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2005/12/18

スコットランド国立美術館展 - 池上先生鑑賞会 No.6

池上先生ご引率の第6回目の鑑賞会で、渋谷の
Bunkamura ザ・ミュージアムで開催中の
 
  「
スコットランド国立美術館展
    ミレー、モネ、シスレー、そしてキャメロン

  sctp03
     《苺とクリーム》 
            ロバート・ゲムル・ハッチソン

を昨日、観て参りました。実は、今回でこの展覧会
を観るのも3回目ですが、先生のご説明を伺って
おりますと、その地方独特の歴史背景の影響など
拝聴できて、自分だけで観ているだけとは違い、
1つ1つの作品がくっきりと浮き上がってくるかのよう
でした。

*参加者はブログ・メンバーとmixi関係者の方々で。。

- 「NHK趣味の園芸」編集の中嶋様
-
Tak様ご夫妻 (Takさんはお仕事帰りに寄って
   下さいましたので、スーツ姿で素敵でした!)
-
とらさん (この日は、横浜まで行かれて4館目
    とのことです)
はろるどさん (忘年会では先生とカープのことで
   お話が盛り上がっていらっしゃいました(^_-)-☆)
-
Megurigami Nikkiさん(先生のクリスマス・プレゼント
    にNikkiさんがいつも美味しいワインを飲みなれて
  いらっしゃるようなので、素敵なワインを選んで
    来て下さいました★☆('-^v)Thanks)
Yukoさん (イタリアンのお店にはゴッホの絵が
    飾ってあるので、忘年会ではニコニコでした♪)
Mizuiroさん(お忙しい中、鑑賞会のみ緊急参加でした~!)
- 
リカさん (静かな方なので忘年会は大丈夫だった?)
Naoさん (お茶の先生です - Takさんをいつか弟子に
        されたいそうです)
-  ミズシーさん (mixiでは、印象派のコミュのリーダー
    さんです)
堀内さん (セミナーの後に、忘年会のみご出席
    下さいました。イタリアン大好き&大食感!)

- 恵泉の麗しき乙女達がなんと9名も参加でしたw(゜o゜)w



ここまででも書き手があるのですが、とにかくこの暮の
忙しい時期に、20名ほどのご参加者の方ありがとう
ございました。

最初に、館内に入るまでにグルッと先生を囲んで輪に
なり、スコットランドについて少しレクチャーして下さい
ました。箇条書きですが。。


-スコットランドの先住民は、古代ローマ人が発見し、
   体に絵を描いているので、古代ローマ語のPict
   (絵を付けている)からピクト人と名づけた
- ケルト系とゲール系であるが、民俗学的には
   はっきりとはしていない
- キリスト教の強化のために、当時のケルト装飾で
   ある「
ダロウの書」や「リンデンスファーンの福音書
   (拙記事) などの美しい装飾本などが入ってきた
- 13世紀に「グラスゴー大聖堂」が建てられる
   スコットランドの建築は垂直様式である。
 現代に近い所では、マッキントッシュ(建築家)など。。
- オランダ、フランスの影響を受ける
- イタリアからの文化は入ってこないのでルネサンスの
   直撃は受けない
- イングランドとは対立関係にあったので、フランスの
   美術を学んだ
- 周縁性 - Detachment (孤立) だからこそ中央の
             権力を受けない
- ピクチュアレスク(ターナーの絵と同じような庭園を造るなど)
- 人間観察と自然 (オランダ)
- 1819年 王立協会がヴァン・ダイクなどジェノバで
   絵画を買い集めた
- 貴族が没落したときに税金を納める代わりに絵画など
   を美術館へ寄贈させた
- 365日間、開館していて無料である

これからは、気に入った絵などを少し画像を交えてご紹介
したいと思います。

 glasgo
                      アレキサンダー・ネイスミス 
          《エディンバラ城とノ―ル湖》
          1824年 油彩・キャンヴァス

