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2005年9月

2005/09/30

☆10月に行きたい展覧会☆

毎月、恒例になりました展覧会情報をお届けします。
明日10月1日(土)は、「
都民の日」ですので、
東京都の各施設が無料になります。あとは、映画館
によって違うかと思いますが、「映画の日」ですので
大人料金1000円で観れますよね(*^-゚)vィェィ♪

では、明日、展覧会場の入場料などが無料/一部
になる所からお知らせします。ただし、こちらの
東京都歴史文化財団施設の
HPよりご確認の上、
お出かけになってくださいませ。

  • 損保ジャパン東郷青児美術館  無料
      【特別展】

    プラート美術の至宝展
    ―フィレンツェに挑戦した都市の物語―

    plato

   開催概要
    会   期  2005年9月10日(土)~10月23日(日)
          月曜定休 ただし9月19日、10月10日は開館 
   開館時間  午前10時から午後6時まで、
                       金曜日は午後8時まで
           *入場は閉館の30分前まで

   *9月10日(土)に参りました拙感想文です。多くの方より
       コメントやTBを頂きましてありがとうございました。
     *
池上先生のご引率(学生)+鑑賞会(一般の人)が10月中旬
       の予定であります。
       詳細はまた後ほどお知らせしますが、イタリア美術ご専門の
       池上先生のご解説が聞けるなんて本当に楽しみです!!

  • 東京都庭園美術館 庭園のみ無料
    庭園植物記」展 有料

  • 東京都現代美術館 常設展のみ無料です。

    企画展:  「
    イサム・ノグチ」展  有料です。
     noguchi 
       会期:2005年9月16日(金)~11月27日(日)
       *拙感想文です。

こちらから残念ながら有料です。

  • 森アーツセンターギャラリー
      
    レオナルド・ダ・ヴィンチ展
       直筆ノート「レスター手稿」日本初公開
        
    会期: 2005年09月15日(木) ~11月13日(日) 
       会場: 六本木ヒルズ
          森アーツセンターギャラリー
          (六本木ヒルズ森タワー52F)


       leonardo 

       
     

  *500年前のレオナルド直筆ノートを
      観て舞い上がり気味の感想文です。
    *こちらも11月に入ってから池上先生のご引率(学生)+
      鑑賞会(一般の人)があるそうです。

        続きは次ページでーー>
   

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2005/09/29

レオナルド・ダ.ヴィンチ展 -直筆ノート「レスター手稿」 No.7

今日はついに500年前のレオナルドによる直筆の
レスター手稿を
森アーツギャラリーで観て参りました!!
本当に心底、感激しました!!

記念シンポジューム」と「講演会」などでレオナルド研究家の
3人の方と池上先生の詳しいお話や関連本を3冊読み
準備万端整えてある程度、知識があったお陰で本当に
ご研究者の方々が口をそろえて、「レオナルドは自然から
学んだ科学的な考察を芸術で表現した天才!」
と表
していらしたことが実感としてこの手稿をみて分かりました。

また、展示もさすがに大掛かりで素晴らしいの一言です!
入口辺りから大事な手稿をアップさせたスクリーンで
日本語の説明がついていて、これから手稿を観るに辺り

とてもよいイントロダクションとなっています。

そして、手稿の部屋は一段高くなっているので、ここは
暗いこともあり気をつけて頂きたいのですが、それぞれの
手稿が向かい合わせに一枚づづ18台設置してあります。
私は背が高いこともあり、画面の位置が低くて腰を曲げ
ないとよく観れなかったのにも何かわけがあるのか、
ちょっとそれは不思議な設置の仕方でした。しかし、
恐る恐る台に近づいて、ポワァ~と薄明かりの中、手稿を
覗きますと、そこにはレオナルドの素晴らしい叡智と
科学的思考が繊細な直筆と素描
により光り輝いておりました。

astronomy 第一紙葉表 ~天文学~

人間と自然への賛歌!とでも言えそうなレオナルドの
奥深い探究心と宇宙へのロマンが次々と美しく描かれて
いました。始めは観づらかったのですが、だんだん
その点滅するライトと説明書きと見比べるテンポも
合ってきまして、なるべく先に挿絵を観て、すぐに説明
書きを読むようにしました。思ったよりも細やかで整然
とその鏡面文字が書かれていまして、慣れてくると
右から左へ書いているのも普通に見えてきます。そして
所々、似たような文字があったのですが、あとで図録で
観るとそれは数字のようでした。

kagami   「図録」に書かれていた
   日本語の鏡面文字です。
 
  この向かい合わせに銀紙
   頁がありまして、写る文字は
   普通に見えます。ニクイ!
   
   鏡に映った字のように
   左右逆向きに文字を
  ← 書かれています。

  レオナルドは単なる左利き
    のためにこのように書いて
    いたとのことです。

shinnri
レオナルド・ダ.ヴィンチ 
  真理の扉を開く 

先日お知らせした上記の本から抜粋です。

 
少年時代のレオナルドは、理論よりも、実際の
  経験から大きな影響を受けた。というのも、
  ヴィンチ村で育ったお陰で、農村の実際的な
  文化に直接触れることができたからである。
  祖父アントーニオは耕作地や葡萄酒を所有し
  ており、小作人たちは葡萄酒やオリーヴ油や
  小麦粉を作っていた。レオナルドは自分の足
  でしっかりと大地をふみしめ、微小な露を
  観察して、宇宙の本質を理解しようとしていた。

このように、小さい頃より自然への地に着いた
鋭い観察眼が、彼の晩年に集大成のように
書かれた貴重な観察ノートへと繋がっていったようです。

ここで、レスター手稿について池上先生に教えて
頂いたことも含めてご紹介したいと思います。

レオナルドは1519年に67歳でフランスのアンボワーズ
郊外のクルー城(Ak96様のブログに素敵なサイトが
リンクされています)にて亡くなります。その時、イタリア
より一緒に連れてきた唯一の弟子、フランチェスコ・
メルツィ(27歳)にレオナルドのすべての遺産を譲りました。
そこで、レオナルドが書いた全ての手稿もメルツィが
管理することになりました。

その後、メルツィはレオナルドの描いた絵画に関する
書物、「絵画論」を300ページに渡り書き上げました。
これは今でも絵画の教科書となっているそうです。
それが、今回もイタリア語版とフランス語版の2冊、
展示してあり感激でした!!

      dainci

レオナルドの遺書の中には、

「私の所有している絵画、蔵書、機材など全て大事な物を
献身的につくしてくれた弟子(息子であり孫のような)
メルツィに残す。自分の信用した人だけに見せて、
出版もしないように。」と書いてあったそうです。メル
ツィは
 「これほどの人はもう生まれないのでは。。」と大変
 悲しんで異母兄弟に手紙を書いたそうです。

 ヴァザーリ著の「画家・彫刻家・建築家列伝
 まで展示してありこれまた感激でした!ヴァザーリは
 メルツィにも合っていたことがあるそうです。
 「すべての手稿は手元に残ったが、ある部分だけ
  ミラノに行ってしまった。」とメルツィから直接聞いたそうです。

その手稿は当初、15,000~20,000ページに渡って
メモのように残っていました。その内、現在は
4,000代後半~5,000ページだけ残っていて、3/4から2/3は
失われています。

その中で、このレスター手稿は
 18枚/36私葉/72頁ありまして、1508年頃に
  書かれています。
 主な内容は、天文学、水力学、地球物理学
 ノートの構成としては1私葉に2ページ書かれていまして
 (1ページ目と36ページ目が繋がって)それが見開きで
 一枚ずつ展示してあります。

最初に遺産として受け取ったメルツィの亡き後、
各種手稿は、その甥の弁護士によって少しずつ
売られていき、最後はその息子の家庭教師に
よってバラバラにされてしまったそうです。

その各手稿の変遷は、この当時のヨーロッパの
戦国時代を反映して、かなりナポレオンが戦利品で
その手稿を握ってしまったようで、フランスはイタリア
へは戻さないなど、面白いお話を伺いました。

そして、肝心のレスター手稿は、最初、ローマの画家
ジュゼッペ・ゲッツィが購入したそうですが、この本の
厚みより並べた金貨は高かったというほど、その当時
でも高額だったようですね!そして、レスター卿が
1917年に入手し、その後1980年にアメリカのハマーが
購入し、1994年ビル・ゲイツ氏が購入して、私達に
公開して下さっているわけです。500年近くもこの手稿が
大事に保管されて、私達がレオナルドの遺産を見ることが
できるなんて、素晴らしい史実ですよね!!

   suirikigaku
   ~第34紙葉裏 ~水力学~

  また手稿の内容については明日にでも。。。
    (お付合いくださった方、ありがとうございます)

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レオナルドの姓名についての訂正です No.6

collage1 レオナルドの生家

講演会のための予習として読んでいた3冊目の本は、
 
   maria_jyutai

レオナルド・ダ・ヴィンチ
ブルーノ・サンティ著
片桐頼継 訳

東京書籍
《受胎告知》の部分が表紙です。

概要:人類史上もっとも豊かな時代,ルネサンス期を築いた
芸術家たちの生涯と全作品。初めて日本に紹介される
作品図版も多数収録。新進の研究家による,
新しい美術シリーズ。

まだ、この7月に出版されたばかりの図版も美しいレオナルド
の描いた主な作品を紹介しています。

昨日、レオナルド・ダ・ヴィンチの名前の意味を書き
ましたが、池上先生より下記のようにご指摘されました。
なかなか先生のようにしっかりと書けなくて申し訳ありません。
下記の記事は訂正ができないので、こちらに訂正して
書かせていただきます。

 Julia「ダ・ヴィンチ」はダヴィンチ村というのではなく
    そういう姓で13世紀以来名の通った家柄でした。

 Ike Sensei: ちなみにDa Vinceは文字通り「ヴィンチ村出身の」
 という意味なのですが、名家となったのでそれが苗字として
  定着したというわけです。
 レオナルドは父側にひきとられ、祖父アントーニオに可愛がられ
  たようです。アントーニオの妻であるレオナルドの祖母が芸術家
  の家系だったことはレオナルドのその後にとって暗示的ですね。
  ちなみに祖父は公証人では無く、曽祖父はフィレンツェで大使まで
  つとめた大公証人です。

