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2005/09/28

大切な人類の遺産 No.5

sobyou聖アンナの頭部習作
                                    ウィンザー、王立図書館

昨日の講演会の続きを書いて行きたいと思いますが、
その前に、今日起こった出来事を先にアップいたします。

私はいつもなんとなく悪いことが起きそう~!と
感じるとモヤモヤと霧がかかったような心持ちになり、
今朝からそれを感じていて、午前中は無事に過ぎた
のですが、やはり、夕方近くに事件は起きました。
ある資料室の大事な資料がちょっとした不注意から5枚
ほど損傷してしまいました。幸い、電子化しているので
また発注すれば元の原本に戻るそうです。それは、5枚の
真新しい保管用の白い封筒に入れて横たわるように
机の上に置かれました。私はなぜかそれが人間が
傷ついたようにいたたまれない悲しみを感じました。

レオナルドが500年前に描いた手稿もその取り扱いに
よってはこのように簡単に損傷したり消滅したりして
二度と戻ってはこないのでしょうか。。。普段はそれ程、
気にかけない方ですが、昨日の先生のご講義を聴いて
文化的に貴重な資料が失われることが、その当時の
情報をも消滅してしまうことになったり、何よりも
巨匠の作品を観れなくなるということが人類にとって
多大なる悲劇を引き起こしかねませんね。

私の部署は世界中から送られてくる文献や資料を扱って
いるのですが、レオナルドほどの人類史上に有益な芸術
作品を保管する美術館や資料館や今回のビル・ゲイツなど
もそうですが、その保管にどれほど気を使うかが分かりました。
保管する場所が機械化すればするほど、その操作を誤ると
今日のような不幸なことが起こってしまいます。

もしかしたら、誰にでも起こりうるちょっとしたミスが
人類史上にとって掛けがえのない素晴らしい財産を
失うことになるかもしれないということが本日の事件で
改めて感じました。
   

                bansan  
                    
最後の晩餐のための習作
                                                  ヴェネツィア、アカデミア美術館

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