい会でよろしくお願いいたします。
投稿: Julia | 2006/01/16 22:52