 
  なかなか、ここから進めないのですが、本日は下記の事件も
 合ったので少し疲れ気味です。また、続きは後ほど。。。

 

         tenshi_jyutai
                         《受胎告知》
                     フィレンツェ、ウフィツィ美術館
            (上記、本の左部分です)
        

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2005/09/28

大切な人類の遺産 No.5

sobyou聖アンナの頭部習作
                                    ウィンザー、王立図書館

昨日の講演会の続きを書いて行きたいと思いますが、
その前に、今日起こった出来事を先にアップいたします。

私はいつもなんとなく悪いことが起きそう~!と
感じるとモヤモヤと霧がかかったような心持ちになり、
今朝からそれを感じていて、午前中は無事に過ぎた
のですが、やはり、夕方近くに事件は起きました。
ある資料室の大事な資料がちょっとした不注意から5枚
ほど損傷してしまいました。幸い、電子化しているので
また発注すれば元の原本に戻るそうです。それは、5枚の
真新しい保管用の白い封筒に入れて横たわるように
机の上に置かれました。私はなぜかそれが人間が
傷ついたようにいたたまれない悲しみを感じました。

レオナルドが500年前に描いた手稿もその取り扱いに
よってはこのように簡単に損傷したり消滅したりして
二度と戻ってはこないのでしょうか。。。普段はそれ程、
気にかけない方ですが、昨日の先生のご講義を聴いて
文化的に貴重な資料が失われることが、その当時の
情報をも消滅してしまうことになったり、何よりも
巨匠の作品を観れなくなるということが人類にとって
多大なる悲劇を引き起こしかねませんね。

私の部署は世界中から送られてくる文献や資料を扱って
いるのですが、レオナルドほどの人類史上に有益な芸術
作品を保管する美術館や資料館や今回のビル・ゲイツなど
もそうですが、その保管にどれほど気を使うかが分かりました。
保管する場所が機械化すればするほど、その操作を誤ると
今日のような不幸なことが起こってしまいます。

もしかしたら、誰にでも起こりうるちょっとしたミスが
人類史上にとって掛けがえのない素晴らしい財産を
失うことになるかもしれないということが本日の事件で
改めて感じました。
   

                bansan  
                    
最後の晩餐のための習作
                                                  ヴェネツィア、アカデミア美術館

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「レオナルドの驚異と彼が生きた時代 - レスター手稿を中心に」池上先生ご講演 No.4

本日も池上先生がご講演された

  「レオナルドの驚異と彼が生きた時代 -
                           レスター手稿を中心に

を会社の帰りがけに、板橋区立文化会館小ホール
で拝聴して参りました。

      leonardo

先生の素晴らしい盛り沢山なお話にますます
先生の大ファンになるとともにレオナルドも
改めて偉大な科学者であり技術者であり総合
芸術家であったことが分かりました。先生は
全力でレオナルド
について歴史的観点からその
生涯を辿るお話と各手稿がどのようにどこへ
渡っていったかなどを詳しく、いつもとおり
大きな画面で解説してくださいました。

先生にはスポット・ライトが全然当たらないように
していたのは先生が自ら希望したのでしょうか?
主役をレオナルドにスポットにあてて始終、黒子役
に徹していらした先生ですが、レオナルドについて
すべて頭に入っていらっしゃるのか、画面を送り
ながら次々と興味深いお話を話されて、また幸せな
時間を過ごすことができました。

前回のシンポジュームは南国帰りだったので、心身共に
ボケボケしていて、せっかくの素晴らしいお話の内容にも
ついていけずに申し訳なかったのですが、今回はレオナルド
に関する本を3冊読んで、準備していきましたので大体のこと
はよく理解できましたが、新たなお話も伺うことができ興奮
いたしました。今日はもう遅いので全文は書けないかと思い
ますが、なんとか皆様にもこの興奮をお伝えしたいと思います。

あらかじめ予習のために読んでいた本は、

shinri

レオナルド・ダ・ヴィンチ―
真理の扉を開く   

アレッサンドロ・ヴェッツォシ(著)
後藤 淳一(翻訳), 高階 秀爾
創元社

で、作者はシンポジュームのパネリストのお一人で、
レオナルド・ダ・ヴィンチ理想博物館長をされて
いらっしゃる世界的なレオナルド研究者です。
このご本は13カ国にも翻訳されているだけあって
レオナルドの芸術の軌跡を図版を使ってすごく
詳しく解説してあり初心者にも分かりやすいので
展覧会に行かれる方はこの本を一読して行かれる
と「ノート」を観る

意味も違ってくると思います。
先生のお話とこの本と併用させて書かせて頂きます。


まずは、先生はレオナルドの名前についてお話
されました。正式な名前は、
レオナルド・ディ・セル・ピエーロ・ダ・ヴィンチ
と言いまして、この「セル」は公証人と意味し、
当時は契約の場に立ち会ってサインをするなど
重要な職務に携わっていたそうです。
「ダ・ヴィンチ」はダヴィンチ村というのではなく
そういう姓で13世紀以来名の通った家柄でした。
ですので、「ダ・ヴィンチ家の公証人ピエールの
息子のレオナルド」という名前の意味になります。

レオナルドの実母は、父が小作地を所有していて
その小作地を借りていた一家の娘だったそうですが
レオナルドを生んでからは釜焼き職人と結婚し、
父ピエーロもフィレンチェの両家の子女と結婚しました。
しかし、産褥でその母も次の母も同じ様に亡くしました
が、実母と養母を合わせるとなんと全部で5人の母が
いたことになります。

「1452年4月15日土曜日、夜の3時に私の孫が生まれた。」
とレオナルドの祖父、アントーニオの手記に書かれていた、
と上記の本にも記されていました。

とここまでで全然短いのですが、続きはまた何回かに
分けて書かせていただきます。

科学的な裏づけやレスター手稿についても詳しく書けたら
と思います。

こんなに素晴らしいご講演を無料で聞かせていただいて
展覧会のチケットも頂けるなんて、本当に申し訳ない位です。


            ticket

毎日新聞社さんと池上先生、毎週、本当にありがとうございます。

序文だけで申し訳ないですが、レオナルド・シリーズとして
シンポジュームから続けてリンクさせて参ります。

「ココログ」ブログは容量をこれ以上、増やすことができ
ないそうですので、少しずつ以前の記事を整理しながら
書き続けていこうと思います。また、HPも作成してみよう
かしら?と思っているのですが、まだまだ未定です。
また、何か皆さんもアドバイスがありましたら教えて
くださいませ。それでは、レオナルドの続きをお楽しみに。。
    

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2005/09/25

聖母と悪魔の母を愛したユトリロ

   shirojidai
   《モンマルトル、雪のアプルヴォワール通り
              ユトリロ 1940年頃

 昨日の「美の巨人たち」の番組では、ユトリロの
 母親が最後までユトリロの絵を売るために、
 ユトリロに絵を沢山、描くように要求したかのよう
  に言っていましたが、NHKの新日曜美術館(18日)
  では、ヴァラドンは絵が売れ出してから、「ユトリロを
 頼りにしだした。」と好意的に話していました。
  どちらにしても、この母に幼い頃より冷たくされて
  孤独感から逃避するように、描いた哀愁のパリ
  の街を世界の人たちに紹介することができたわけ
  ですから、不幸な巨匠の誕生はやはり偉大な母
  から産まれたということですね。

  pamphlets

2000年に 「ユトリロとヴァラドン展
と題していくつかのデパートでも
展覧会があったようです。

しっかりと自己主張するかのような
力強いヴァラドンの絵と街の美しさ
だけを強調して描いた静かなユトリロ
の絵が対比する展覧会、観てみたかった
ですね!

《自画像》ヴァラドン vladon  
        

 ドガのモデルをして、絵の手ほどきもしてもらったヴァラドン
  ですが、
  「この聖母マリアたる悪魔はデッサンに天与の
  才能を有している」と言われていたほどしっかりと人物を
  好んで描いていたようですね。

 そのように、聖母と悪魔を兼ね備えたサロメのような母
  でも、ユトリロは自筆のサインの横には、母を讃えるかの
  ようにヴァラドンの頭文字、 V、を加えて
書いていたそうです。
  それを展覧会の解説で読み実際に の文字が書かれている
  サインを観たときは、思わず涙が出そうになりました。

 ユトリロはまだ亡くなってから50年しか立っていないなんて
  今回の展覧会があって初めて知りました。私が33年前位に
  少しだけ滞在していたパリはそういえば、このような漆喰の
  壁が色濃く残るまだ全体的にグレーの印象が強かったのを
  思い出し、実際に細い裏通りで、
  「ここはユトリロが描いた街の片隅だわ!」と思って
  写真を撮った覚えがあります。そんなパリでしたが、昨年
  行きましたら、シテ島のノートルダム寺院もすっかり
  お化粧直しというのでしょうか、白っぽい寺院になって
  ビックリしました。その他、街全体も白く明るくなって
  観光地化され目抜き通り辺りはどんどん変化していくよう
  でした。ユトリロが描いた頃のパリが一番パリらしさが
  残って美しかったのかもしれませんね。

 高島屋の展覧会では、「白の時代」だけではなく「色彩の時代」
  も展示してあり、街路樹やお花のカラフルな絵もあって、意外と
  明るい絵が多いことに驚かれると思います。会期が
  10月10日までと短いので、ぜひこの80点もあるユトリロが
  描いた美しいパリの街をご堪能くださいませ。

                    1

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2005/09/24

モーリス・ユトリロ 《ラバン・アジル》 - 青木 繁 《海の幸》

関東地方に台風が接近しているようですが
明日にかけて外出などお気をつけ下さいませ。

今夜、午後10時よりテレビ東京、「美の巨人達
で、モーリス・ユトリロ「ラバン・アジル
放映するそうです。

今日は、日本橋高島屋でその「ユトリロ展」を
観て参りました。「ラバン・アジル」の絵が何枚も
展示してあり、その時々のユトリロの心情を表し
ているようで、色彩が大分違うようにも感じました。

  utril 
         《Le Lapin Agile》      1919  

  「フランスに揺られながら」のPaul様が9月18日に
     放送された
NHK-ETVの新日曜美術館の
     「ユトリロ MAURICE UTRILLO
- PEINTRE
                                     HONNETE ET SINCERE」
  を素敵な記事にまとめてくださいました。  

 ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

 実はその前に、ブリジストン美術館で
  「
特集展示 青木繁」の素晴らしい絵を観たら
  そちらに魂を奪われてしまって、ユトリロの絵が
  霞んでしまいました。

      aoki
                 《わだつみのいろこの宮》 1907
                                                     重要文化財