 
入口から入って正面に展示してあり
  思わず息を呑むほどの美しさです!
  イギリスなどもドライブしていると、突然、
  目の前に古城がワッと現れるときがあって
  その意表を付かれた様な幻想的でなんとも
  いえない実存感があります。
  *先生に寄れば、ネイスミスは風景画家と
    して一流で、人間も下の方に少し描いて
   周縁性を現している。レオナルド移行の
   空気遠近法で描いている。

child
《夏のひととき、グラスターシャー州》
   
ジェームス・アーチャー

大地主が小作人にアッピールするために
このような絵をよく描かせていたそうです。
子供達が多いので、じっとこのままの状態
にさせておくのが大変だったらしいです。
後ろに小作の人もちょっと見えますね。
やっぱり女性と子供達が中心に華やぐように
自然の中に描かれて美しい絵です。

flower 《春の花》 
アンリ・ファンタン=ラトゥール
1872年 油彩・キャンヴァス

娘と観に来たときに、このお花
の絵が一番、好き!と言って
おりました。図版ではあの
きれいな色合いが出でいなくて
残念ですが、表面がキラキラと
輝いて浮き出してきて綺麗です。
なんでも、ラトゥールは
シャルダンをお手本に、家に引き篭
ってお花の絵を描いていたそうですが、それでも少しずつ
印象派の影響を受けていると先生は教えて下さいました。
表面上にキラキラするのは、どうも企業秘密のようで、
何が塗ってあるのかわからないとのこと。。本当に上品で
このような絵が一枚、家にあったらいいでしょうね!

emily 《優しき目は常に変わらず》
ジョン・エヴァレット・ミレイ
1881年   

有名な「
オフィーリア」(1851年)
をラファエル前派の様式で
描いたミレイですが、1870年頃
からヴィクトリア様式へ変わって
行ったそうです。

少女に積んできたスミレの花を
持たせますが、これも花の命は
短いように少女の美しさも短い、と
いう象徴を表しているとのことです。 
これは「ヴァニタス」という図像伝統
から来ていると、先生のブログで
                  詳しくご説明されています。

  

              
        kinpoge  
              《公園の木々の道》
         ジョセフ・ビドー

        一枚一枚の葉っぱが丁寧に美しく
                 描かれていて、遠くの景色に続く道に
         吸い込まれそうになります。

        この絵はただ美しい!と溜息が出る
        ばかりでした。

 scot02  
《キンポウゲとヒナギク
       (画家の娘)》               
ヒュー・キャメロン  
1881年頃 油彩・キャンヴァス

娘さんが三歳のときに描いた
そうですが、一番かわいい
盛りですね。絵から今にも
飛び出してきそうな位、
生き生きとして素晴しいです!
今まで観たどんな子供の絵より
作家の愛情を感じました。

やはり小花を持たせることで、
美しい時期は早く過ぎる、という
ことを暗示しているそうです。 
                 上記「ヴァニタス」と同じです。  

 
 その他、イギリスの水彩画の美しさにうっとりとしましたが
 フランスの印象画はやっぱりプーシキン展を観てきた後
 だけにもうひとつでした。図録はあまり印刷がきれいでは
  なかったので今回は購入しませんでしたので、この図版は
  ポスト・カードから撮りました。

 イギリスやスコットランドの美しい自然風景に満喫できて
   幸福感を味わえる展覧会だと思いました。

 参加者の皆様、今年の鑑賞会では楽しい思い出
  ばかりです。先生のお時間がある限り、また来年も
  美術館巡りで私たちに絵や歴史を教えていただきたい
  と思いますので、どうぞよろしくお願いいたします。

  Bunkamura 前にある
  「
ポコ・ア・ポコ」で忘年会をしました。
   学生さんが9名もいらしたので、すごく
  賑やかなパーティとなり大人はちょっと
   圧倒されたり。。でも彼女達の大きな
   未来に期待したいですね!!