  どちらも10月10日までで会期は短いです。
  また、ブリジストン美術館から高島屋まで
    歩いて7,8分位の距離ですので、お時間
    がある方は両方、観ることをお勧めします。

  でも、どちらかというとユトリロの作品を
    沢山ご覧になった後に、青木氏の絵を
    観たほうがよいかもしれません。個人的
    な意見ですが、28歳で夭折してしまわれた
    青木繁の芸術は、世界にも誇れる素晴らしい
    洋画だと思います。ぜひ、会期中に足を運ば
    れてくださいませ。普段は、福岡の
石橋美術館
    所蔵されている優れた作品です。

  鑑賞した後に、午後2時より土曜講座で
   植野健造氏(石橋美術館)による
      「
青木繁《海の幸》の100年
   のご講演を拝聴してきました。

 また、2つとも感想をアップできればと思いますが
  書きたいことは多いのですが、そろそろブログの
  容量が無くなってきそうで、心もとないです。

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2005/09/23

ルネサンス街道の旅 1 - ヴィンチ村 No.3

今日は久しぶりに歯の検診を娘が以前勤めていた
八重洲口方面にある「
PAUL」というパン屋さんの
2F(PCCWビル)にある歯医者さんへ行って参りました。
その診察室からの眺めが素晴らしいです!診察台に
座ると窓越しに新幹線がワァ~と交差して走っていて、
右手には東京駅のドーム屋根が見え、その頭上から
丸ビルが聳え立ってみえます!なんだか、素敵な都会
の夜景を見ていると歯の治療も苦にならなくどこか
違う国に来ているようなパノラマ空間が広がっています。

さて、診察が終わって、そのビルの前には
八重洲ブックセンター」があるので、レオナルド
のことがもっと知りたくなり、8Fにある美術書コーナー
に寄ってみることにしました。ここは改築したのでしょうか?
美術書や洋書がとても増えていて、w(゜o゜)w ワォって
感じで夢中でまた本探しが始まりました。

池上先生が翻訳された《修復の理論》も美術書の
棚においてありまして、手にとってみてもとても
高尚な感じがします。

  shuufuku著:チェーザレ・ブランディ
             監訳:小佐野重利
             訳:池上英洋、大竹秀実
             発行:三元社

  そしてレオナルドの本も沢山ありまして、
     つい3冊も購入してしまったのですが、
     本日は先ほどまで読んでいました次の本
     をご紹介したいと思います。

  runesance ルネサンス街道の旅 1
                   日経BP社 (著)

  2004年7月に出版された本ですので、どなたか
    購入されていらっしゃるかと思いますが、
    「イタリア・フェレンツェからローマへ」の道を辿り
    「美の女神に愛された天才たち 31の物語」と
    題して、それぞれの巨匠をきれいな作品の図版と
    共に紹介しています。
 
       
      firench  

  先ほど、読み進んで行きましたら、解説者の名前に
    「美術史家: 池上英洋氏」と書かれたコラムに
    出逢いまたビックリ!!です。イタリア美術書のような
    雑誌なので、池先生のお名前が出てきても当然かも
    しれませんが、偶然とは言え、やっぱりどこか
    「見えない縁」で繋がれているものですね!嬉しかった
    です。
 

  まずはこの本の紹介として。。。

出版社/著者からの内容紹介
時空を超えて
ルネサンスの巨人たちに出会う旅へ。

歴史と美に出会う、新しい旅に出かけよう。
レオナルド・ダ・ヴィンチやミケランジェロの息遣いが、
人類の遺産と呼ぶにふさわしい芸術の深みが、
名もなき市民たちのエネルギーが、そこにある。

泣き、笑い、恋をし、絶望し、
しかし希望を失うことは決してなかったルネサンス人。

連綿と受け継がれてきた彼らの「物語」には、
創造とロマンの鼓動が今なお脈打っている。
これこそ現代に生きる私たちへのメッセージ。

歴史にふれると、人間が深まる。
美と交わると、人生が変わる。

さあ、いまこそ、新しい「旅」に出よう――。

内容(「MARC」データベースより)
歴史とアートに出会う、新しく深い旅の楽しみを
提案するビジュアル・ガイド。フィレンツェから
ローマへの道をたどりながら、ミケランジェロ、
レオナルド・ダ・ヴィンチら天才たちの物語を紹介。
時空を越えた旅に誘う。

  この本の中で池上先生は次の4つのコラムを
    ご担当されています。

  • 彼なくしてルネサンスは語れない
    時代の目撃者、ヴァザーリ
  • 初期ルネサンスの確立に貢献した
    夭折の画家マザッチオ
  • 恋するルネサンス
    女がいてこそ男は歴史を作る
  • 私たち、金も出すが口も出します
    ルネサンスのパトロネージュ


    onna

  題名だけ読んでも興味が注がれますでしょう?
    イタリア芸術がお好きな方はこの本は必見ですね!

  そして、いよいよレオナルドについてですが、先日
    のシンポジュームでもイタリア人のレオナルド研究家
    が何度もおっしゃっていた、

    「レオナルドは自然を愛してよく観察していた

  それはどうしてなのか?と疑問に思っていましたら、
    この本の次の章、
 
        「ヴィンチ村
レオナルドの故郷
                      レオナルドが大自然と戯れた村


        vinchi

  にヒントとなる答えがありました。
     次のページに抜粋して書かせていただきます。

続きを読む "ルネサンス街道の旅 1 - ヴィンチ村 No.3"

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2005/09/22

ダ・ヴィンチ展:記念のシンポジウム 200人熱心に No.2

昨日のシンポジウム「レオナルド 天才の挑戦
についての記事が毎日新聞HPのニュース覧に
掲載されたことを
池上先生より教えて頂きました。

まだまだ昨日の興奮が覚めやらずといった
感じです。本当に素晴らしいシンポジュウムに
参加させていただいたことを関係者の皆様に
御礼申し上げます。

   ikegami
   毎日新聞HPより 池上先生(左)

一部抜粋させていただきます。

レオナルド・ダ・ヴィンチ理想博物館館長
のアレッサンドロ・ベッツォージさんら
日伊の専門家4人が基調講演。日本初公開
のダ・ヴィンチ晩年の直筆ノート「レスター手稿」
などの研究ノート類をスライドで示した解説があり、
日伊の同時通訳機を耳にした約200人がメモを
取るなどして聴き入っていた。

 パネルディスカッションでは、ダ・ヴィンチを
テーマにしたフィクションなどに対して警鐘を
鳴らす声も。ベッツォージさんは「レオナルド像が
危機に陥っている。芸術と科学を融合した活躍に
目を向けるべきで、彼の書いた手稿に立ち戻り、
自然を観察することが大切だ」と強調した。

リンク: MSN-Mainichi INTERACTIVE 話題.

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2005/09/21

記念シンポジウム 「レオナルド/天才の挑戦」 No.1

いつも大変お世話になっております池上 英洋先生
が司会・進行をご担当された
 記念シンポジウム 「レオナルド/天才の挑戦」
をTak様(もう素晴らしいレポート・アップです)、
エッセイ室のYukoさんとご一緒に拝聴して参りました。

仕事の関係で少し遅刻してしまいましたので、
先生の基調講演が始めの方は聞けずに残念
でしたが、イタリア人のレオナルド研究家3人
のレオナルドに対する熱き思いはしっかりと
伝わってきました。ただ、内容がかなり専門的で
同時通訳の方々も訳すのが大変そうでしたので
あまり完全に理解することができずで、こちらも
ある程度レオナルドの知識がないとついていく
のは難しい高度なレクチャーでした。

会場はもう満員で熱心にメモを取っておられる
年配の女性もいて皆さん、真剣に聞き入って
いらしゃるようでした。私もメモを取りましたが
上記のとおり、あまり理解できていない部分も
あって不安ですが、概要だけでも書かせて
頂きます。

来週の27日(火)板橋区立文化小ホールで
先生の講演会(こちらももう満員です)がある
ので、先生の基調講演の内容についてはまた
その時に詳しく書かせていただきます(*- -)(*_ _)

最初のヴェッツォージ氏が今回は一番詳しく
レオナルドについて語っておられました。箇条書き
ですが、どうぞご参考までに。。。

 1952年、レスター手稿は人前で初めて
 たった2ページだけ公開された。
 レオナルドについて指紋(DNA)もはっきりと
  確認されていて、人間性なども研究されている。
  飛ぶことを一生懸命考えていた。
   熱気球やエアーラグなどを考案していた。
  科学者でもあり機械工学者でもある。
  360度レオナルドをみていかなればいけない。
  「ラ・ヴィンチ」(赤紫の柳のような?)の植物は
  レオナルドの象徴としてよく描いた。
  知人がインドへ行った話しを聞いて、想像上で
  インドへ旅しているような絵を描いた(潜水夫、
  水上スキー、水面を歩く人間、など)。
  東洋の北斎とも類似点がある。
  天文学についても考案している。
   500年前に「月には水がある。」NASAが10年前に
   発見したというのに。。
  ジョコンダについては、1513年に完成したと見なして
  いる。
  データ通信、そのうちに遠くの国も近くにいるような国
  になる。まさに、このようなシンポジュームのように。

すいません。。長くなりましたので続きはまた後ほど。。
少し間を置くかもしれませんが、必ず残りは書きます。

 もう少しだけですが、まとめてみると、こちらの研究者
  の方々は、レオナルドを守るつもりでいる。「ダ・ヴィンチ・
  コード」に書かれていることが真実でもないことが多く
  本を売るように面白く書かれている。彼はただ、自然を
  強く愛して、それを絵にしたかったことと、機織機などの
  技術考案を次々発明し機械を便利にみんなが使い
  易いように考えていた。特に鳥を観察するのが好きで
  どうやって空を飛べるかを考え模型などを造ってみた。
  計測器や温度計なども発案した。今、私達がコンピュータ
  で便利に科学的に利用している機械製品も元はといえば
 過去からのこうしたレオナルドのような機械工学的な
 発明により少しずつ蓄積されたもので、突然、便利な
  機械ができたわけではない。レオナルドは芸術史の中で
  偉大なデザイナーである。レオナルドの作品をむやみに
  修復すべきでないし、レオナルドについて誤解がある
  場合は3人で戦っているのである。