   お店の人にもお騒がせ致しましたが
   美味しく頂きました。お世話になりました。

          poco

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池上先生鑑賞会」カテゴリの記事

コメント

おはようございます。

naoさんのサイトです。
http://kinta.gotdns.com/~DracoMalfoyNimbus2002/index.htm
topの写真をクリックすると中へ入れます。

投稿: Tak | 2005/12/19 07:56

Takさん

土曜日はお疲れ様でした。
naoさんの素敵なお茶サイトへリンクしました。
ありがとうございます。

奥様にもどうぞよろしくお伝えくださいませ。


投稿: Julia | 2005/12/19 08:34

Juliaさん

渋谷では良い時間をありがとうございました。

ブログでの出席の方々の整理、感謝です。誰が誰だか分からない状態でも2度目にお会いすると、何とか思い出せるのですが、このような補助記憶装置があると非常に助かります。

来年もよろしくお願いします。

投稿: とら | 2005/12/19 19:13

こんにちは。
先日は鑑賞会のアレンジなどありがとうございました。
私なんか場違いなのでは?という一抹の不安のもと伺いましたが、皆様のおかげで楽しく、とても勉強になりました。
その後、遅れ馳せながら皆様のブログを拝見に参りましたが、本当に素人???と疑いたくなるほど豊富なテキストに驚かされるばかりです。

ちなみに、私は一応茶道を教えてはおりますが、
残念ながらTakさんにはまだ伝授しておりません(狙ってるトコです・笑)。

お茶のサイトのほうもサボり中ですが、
皆様に刺激を受けましたので、また頑張ろうかと思います。

どうぞこれからもよろしくお願い申し上げます。

投稿: nao | 2005/12/20 12:29

とらさん

コメントありがとうございます♪
とらさんは横浜まで行かれて、またこちらも忘年会まで遅くまでご参加していただきまして、本当にありがとうございます。

「心臓に毛が生えた・・・」はとっても面白かったですo(*^▽^*)o~♪

とらさんからもいつも教わることが多いです。


このような補助記憶装置があると非常に助かります。

  「補助記憶装置」に思わず笑ってしまいました。後からですが、いつもこのようにお知らせしますので、今後もご参照くださいませね~(*"ー"*)フ♪

  また来年早々、映画鑑賞会&新年会と皆様にお会いできるのを楽しみにしております(*^-゚)v♪

投稿: Julia | 2005/12/20 18:55

naoさん

先日はご参加ありがとうございました。
Takさんをお弟子さんにされたい。。と修正させていただきました(_ _(--;

暖かいコメントもありがとうございます。
お茶の先生をされているなんて、素敵ですね!私も少しは日本文化を勉強したくなります。

naoさんのお茶のHPからお茶のいい香りが漂ってくるようで、本当に綺麗ですね~♪

来年、1月7日(土)午前11時より映画鑑賞会と新年会もありますので、よろしかったらまたご参加くださいませ。

投稿: Julia | 2005/12/20 19:48

あーーーこれチケットも頂いたし、ホントに行きたかったんですよね〜。
残念無念。。。

投稿: hamigaki | 2005/12/23 12:47

ハミちゃん、

お久しぶりね~!
そちらも大雪で大変そうね~。

>ホントに行きたかったんですよね〜。

 残念でしたね。。来年の3月18日から奈良県立美術館でも美術展があるそうなので、もし機会がありましたらぜひいらしてね~♪大変いい作品が多かったです。

 それから、来年、1月2日から「ポーラ美術館の印象派コレクション展」をこちらのbunkamuraで開催するそうです。なかなかいい作品が多そうなので、お正月に東京へ遊びにいらっしゃいませんか?7日は「風と共に去りぬ」の映画鑑賞会と新年会があります。

 

投稿: Julia | 2005/12/23 19:53

juliaさん、こんばんは。
早速のTBとコメントをありがとうございました。

展覧会ではあまり重視されていなかかった、
ラ・トゥールの花の作品三点がまだとても印象深く残っています。
静謐な静物画はかなり好みです。
思わぬ作品に出会えました。