シンポジュームの後は、先生ご夫妻と先生の後輩にあたり
現在、NHK「趣味の園芸」の編集をご担当されている
中嶋様、Tak様ご夫妻、Yukoさんと私とで軽くお食事を
させていただきました。
先生は毎日が大変、充実されているようで輝いていました。
また、来月の中旬には一般の人たちも生徒さんとご一緒に
鑑賞会ができるように設定してくださるそうです。日程などは
大体、金曜日の夜か土曜日の午後辺りで確実なことは
後日お知らせくださるそうです。また、確定次第、こちらで
お知らせしますので、ご一緒に参加されたい方はどうぞ
コメント覧でもメールでもBBSでもご連絡くださいませ。

本当は雲の上のような存在の先生なのに、いつも私達に
暖かく接してくださって感謝の言葉もありません。奥様も
本当にマリア様のようにお優しい素敵な方です。ブログを
続けていて本当に幸せだ、としみじみと帰りがけに思い
ました。続きは後ほど。。

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2005/09/20

☆ブログ開設一周年☆

9月20日でブログを開設して一年が立ちました。

    mone_parasol
    モネの一番好きな作品です

どうなることやらボチボチ初めて見ましたが、
皆様のお陰で一歳のお誕生日を迎えることが
できました。本当にありがとうございます。

ブログを書いているうちに、どんどん絵が好きに
なり皆さんに刺激を受けていろいろな絵や建築や
彫刻など幅広く観ることができるようになりました。

いつも夜中にかけて書くので、翌朝読むと真っ青
になるほど誤字脱字が多くて、慌てて直したりして
ます(^_^;

あともう少しで5万名の方がアクセスしていただく
ことになり嬉しい限りです。TBなど特にLivedoorさん
とは相性が合わないらしくて、沢山飛んだり飛ばな
かったりでご迷惑を多々お掛けしておりますが
どうぞお許しくださいませ。

画像が多いので、実はもう容量がフルになりかかって
います。本当にどうしようかと思っていますが、次の
連休でも整理をしようと思いますので、コメントやTBを
してくださった記事を削除してしまったら申し訳ありま
せん。

とにかく絵を観ていないと禁断症状が出てくるような
感じでおりますので、まだまだ美術館通いは続ける
つもりでおります。いい映画もたまには観ていきます
ので、また今後ともどうぞ皆様と仲良く情報交換して
くださいませ。TBやコメントなどどうぞよろしくお願い
いたします。

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2005/09/19

ISAMU NOGUCHI  イサム・ノグチ展

 自宅から歩いても10分位のご近所にある
 東京都現代美術館で16日(金)から開催中
 の「
イサム・ノグチ展」を観て参りました。

     noguchi

 どうも混んでいるらしい、との噂を聞いて
 おりましたが、やっぱりチケット売り場から
 並んでおりましたが、5,6分ほど待って
 いたら入れました。

     more
       
     イサム・ノグチ氏といえば、札幌にある
    「
モエレ沼公園」が氏の設計により17年の
     歳月の末、今年7月に見事完成した広大な
      彫刻公園が浮かびますね。スクリーンにも
      映し出されていましたが、親子が様々な
      アートな空間で楽しそうに遊んでいて、私も
      行って見たくなりました。 緑の芝生と雪景色
      と水が飛び散る様は目で見ても楽しめますね!   
      

 さて、この美術館で彫刻の作品を観るのは
  初めてでしたが、どれも温かみのある美しい
  フォルムで素晴らしい展覧会でした。
  ただ、残念なことに観覧者が多いので
  その展示品の間隔と人の動きがあまり
  計算されていないのか、もう少し広い
  スペースを使えば、グルグルと展示品を
  鑑賞できたかと思うのですが、人の動線の
  配慮が足りない感じがして残念でした。
 
  最初に展示室に入った所には、この
  《2mのあかり》が設置されていて
  日本的でありながら巨大な灯りに迎え
  られます。

    akari
                        1985年

 日本的だけれど大きい!これがノグチ氏の
  全作品に対する私のイメージでした。

 観覧者の方々はどちらかというとお若い人達
  が多かったようですが、皆さん、
  「この彫刻はなんだろう~?」というような
  不思議そうな面持ちで彫刻を眺めてていたり、
  お子さん達も本当に弾むように作品の回りを
  観て回って楽しそうでした。

 こういうところは絵画鑑賞とは大分違って、
  作品から湧き上がる力強いパワーが私達を
  高揚させているかのようですね!

 

  reda
 金色に光る彫刻が「レダ」と呼ばれていて
  ギリシャ神話に登場する大変美しい王妃の
  名前だそうですが、周りの風景をも映し出す
  ほど光ってとてもきれいです。

  「赤い種子」というチーク材でできていて
  温かみのある作品は思わず触りたくなる
  ような美しい木肌で素敵でした!

 あとは「グレゴリー」という薄い板でできた
  パーツに切り込みが入っていてこれを
  パズルのようにはめ、組み立てると虫の
  形になります。子供部屋のような小さいな
  部屋があり、そこでお子さん達が作品を
  造れるようになっていて幼稚園を思い出し
  ました。

  child
    《こどものためのガイドブック》

  やっぱり一番迫力あるのは、上記チラシ
   にある《エナジー・ヴォイド》ですね。
   高さが約3.6m、重さが17tの石でできた
   大作です。一部屋にド~ンと設置してあり
   ましたが、本当にこのゼロという変形文字
   からエネルギーがみなぎり出しているかの
   ような強さを感じました。さすがに
    「地球を彫刻する男」と呼ばれる由縁ですね。
   こちらの気持ちまで晴れ晴れとしてくれる
   かのように豪快な彫刻でした。

 外にも設置しているというので、行ってみると。。

    soto003

   soto002

  子供達が何も言わなくても、この
     遊具らしき彫刻へ走りより昇っては
     楽しそうに遊んでいましたヾ(´ー`)ノ

 その他、スクリーンでは、香川県にある
  「イサム・ノグチ庭園美術館」を映していま
  したが、そこには氏が晩年まで制作を
  続けたという石造りの作品が沢山、庭園
  に設置されていてそれも自然と調和して
  素晴らしかったです。

 イサム・ノグチ氏はお母様がアメリカ人でしたので、
  自分のアイデンティはどこにあるのか、と小さい頃
  より悩んでいたようです。それがニューヨーク留学中、
  レオナルド・ダ・ヴィンチ美術学校で彫刻の夜間クラス
  に通い出してから、彫刻家になることを決意したそうです。
  その後、彫刻家、プランクーシの作品に感銘を受け、
 グッゲンハイム奨学金を獲得し、パリに留学してから
  プランクーシの助手を務めるようになったそうです。
  プランクーシ氏より、
  「物の本質を見なさい。」と教わってから
  氏の彫刻は抽象的に変わっていき、それから
  どんどん世界的にも活躍されるようになりました。

 壮大な子供のためのプレイグランド、
  「
モエレ沼公園」の完成も見ずに亡くなってしまい
  ましたが、氏の意志を継いでこのように市民の
  憩いの場ができた事は札幌市のこれからの
  財産ともなるでしょうし、私達にも大きな夢を
  持たせてくれたような気がしました。

 スケールの大きな氏の作品から感じられる
  大きなエネルギーを私たちも見習いたいですね。

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南国のお華のお土産

 旅の楽しみの一つに現地特有の
 お土産を買って帰ることですよね(*^-゚)v♪

 今回は南国なので、植物の絵柄がきれいな
 手作りの温もりを感じるお土産を夢中で
  購入して参りましたので、ちょっとだけ
  ご紹介させてくださいませ(^_-)-☆

   flower
     手刺繍の入った花柄コスター

   lily
        植物画のような大胆なユリ柄

   parcel
       娘の花柄のお財布

   stones
              蓮柄が彫ってある箸置

  現在、東京都庭園美術館では、
     「
庭園植物記展」を開催中です。
     近いうちにまた植物画を観に行って
     参りますね~♪

  

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2005/09/17

聖母マリア様

短期間の旅でしたが、本日無事、東京へ戻りました。

初めて行く発展途上国でしたが、人々の前へ向かう
エネルギーと過去の哀しみに触れて、同じアジア人
として今後も伸びて欲しいと思いました。

「空」と「聖母マリア様」が大変美しく撮影できました。
一時期、フランス領土だけあって素晴らしい教会が
現存していることが何か不思議な感じもしましたが、
戦争によって破壊されずに、多くの受難の歴史を
マリア様はこのように街中で佇んで見守っていら
れたのでしょうか。。。

     kyokai

   明日からまた皆様へお返事させていただきます。
      素敵なコメントや
TBをありがとうございました。

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2005/09/14

不思議な絵の作者は誰でしょうか?

旅に出るまでに、前々から気になっていたことで
mixiサイトの方のご質問が7/22から掲載されて
いたのですが、まだ分からないようですので、
拙ブログのご訪問者は美術好きな方が多いので、
こちらでも掲載させていただきました。どなたか
ご存知でいらしたら教えてくださいませ。土曜日に
帰国して参りますので、その時までにわかっていたら
とても嬉しい感じがします(゚-^*)ノ 

ピカソ、モディリアーニ、マティス、ルオーなど
ミックスしたような不思議な絵ですよね~?
皆様のお知恵をお貸しくださいませ(*- -)(*_ _)

    1529238_7s

 ご質問(おくさん):
   印象派の絵ではないのですが、長い間
    誰の絵か分からずも数十年家に掛けて
    あるポスターです。
   不思議なまなざしが気に入ってます。
  誰の作品か御存知の方がいらしたら
    教えてください。 

    昔わたしが、パリに行った時に、この展覧会
    のオフィスまで押しかけて行ってゲットした
    ポスターなので、きっとその時、展覧会場で
    見ているはずなのですが、覚えていないのです。
    結局、27年も前から気に掛かっています。

    1978年には当時一人でエクス・アン・プロヴァンス
    に住んでいて、パリに上京というか「上パリ」して、
    展覧会に行きました。
    学生で貧乏だったので、遥々夜行で8時間もかけて
    パリまで登って来たので、会場のオフィスのオジサン
    に頼み込んで貰いました。
    オジサンは「普通は誰にもやらないものだ、絵葉書を買え」
    とか言っていた覚えがありますが、そこは、アジアテックの
    控えめな強引さでゲットしました。
   
    この絵をじっと見つめていると、自分を見つめている
    気がしてきます。

    

 回答者(astomorin様):
    このポスターの左下に「Grand Parais 3 fevrier-24 avril 1978」、
    下部に「L'art Moderne dans les musees de province」と
    ありますよね。

    これは1978年2/3~4/24にパリのグランパレで開かれた
    プロヴァンス地方の美術館にある近代美術作品を集めた
     展覧会
のようで、 この時に展示された作品の画家達として
     下記の画家が挙げられています。

     VUILLARD(ヴュイヤール), VLAMINCK(ヴラマンク),
     UTRILLO(ユトリロ), MODIGLIANI(モジリアーニ),
     SOUTINE(スーティーヌ), LEGER(レジェ),
     MAGNELLI, PICASSO(ピカソ), MIRO(ミロ),
     GLEIZES, MATISSE(マティス), BAUCHANT(ブーシェ),
     POLIAKOFF, BALTHUS(バルテュス), MONORY,
     MATHIEU,DUBUFFET(デュビュッフェ), etc.