Bunkamuraの対応は残念でしたよね…。
あれで先生のお話があまり聞けなくなってしまいましたから…。
「止ん事無きようにする。」という美術館の姿勢、
分からないわけでもないので、仕方がないとは思いますが…。

投稿: はろるど | 2005/12/23 23:02

はろるどさん

こんばんは~!
はろるどさんの頭脳の良さには毎回圧倒されっぱなしです。私は箇条書きを書くだけで精一杯で文章として繋がりません。。
はろるどさんこそ、とらさんの書かれた優秀な「補助記憶装置」を頭脳に配置されて羨ましいです。

今年はその優秀なはろるどさんとブログやオフ会でもお付き合いいただいて大変、光栄でした。皆さんの中で一番冷静で落ち着いていて、いざと言う時にとても頼りになります。きっとお仕事でもどんどんこなされていることでしょうね~♪

>ラ・トゥールの花の作品三点がまだとても印 象深く残っています。
 静謐な静物画はかなり好みです。
 思わぬ作品に出会えました。

 本当に!!薔薇もとても良かったです!!私もあの作品を観れてとても幸福感を感じました。

ただBunkamuraの対応だけがちょっと残念でしたね。。美術館の使命とは何なのか。。という原点に戻って少し考え直して欲しいと思います。美術館だけでなく、一般的な文化教育後進国なのかもしれませんね。。「心豊かに育てる」という教育がなくなり過ぎる結果がこうしたことに繋がっているのだと思います。
子供を生みたくない、という女性が増えるのもこのようにあまりに心がなさ過ぎる社会が多いことも原因かもしれません。

先日も、モローに関する本を読んでいたら、モローが自分の絵に悩んでいた時に、イタリアへ行って沢山のルネサンス期の名画を模写してそこから多くのこと学んだそうです。その模写した絵もなるべく売らずに自分用の教材として手元に置いていたそうです。それから度々、自分の模写から多くのことを吸収して、自分の個性的な絵画世界を創っていったそうです。

美術館というのはそのように、名画を観て模写したり自分の心と対話したり、その絵の奥から響いてくるものを感じてくる場所であって欲しいと思います。

長く書いてしまいましたが、誰かが言わないと何も変わらないと思います。

投稿: Julia | 2005/12/23 23:46

こんにちは。
ブログ仲間で美術ツアーをやっておられるのですね!スコットランド美術にはうといのですが、こちらの解説が細かくてすごくためになりました。
ファンタン・ラトゥールの薔薇が記憶に鮮明に残っています。きれいでしたよねぇ…。私のいちばんのお気に入りは、ミレイですが。

それにしても、bunkamuraの対応にはがっかりですね…私はわりとこの美術館を贔屓にしていて、文化事業のカガミ的な位置にあると思っていたのですが…。

投稿: chatelaine | 2005/12/30 11:51

chatelaine様

コメント&TBをありがとうございました!
「ファンタン・ラトゥール」と名づけられた薔薇があるそうですから、それだけ昔から多くの人を魅了してきたのかもしれませんね~♪

私も若かりしり頃に、イギリスへ語学留学をしていたことがあったので、イギリス郊外の風景画と少女達が着ているエプロン・ドレスなどがとてもその土地の風土を愛着を持って描いているようで、すごく温かみ感じる絵が多かったと思います。

私もbunkamuraのファンで、昨年はもっとコンサートにも行っていたりお花も習いに行っておりましたが、今年はとにかく美術展が素晴しすぎたので、展覧会場ばかり足を伸ばしました。

chatelaine様も美術史科卒とのことですので、ぜひ、私どもの鑑賞会に来年もご参加くださいませね~!

お忙しいときに素敵なコメントをありがとうございました。また、来年も映画や絵画でよろしくお願いいたします。


投稿: Julia | 2005/12/30 13:04

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