     その後の検索結果ご報告 その2。

     国立西洋美術館の研究資料センターに、
     この展覧会カタログが所蔵されていることが判明致しました。

    もう あとはこれを見に行けばOK!!! なのですが・・・
    研究資料センターにて閲覧するには結構手間がかかります。

    詳しくは→
http://www.nmwa.go.jp/jp/html/library.html

そんなわけで、まだ回答にはいたっていないようですので
どなたかご記憶がありましたら、こちらまでお知らせください
ませ。 それでは、この不思議な絵を置手紙に行って参り
ます!!

  

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2005/09/13

「月々の図」ブリューゲル-暗さの文化論 No.3

  

     brueghel_snow00

Seedsbookさんが素晴らしい
     「
空からの挨拶記念写真集
を掲載して下さって、帰宅早々、大興奮して
おりましたが、またまた、そのヨーロッパの空
に関連する話題で、「徒然なるままに」のak96様が
   「
ブリューゲル「雪中の狩人たち」と小氷河期」と
題して、「フランスに揺られて」のPaul様の
   「
ブリューゲル - 古気候学
の記事と
拙記事を繋げて下さり、さらにヨーロッパ
の気候とそれに関連する絵を詳細に渡って解説して
下さった記事を拝読をさせていただいて今日は、まるで
ヨーロッパの空の下にいるような気分で高揚しっぱ
なしであります。

そのak96様の記事に、このような質問が書かれていました。

6月にウィ-ン美術史博物館を訪れた時のブリューゲルの
部屋の感動を思い出す。(あまり確かでないが)世界で
始めて雪景色を描いた絵画と説明があった記憶がある。
3部作だったと思い返し、カタログを読み返すと、現存する
5つの作品のうち、3つの作品がウィ-ン美術史博物館に
展示されているとのこと。雪に触発されて、この連作を
書き出したのか気になってきた。Wiki Pedia英語版によれば、
 
 中略

という順に作品リストがあった。ということは、雪景色から
書き始めた連作だったのだろうか。どなたかご存知なら
ご教授願いたい。

それに回答するには、乾 正雄氏の本
夜は暗くてはいけないのか-暗さの文化論
から「寒かったブリューゲルの時代」の章に書かれていた
ことを抜粋してみますが、作者も確実には分かっては
いないようです。

 順序として、まず白いことを取り上げよう。
  今でこそ、われわれは雪景色の絵を珍しいとは思わないが、
 この絵以前には、雪景色は書籍の挿絵に描かれる程度だった。
 1565年と記されている、117x162センチと大きなこの
  絵は、もっとも早い時期の本格的な雪景色の絵に属する。
 ウィーンのたくさんの絵の中で、白いことが目立つわけだ。
 
 この絵は、アントヴェルペンの富裕な商人の邸宅に飾られた
  「月々の図」の中の一枚だそうだ。「月々の図」のシリーズ
  が12枚だったのか、2ヶ月ずづを一枚に描いた6枚だったの
  かは議論が分かれるが、最近は6枚説が有力らしい。現存
 しているのはウィーンに3つ、ニューヨークに1つ、
 プラーハに1つの合計5枚しかなく、7枚も失われたとする
 よりも、一枚だけなくなったとする方が自然だからであろうか。

 それよりも、この雪景色が何月のものかは問題である。これには
 年末説から、1月説、2月説、1・2月説まであるが、感覚的に
 は、1月か2月がぴったりだ。ただし、私が最後にウィーンの
 美術史美術館へいったときのこの絵の説明には、
 「全シリーズの中で、この絵は、以前考えられていたように
    最初のものではなく、最後のものである。狩人たちは手前から
    入り、鑑賞者から遠方へ歩み去る。一年は終わったのである」
 とあった。これは、この絵が「12月」だといっているのだろう。
 
 しかし、それにしてはこの景色は寒々としている。寒い国の雪は
  早いし、私自身のささやかな経験でもベルリンで11月始めに
 30センチも積もる大雪にあったことがある。しかし、
 そういうときの人々が「早すぎるよ」と言ってあわてふためく様子
 と、この絵のように、用意万端整って今まさに人々が真冬を雪の
  下ですごしているという情景とは違う。私は歳が明けてからの絵と
 見る説の肩をもちたいように思う。
 

続きを読む "「月々の図」ブリューゲル-暗さの文化論 No.3"

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2005/09/12

☆ 空の交換会 ☆ 

  Seedsbook様が下記の世界の空を繋げて
    アップしてくださいました。キャーq(≧∇≦*)
    すっごい素敵です!!
   
     空からの挨拶記念写真
    
    ブログをしているからこそこのような
    素敵な機会が恵まれたのでしょうね!

  本当に素晴らしい~☆(*^o^)乂(^-^*)☆

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~   

    今日は、ドイツ在住のSeedsbook様の
  ブログに、「空の交換会」と称して
  以下のような楽しい企画が書かれている
  のを発見して、乗ってみることにしました!

空の交換会

気がむいた人がいたら日本時間9月12日
月曜日午後4時丁度に空を見あげてください。
日本が4時だとこちらは朝の9時だ。
少なくとも幾人かの人たちが同時に意識的に
空を眺めるわけだけど、私はとりあえずその
時間に挨拶を飛ばしてみる。

  午後4時になるのをソワソワしながら待って
  携帯の時計と睨めっこしながら、その時を
  待ちました!いや~、今日は素晴らしい快晴
  で久しぶりにこのような青色空を見たような
  気がしますヾ(´ー`)ノ

    12sep2005
          雲ひとつない夏から秋へ向かう
      東京の青色空が広がっていました。

    bluesky
     Seedsbookさんもドイツの空の下で
         この空を見上げていらっしゃるかと
       思うとなんだか不思議でしたが感動的でした!

  同時期に天井を仰ぐ人たちが何人かいるなんて
  ちょっと面白くてミステリアスだし素敵なイヴェント
    ですね!

  思った以上に感動してしまいアップしてみました。
  Seedsbookさんもドイツから挨拶を飛ばして下さった
    そうですが、私も心の中で、
    「Seedsbookさん~空を見てますよォ~!」と
  挨拶を飛ばしました。

  の写真も集めているそうなので、早速調べてみたら
  ちょっといいのが出てきました。去年のクリスマス時期
  ですが、銀座界隈を撮影した時のものです。
という
  よりウィンドゥに写っている被写体なのですが、
  いうのもなんだかとても絵的で素敵!と改めて惹かれる
  思いがしました。ヨーロッパに住まわれている方は
  やっぱり考えることが勇壮ですね!なんだか、マジックに
  かかったように素敵な経験をさせて頂きました。

   mikimoto_3

                  mikimoto_orn

    kazaguruma

         去年の暮れ、クリスマスの頃の銀座です。
          このシーズンは銀座が一番華やかになる
     ので、夢中で撮り歩きました。

  Seedsbookさんの方では、まだまだ「空の交換会
    や「」の写真などを募集されるそうですので、
  どうぞご一緒にこの輪を広げてみませんか~
☆ъ(*゚ー^)♪
   

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マティス 『すももの花』 - MoMA

徒然なるままに」のak96様よりマティス最晩年
の『すももの花』という絵が、MoMAによって
購入されたとのビックニュースを教えていただき
ました。

         plum
                    "The Plum blossom"
                                      1948年

 The New York Timesの詳しい記事です。
  (記事は現在、全文が読めなくなりました。
   ak96様が翻訳して下さいましたので
   その記事よりご覧下さいませ。)
  モネもルノワールも晩年には自由闊達
   に自分の画風を超えたように原色を
   使って最後まで自分の芸術魂をキャンバス
   にぶつけて亡くなっていったようですが、
   このマティスの絵からも彼が絵を生涯に
   渡って描きとおしたことへ華を捧げるかの
   ように華やかな色使いに胸が打たれますね。

 また一つ素晴らしい名画をこの世に紹介して
 下さるMoMAの功績はやはり偉大です!
   公開は一週間後位になりそうです。楽しみ
   ですね!

 ak96様、何時も本当に素敵な美術情報を
  教えていただきまして感謝いたします。

  追記:
  「Herald Tribune」サイトから記事の全文が読めると
  ak96様より再度お知らせくださいました(_ _(--;
  A lost link in Matisse's final work
  By Carol Vogel The New York Times

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2005/09/10

プラート美術の至宝展 - Angel Series No.8

 今年の美術の展覧会はすごい!!
 私は昨年から美術館へ通いだしているので
 それまでのことは良く知りませんが、自分
 が観た範囲だけでも新しい分野の絵画が
 東京へどんどん押し寄せているのであります。

 私の中では、「ラ・トゥール展」、「ルオー展
 「
ルーヴル展」、「フィリップス・コレクション展
 「
モロー展」に続き本日の午後に参りました
  「
プラート美術の至宝展 - 
       フィレンツェに挑戦した都市の物語―」
 も素晴らしくて新しい絵画の世界へとまた開眼
 させられたしまったようです。

     sonnpo
                     *美術館入口

      catalogue 図録

 今までも、ゴッホの「ひまわり」が展示してある
 「
損保ジャパン東郷青児美術館」には気になる
 展覧会があったのですが、今回、初めて42Fまで
 昇ってそのまま天にでも昇るかのような崇高な
 イタリア芸術に触れることとができ感激しました!

     reihaido
        <プラート(サント・ステファノ)大聖堂主要礼拝堂>
            フィリッポ・リッピは、
1452-65年に、ここに
                《聖ステファノデン》《洗礼者ヨハネ伝》の
                         壁画を制作した。

 いつものとおり、初めての絵画分野に触れたときは
 Angel Seriesの一環として、天使や天女のように
 美しい絵画をご紹介したいと思います。また、あまり
 キリスト教のバックグランドがないので、この
 「
西洋絵画の主題物語 I.聖書編」から文章を
  引用させて頂いたのと、図版は図録から撮らせて
  頂きました。

       seiyoukaiga 美術出版社

 プラートのイタリアでの位置は、同じく本日(10日)
  行かれたMegurigami Niki様の
感想文に地図が
  掲載されていましたので、ご確認くださいませ。
 (Niki様、もしかしてニアミスでしたかしら?)

 フィリッポ・リッピについてカイエ様が面白い
 お話をブログでご紹介して下っていましたので
 ちょっと親しみ感を持って対面したのですが、
 どうしてどうして大きな作品で奥から輝く光や
 マリア様や彼の恋人(禁断の?)と言われた
 聖女マルゲリータなど女性のお顔は素晴らしく
 きれいに描かれていて、何度も何度も自分の顔
  をガラスに摺り寄せて観ていました。少々、痛み
  は激しいようでしたが、マリア様を囲んでこれか
  ら被昇天していくのが緊張感とともに感じられる
  素晴らしい作品でした。 このような作品をアジア
  地域で観ることができるのは今後の芸術分野に
  末永く貢献できると思うほど稀有なご到来と言って
 いいかもしれませんね。これから、広島と岐阜へ
 巡回するそうですので、地方の方もぜひご覧
 下さいませ。本当に貴重な西洋絵画の原点を
  観ることができるチャンスです!

  図録から:
  フィリッポ・リッポがプラートで制作した重要な
  作品の一つである本祭壇画は、プラートの
  アウグスティヌス会のサンタ・マルゲリータ修道院
  に由来し、二人の天使が支えるマンドルラ形光背に
  座って被昇天する聖母が、自分の「聖帯」を使途
  トマスにわたす所を周りの聖人と天使をともなって
  描かれています。この作品は約10年間にわたり
    複数の弟子の手により完成に至りました。

   lipe
   《身に着けた聖帯を使徒トマスに授ける
             聖母および聖グレゴリウス、
             聖女マルゲリータ、聖アウグスティヌス、
                           とピアスト天使》

         maria002 (部分)
         * マリア様が美しいのでアップして見ました。
 

 いつも美術関連では大変お世話になっています
 池上英洋先生もオープンニングに行かれて
 イタリア美術のご専門家なので
感想文には、
 「これだけのプラートの作品がよく来た!」と感心
  されるほど本当に希少価値の高い展覧会のようです。
 私が一番気に入った絵を図版で掲載されていらし
  たのも嬉しかったです。この絵の前に立った時は
 あまりの美しさに身震いがしました。

    seiboshi_garbo
                  《聖母子と幼き洗礼者ヨハネ》
                     ラッファエリーノ・デル・ガルボ

          このトンド(円形)画はとても観ている者に
           安定感を持たせますね。リッピの弟子の
           ガルボはリッピの工房でこのトンド画の
           制作を自発的にして、15世紀にフィレンツェ
           で大変流行したそうです。聖典を記載する
           本を持つのが幼子イエスで、イエスの話相手
           として小さな皮のトゥニカと杖状の十字架を
           持っているのが洗礼者ヨハネです。(図録)

     色合いが全体的に調和が取れて美しく
           この作品は特に神々しい輝きを放って
           いました。クリスチャンでなくともこの絵の
           前では心洗われ敬虔な気持ちになります。

         

 ☆これから先は図版と題名だけで解説は少しずつ
      書いて参りますm(*- -*)m それから、あまり
    長いとシステムがストレスを起こして編集できなく
   なるので恐る恐る書いておりますが、できるだけ
   ここで更新していきたいと思います。
      

      saint_yuanus
       《聖ユリアヌスをともなう受胎告知》
                     フィリップ・リッポとフラ・ディマンテ

       seiboshi  
          《聖母子》  1420年頃  
                      彫像成形のテコラッタ

    ドナテッロ作のように記しましたが、池上先生より
      下記のようなご指摘がありました。貴重なご意見を
      本当にありがとうございます。    

    ☆池上先生より
        ドナテッロと記事にある作は「Seguace di Donatello」
       によるものなので、「後継者あるいは追随者」である
           「周辺の作家、近くにいた作家」による作品です。

   本浮き彫りは、フィレンツェで個人注文用に素焼き専門と
     する工房から生み出された最良の崇拝用タペルナクル
     【元来は聖体(キリストの体と血に見立てて聖別された
   パンとぶどう酒)を保存する小建物を差すが、聖書像の
   彫刻や聖画像を置くために設けられた壁龕である。】
      の一つとみなすことができる。(図録より)

   このような浮き彫りの彫刻というのは初めて観ましたが
       しっかりと向かい合う母子とそれを見守る二人の天使が
       (きっと聖人だと思いますが。。)まるで生きているように
   温かみを感じて思わず、像を触りたくなりました。

       私などと比較しては申し訳ないのですが、息子が赤ちゃん
       の時、私の胸元に手を入れて甘えることがよくありました。
   娘はなかったことなので、イエス様もこのように男子として
      聖母マリア様の胸元で甘えるしぐさをしていたのかと思うと
      身近に思えてきたりします。

   ドイツに在住のSeedsbook様よりテコラッタ情報を
      教えていただきましたので、掲載させていただきます。
      貴重な情報をありがとうございました。
      教えて頂いて、とても嬉しかったです!

     記事中にあるようなテラコッタはやはり
           イタリアでしょうか。 ドイツやドイツ近辺国では街角
           や家の角壁などに聖母子像などの石彫が組み込
           まれていたりします。いつかそんな写真を集めて
           みてもいいですね。イタリア、スペイン、ポルトガル
           などでは陶器やテラコッタの像を見かけますが、
           元来のテラコッタは多分北欧では凍るために痛み
           やすい事と思います。大まかに言って北よりも
           南ドイツのほうがカトリックは強いので、生活の中に
           より宗教色は現れているようです。

         buti
        《身に着けた聖帯を使途トマス
                             に授ける聖母》
                      ルドヴィコ・ブーティ    
  
       

        st_yusefu
         《聖ヨセフと幼きイエス》
                             マりオ・バラッシ 

       maria
          《祈りの聖母マリア》
                                サッソフェッラート
                  
                  
とても穏やかな表情のマリア様で東洋的な
            雰囲気も漂って何か観音様のような静寂な
              気品さも感じました。

        聖母の表情を輝やす優しげな微笑から
              《マーテル・アマービリス(愛すべき聖母)》の
              名でも知られてきた本作品は、本名ジョヴァン・
              バッティスタ・サルヴィの人気作品でも質の高い
              異作である。これは、幼子イエスを礼拝する
              聖母マリアが描かれている。
                  この画家は、抜群に洗練された色彩や明晰
              な量感といった様式的特徴から、17世紀の
              優れた画家とされている。また、イタリア宗教
              改革の絵画の「真のイコン」となったローマの
              サンタ・サビーナ聖堂の《ロザリオの聖母》を
              はじめ、数々の作品を制作して大きな成功を
              収めた。この作品は、同聖堂に元々設置して
              あったラッファエロの作品に替えて置かれる
              ようになった。(図録より)

    また、少しずつ解説を付けていきます(*- -)(*_ _)
    よろしかったら、再度ご訪問くださいませ。
   
                 (2回目の感想文

           

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2005/09/07

「料理王国」 - 娘のパン

今日はもう一つ掲載物のお知らせです。

oukoku 料理王国 10月号

今月号は
「かわいい パン屋さん」という特集で
東京・大阪・京都・神戸・パリのパン屋さん
でパン作りと店作りの関係にスポットを
あてた素敵なお店を紹介しています。
シェフの顔写真とパンの写真を見比べると
やっぱり、その人らしいパンができるよう
ですねヾ(´ー`)ノ 本格的なパン屋さん
ばかり掲載されていますので、パン好きな
方にはお勧めです。

また、パリにある歴史的建造物に指定された
ゴージャスな内装のパン屋さんを紹介して
いてそれは目を見張るようです!

    <
ル・ムーラン・ドゥ・ラ・ヴィエルジュ
           Le Mouline de la Vierge > 上
      「歴史的建造物」指定
       経営者のコランさんによると、
       「ここの内装は100年近い歴史を重ね、
        工芸的にも素晴らしかったし、地下にも
        備え付けの薪釜もある。それを破壊する
        のは文化的損失だ、という訴えがあった為、
        文化省が急遽、保護対象に指定したんです。」
        といった経緯があって、このような美しい建物
        がパン屋さんとして現存しているのですね。
        (1970年代に一度、解体計画があったそうです)      

    angel_bread 
            <オー・タン・デ・タルティーヌ
                         Au Temps desTartines> 下

    アールヌーヴォーの影響による様式美:
       装飾画の片隅には絵師のサインが残され
       ている。花の絵ならデュケン、風景画なら
       タブーリン、金文字ならばドゥルレンなどの
       人気職人の名前が残っている。


     歴史的建造物でパン屋を営んでいるのは
     パリに7軒ありますが、19世紀後半から
     20世紀初頭の建築なので、装飾はもろく
     修繕に時間も費用もかかるそうです。しかし、
     店主もお客さんもそのような美しいお店で
     パンを売り買いできるのが嬉しいと、誇りに
     思っているようですね。
     費用もかかって維持していくのも大変そうですが
     このような素敵なパン屋さんなら毎日でも通って
     見たいですよね(゚-^*)ノ 

     そして、最後に娘が下に掲載されているパンの中、
     左上と右下のパンですが、製造過程でも最初の
     段階で、
      「仕込み(粉やその他の成分を混ぜ合せる)」
     を担当したとのことです。いつも書いていますとおり、
     新三越デパートの地下2階にある
     「
フォートナム&メイソン」で販売しています
     「コテージブレッド」と「シナモン・ブレッド」と
     「コーニッシュサフランケーキ」です。特に
     「シナモン・ブレッド」は上質のオレンジ・ピールが
     入っていましてお勧めです!

   fm

  また、成分の粉については明日追記として
     書かせていただきます。多分、パン好きな方は
     ご興味あるかと思いますので。。次のページへ

続きを読む "「料理王国」 - 娘のパン"

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Takさん「フェルメールの絵に恋して」日経夕刊

今日は朝からTakさん(BLUE HEAVEN)の日経夕刊
のことで頭がいっぱいでした!

当ブログでもよく登場している私の課でご一緒の
「アート好きおじさん」も気にして下さって、夕方
「Juliaさん、上に行って日経が来てるか見てきますよ!」
とおっしゃって、 上の階にわざわざ見に行って下さった
のですが、あいにく「まだ課長の机の上だぁ~x」
とのことで、「それでは駅まで行って買ってきます!」と
行って、会社を抜け出し近くの駅の売店へ飛んで
行きましたε=ε=ヽ*^∇^)ノ

ありました!!大興奮でした!

    tak
          写真 「デルフト眺望」を鑑賞するTakさん
                (オランダ・ハーグの美術館より)

 「こだわりの巡礼①」と
  フェルメールの絵に恋してと題して
  新聞の社会面に上記より2倍ほど立て長
  の記事が掲載されていました。ご覧に
  なっていない方の為に少し抜粋します。

 Takさんがフェルメールの絵のとりこに
   なったのが10年前で、その時
  「やっと理想の女性に巡りあえたような感じ
  だったそうです。それから、1998年の夏から
  フェルメール巡礼の旅が始まり、世界6カ国
  15都市、18美術館に点在している30点の絵
  の内、残るはあと2点になったそうです。巡礼
  8年目の来春の旅行でひとまず完結する予定
  ですが、また
    「現地美術館での全作品鑑賞」が2巡目の
  課題だそうです。
 
  アート好きおじさんも
  「オ~かっこいい人だ!日本でこれだけの
   フェルメールの絵を観ている人はいない
   のでは?着ているジャケットもいいですね!
  どこで買ったのか聞いておいて下さいね。
   それにしてもいい写真だ!」などと
   二人で勤務中に新聞を前にして大興奮!

 Takさんはその内、日経専属のフェルメール
  評論家さんになられるかもしれませんね!

  素敵な掲載で本当に興奮して、幸せな気持ち
  になりました。Takさんがユリがお好きだと以前、
  書かれていたのでミュシャの
    「ゆりの聖母」
  を掲載して少し自分も興奮を鎮めます(^_^;

         lily_mucha   
                        1905年  テンペラ 

 追記:
  Takさんのご承諾を得て、カラーバージョンの
  同記事のお写真を掲載させていただきます。
  尚、Takさんご自身の詳細に渡る
掲載記事です。

      tak_vermer   

 

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2005/09/06

「BLUE HEAVEN」 7日(日経夕刊)に掲載!!

ph2_holland

Big Newsです!

フェルメールのご専門でいらっしゃる
    「BLUE HEAVEN
Tak様が日経新聞より取材を受けて明日(7日)
の夕刊に、主に「BLUE HEAVEN」の内容に関して
掲載されるそうです。「弐代目・青い日記帳」ブログ

                                 itotumugi

素晴らしいですね!!本当におめでとうございます。
近くのキオスクへ飛んで行って夕刊を購入してみよう
と思います!!

  holland

Tak様が当ブログにコメントを最初に書いて
くださったのは、私が「オランダの光」という
映画の案内を出した時でした。その時は、
飛び上がりそうになって、嬉しかったものです!
だってあの「BLUE HEAVEN」のTakさんでしたから!!

              water

それから、Tak様ご主催のオフ会に2回も出席させて
頂いて、皆様と楽しい時を過ごすことができました。
いつも美を追求されていらっしゃるからかもしれま
せんが、Takさんのオフ会に参加される女性は美人
揃いです。(もちろん、奥様も♪)といいましても
多分、ブログだけのお付き合いなのに、Takさんは
透視眼をお持ちのようですヾ(´ー`)ノ

   latour_ticket     dreseden 


フェルメールはもちろんのこと、いつも美術情報が
満載で、Takさんの軽快でユーモアのあるブログ記事
に、リラックスしながら楽しく読ませて頂いております。

           shiori 

日経の文芸欄は内容も充実しているので、読み応え
がありますよね!これからますます大きな輪が広がる
と思いますが、健康にご留意されて私達、ブログ仲間の
リーダーとしてますます頑張ってくださいませ~♪

☆Takさんのお好きなフェルメールと思い出の画像
 で埋めて見ました(^_-)-☆

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2005/09/05

☆9月に行きたい展覧会(都内)No.2☆

9月に行きたい展覧会(都内)No.1☆より
  追加情報および鑑賞後の感想文などを
   No.2としてご紹介をさせていただきます。



1.今や日本の美術界のスターになりつつある
    池上英洋先生より、またまた、今度はレオナルド
    の国際的シンポジュウムで、 ガイダンス講演と
    司会進行係を担当されることが下記の日程で
    決まったそうです。先生のように、素敵で素晴
    らしい方が日本の美術界をリードしていかれると
    社会的にも大きな変化がでてくるのでは?
    と本気で思っています。

  シンポジウム: 「レオナルド/天才の挑戦
                         毎日新聞社主催、イタリア大使館、
                          イタリア文化会館共催

   日時: 920日(火)17:3019:30 17:00開場)

    会場: 国際交流基金国際会議場
                 (東京都港区赤坂
1-12-32、アーク森ビル20階)

   パネリスト: ヴェッツォージ氏(レオナルド・ダ・ヴィンチ理想
                       博物館館長)、ジョルジョーネ氏(レオナルド・ダ・
                       ヴィンチ国立科学技術博物館学芸員)、クリッパ氏(同)、
                       池上英洋(恵泉女学園大学人文学部助教授)

   お申込み方法は先生のブログでご確認くださいませ。
  

また急に9月27日(火)にも18:40~ 
    板橋区立文化会館小ホール
    で代理講演が決まったそうです!!


   
往復はがきによる事前予約が必要です。(9/9までのようですが
    下記にお電話してみて残席などご確認されてみてくださいね!)
    問い合わせは板橋区生涯学習課まで(
03-3579-2633

     題名: 「レオナルドの驚異と彼が生きた時代」

   

davinch_back  ☆森アーツセンターギャラリー
  
レオナルド・ダ・ヴィンチ展
   直筆ノート「レスター手稿」日本初公開
    
会期: 2005/9/15-11/13 
     davinch  

 (No.1より) 
  いつもお世話になっております池上先生
  ご講演が下記のとおり急遽代理で二回とも
  ご担当されることになったそうです。

 平日なので、拝聴できないのが大変残念です。
 先生のご講演はダイナミックで素晴らしいです!

******

2.ギュスターヴ・モロー展


下記のモロー展へも前期2回、行って参りました。
多くの方よりコメントやTBをして頂きまして感謝
申し上げます。皆様の熱いコメントもどうぞ
こちらの感想文からご覧くださいませ。

   前期: 1回目
                 2回目      

☆Bunkamura 
   「フランス国立ギュスターヴ・
   モロー美術館所蔵
         
ギュスターヴ・モロー展

  会期: 8/9(火)~10/23(日)
   
※9月12日(月)のみ展示替えのため休館
     9月13日(火)からが後期です。


        moreau_ikakujyu

 

*****

3.古代エジプト展

  下記の古代エジプト展へも昨日(9/3)行って
 参りました。

     感想文

 ☆ 東京都美術館
      「
ルーヴル美術館所蔵 古代エジプト展
      会期: 2005/8/2-10/2

   egipt 

***** 

 台風の接近で暴風雨が強まっているようですので、
  明日からの通勤・通学などにはお気をつけくださいませ。 

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2005/09/04

ルーヴル美術館所蔵 古代エジプト展

 
   
昨日の午後は友人と待ち合わせて、
   東京都美術館で開催中の
   「
ルーヴル美術館所蔵 古代エジプト展
   を観て参りました。   

   友人とはNew Yorkへ今年の2月にご一緒した方
      ですが、
メトロポリタン美術館へ行ったときは、
      お互いに好きな作品を観ようね!ってことで
      離れ離れになり、彼女は「エジプト」の展示室で
      作品に見とれていたそうです。なので、今回も
      お誘いしてご一緒に観覧しました。

      土曜日の午後とあって、予想外の混雑・・・(/_ ;)
      それに頂いた招待券が2枚あったのですが、
      係りの人に見せると「これは前日までです。」
      なんて言われてΣ('◇'*)エェッって感じでした。
      皆様もご招待券を頂いたら、下のほうに期限が
      小さく書いてあるのでお気をつけてくださいね。

       私はどちらかというとあまり興味がなかったの
   ですが、今回の展示品はそんな期待しない派
   でも十分お楽しみいただけると思います!

    backegypt
      

ルーヴル美術館へ行ってもどちらかというと
素通りしてしまうコーナーですが、今回、初めて
このようにエジプト・アートというものをじっくりと
拝見できて、そのデザインと色の素敵なことに
改めて感激すると共に、砂漠地域が持つ渇いた
独特の文化に魅了されました。

  

福岡市博物館のHPより
世界屈指の美の宮殿とうたわれるルーヴル美術館。
本展は,その膨大なコレクションの中でも重要な位置
を占める古代エジプトコレクションを日本で初めて
本格的に紹介するものです。
 ルーヴル美術館の古代エジプト部門は、ヒエログリフ
(神聖文字)の解読者シャンポリオン(1790-1832)や、
カイロ博物館の前身を築いたマリエット(1821-1881)など
を輩出し、エジプト学において多大な功績を残してきました。
 本展は、「古代エジプトの人々」をテーマに、職業、家庭生活、
ファラオや神々、死生観などさまざまな角度から古代エジプト
の人々の人間像に迫り、その豊富で質の高いコレクションの
中より選りすぐりの名品約200点を紹介いたします。 



上記の解説とおり、ナポレオンのエジプト遠征の時
コレクションされた物を美術品のように展示してあり
まして、それも学者さん達の研究によって今日、
古代エジプト文化を分かりやすく解明され、紹介して
くださったようです。

5章毎にそれぞれ作品を分けて展示してありましたが、
いつもとおり、私が気に入った作品をご紹介したい、と
思います。

ジェドホルの石棺の蓋 (上記チラシの右上)
高さ266㎝、幅114㎝
末期王朝時代(前4世紀ごろ)

今回、展覧会に展示されているのは石棺の蓋の部分で、
高さ266㎝と重さ2.6トンの迫力ある大きさを誇り、その
表裏に彫られた文字と女神の姿は見る者を圧倒する
美しさで、会場の中でも一際目を引く作品である。


本当に大きな石棺の蓋で女神の姿も大変
美しく描かれていました。その回りに彫られて
いた
ヒエログリフという象形文字も初めて
見たのですが、ものすごく楽しい絵言葉のよう
ですね!!あれには本当に感激でした!!
でも、それって絵言葉ではなくて、きちんとした
文法「動詞+主語+副詞句」という構造から
できている古代エジプト言語のようです。

古代エジプト文字のHPで詳しく説明されています。
驚きました!!本当にスゴイ!!

 ヒエログリフには文法がありますし、文法には
  品詞の概念もあります。例えば、名詞は男性形、
  女性形、単数、複数と英語以上に語尾変化が
  あります。また、過去形、完了形と時制の概念も
  あります。また、助動詞と。。。現在使用されて
  いる言語と同様な文法が存在しています。

Blue HeavenのTakさんもそのヒエログリフ
を使ってご友人とお手紙に書いていたりする位、
すごく熟知されていたみたいです!さすがです!

詳しくはこちらから

それから、Takさんの素晴らしい「フェルメール
のHPが近々、日経新聞に紹介されるそうです。
また、日にちが決まり次第、こちらでも掲載
いたしますヾ(´ー`)ノ

☆ステラ
あともう一つ
よかったのは、「ステラ」と呼ばれる
石碑の回りにそのヒエログリフが彫られていて、
いろいろな故人の情報を残すことによって、
メッセージ性と装飾性を高めることができたそう
です。ステラは主に、石灰岩で造られた物が多く、
どちらかというベージュ系が多いので、色もきれいに
残っていて、そこに彫られた像なども見事な作品が
多かったです。

展示品にはないかもしれませんが、エジプト・アートの
カードを2枚購入してきましたので。。。

egypt_stamp

egypt_stamp01

芳醇なエジプトの輝く時代の文化を垣間見て
ナイル川をゆったりと下っているような錯覚を
感じるほど豊かな気分になり、友人とその後、
近くの
精養軒でお茶をして楽しい話題に華が
咲きました~♪

☆まだご覧になっていらっしゃらない方は
   こちらのサイトをご参考くださいませ。

   メゾン・デ・ミュゼ・ド・フランス内
   
    「ルーヴル美術館所蔵古代エジプト展」
   
コミッショナーのギーメット・アンドル氏との対談
   
 

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2005/09/03

アートナビゲーター検定試験

egypt

今日の午後は友人と待ち合わせて、
東京都美術館で開催中の
ルーヴル美術館所蔵古代エジプト展
を観て参りました。それが思いのほか
混雑していたのですが、初めて観る
エジプトの石棺や文様などに感激しました。
感想文はまた後ほど・・・

アートナビゲーター検定試験」について
ご興味を持たれた方がコメントなどに
お知りになりたいと、書いていただいたので、
少しご紹介したいと思います。簡単に言えば、美術に
関する知識を確認する資格試験です。美術について学ぶ
プロセスを楽しんだり、向学心を高めたりもできます。
試験に合格した後の特典などについてはHPをご参照
くださいませ。

     artnavigator

 今年の試験日は10月30日(日)で、申込方法は
 3級のみ全国主要書店窓口で直接申し込むか
 HPからも申込書類を入手することができます。
 ただ、受験願書の締切日が9月9日(金)まで
 ですので、申し込まれる方はお急ぎくださいね。

 一年に一 度しか試験が実施されないようですので
 もし受験される方はテキストをいつもバックに
 入れて、お暇な時はなるべく暗記していかれると
 よいかと思います。

 あとは、受験対策ブックとして上手いこと
 もう一冊、最近発売されたばかりの

    bijyutsu_joshiki
    
 
ちょっと知りたい 美術の常識

 というベーシック編ですが、クイズ形式のあとに
 テーマごとに分けられて説明書がついています。
 これが初心者には大変分かりやすく、本当に
 日本語がきれいに書かれていて、電車の中など
  でもスッと頭に入りやすいので、もしお受け
  になりたい方はこちらもお勧めします!!
 今回、受けられない方でも、美術の基本的な
 常識を身につけるには本当に最適な教科書です!

例えば、
 『シュルレアリスム/Shurrealism』のテーマ
では、4つの質問の内、一番目の一番簡単な
質問と回答をご紹介します。

 Q51 シュルレアリスムを日本語にすると?
 1.点描主義 2.象徴主義 3.写実主義
 4.超現実主義

答えは?というと、次のページに解説があります。

A51 4.超現実主義

 「シュル」はフランス語で「上」をさすsur,
 「レアリスム」も同じくフランス語で「現実主義」
 をさすrealism。つまり、「超現実主義」が正解
 です。20世紀初頭、ヨーロッパの精神史を形成
 してきた合理主義への反発から想像力の解放を
 めざす文学運動として、プルトンを中心に始まり
 ました。やがてダリ、エルンスト、ミロなど数
 多くの美術家が参加し、芸術思潮として大きな
 うねりとなり、メキシコや日本、アメリカなど
 世界中を巻き込んでいきました。日本でも詩人で
 美術評論家の瀧口修造がシュルレアリスムを
 熱心に紹介したことで、多くの芸術家たちが夢中
 になりました。

 -参考
  2.象徴主義 
    点描主義とほぼ時を同じくして始まった
    芸術運動です。19世紀末の倦怠感と閉塞感
    目に見えない世界、幻想的で神秘的な世界
    へと画家たちを導いていったのです。神話
    世界を描いたモローやルドンなどが代表的
    な画家で、抽象主義はベルギーでも展開
    していきました。男性を魅惑し、破滅に
    導く女性「ファム・ファタール(運命の女)」
        が一世を風靡したのもこの時代です。

         shusaku002  モロー 《サロメ》
                                                                            [モロー展図録より]

 資格を取得するしないよりも、この教科書を
  読んでいるだけでも初心者の私には知識が
  付くようで楽しいです!   

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2005/09/01

ギュスターヴ・モロー展 No.2(前期2回目)

 8月27日(土)の午後、ギュスターヴ・モロー展
 2回目を観て参りました。初めて本格的にモロー
 の幻想的な絵画に触れてどのようにそれを表現
 してよいか迷いながら書いた
感想文にも沢山の
 方がコメントやリンクやTBをして頂きまして、その
 時はこんなにもモローが多くの人たちに愛されて
 いるかを知ることができました。また、ブログ仲間
 の輪もその時にぐっと広がり嬉しく思っております。
 皆様、今後もよろしくお願いいたします(*- -)(*_ _)

 ところで、2回目に行きましてもやはり一回目に
 見てとても惹かれた《エウロペ》や《一角獣》も
 よかったのですが、一番心に残ったのはやはり
 水彩画で小さい作品の
 《ケンタウロスに運ばれる死せる詩人》です。
 この作品を描いた年は、恋人のデュルーが
 亡くなった年(1890年)でもあったようですね。
 それで、このように最果ての絵が心の底から
 描けたことが分かりました。悲しみに満ちている
 けれども、人間には宿命があるということや
 愛する人を守り通せなかった自分の悔恨などが
 透明感のある水彩で美しく描かれていたと思い
 ます。 この作品をもう一度観ることができて
 ある意味、死に対する覚悟というのが少し持つ
 ことができました。このように美しい死を迎える
 日がくるまで、多くの素晴らしい絵画を見て
 行きたい、と思っています。

    aquarelle_gauache

   そして、他の皆様がお好きな「出現」ですが
  私はその絵よりも一連の『サロメ』のために
   描いた習作の方がモローのサロメに対する
   愛情を感じましたので、次にサロメ関連の
   図版をご紹介します。

      salome
      『サロメ』 油彩 1875年頃

 『ヘロデの前で踊るサロメ』のための習作
  のような油彩ですが、実際はこのドレスの
  ドレープが優雅にもっと厚みのある感じが
  してとても豪華でした。サロメも踊りに
  気持ちを集中させて祈るようにしている
  横顔が素敵です。嵐の前の静けさのように
  心を落ち着けているこの絵にすごく惹かれ
  ました。

 次はその『ヘロデの前で踊るサロメ』のため
  の習作です。

   shusaku
          
ペン・墨・透写紙

    Salome1

  上記、『ヘロデの前で踊るサロメ』(部分)の油絵
     は後期に観れるのでしょうか?こちらの方が
     「出現」より好きかもしれません。

  またこのモローの『サロメ』シリーズがワイルド
    とビアズリーに影響を与えたことは皆さんも
    ご存知かと思いますが、10月に
    「
アートナビゲーター3級」という試験を受けてみる
    つもりですが、その検定試験想定問題集に
    その「ワイルドとビアズリー」について書かれたこと
    を少し抜粋させていただきます。

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200px-Beardsley_apotheose
オスカー・ワイルドは戯曲『サロメ』
1893年に執筆し発表した。最初は、
その当時、一世を風靡していた
サラ・ベルナールに演じて欲しかった
のだが、これは実現しないでいたが
別の女優が演じられて評判になった。

 1894年に英訳が刊行され、これに挿絵を描いたのが
 21歳のオーブリ・ビアズリーであった。ラファエル前派
 と日本の浮世絵の影響を受け、大胆な省略、鮮やかな
 白黒の対比、そしてなによりも繊細で官能的な線描に
 よって強烈な印象を与えるビアズリーの挿絵は、
 『サロメ』のイメージを決定的なものにした。

 『新約聖書』の逸話に姿を見せる少女は、世紀末
 ならではの「宿命の女」像へと変容するが、視覚
 芸術においてはギュスターヴ・モローとこの
 ビアズリーの貢献が最も大きいといえるだろう。

 しかしワイルドはといえば、ビアズリーの芸術を
  さほど評価せず、その存在をあまり快く思って
  いなかったらしい。結核のため、1898年、25歳
  という若さで死去した。たった5年間という活動
  期間だった。

 ワイルドもその2年後の1900年46歳の時に
  家族からも見捨てられパリの安宿で亡くなった。

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 二人ともサロメにやはり幻惑されて早死に
  されたのでしょうか? ビアズリーも私の若い時
  にアート仲間で憧れの存在でしたが、今、見ると
  魅力的だけど、やっぱりずーと見てると毒気に
  当てられて早死にしそうです・・・

 今日は暑さがぶり返しましたが、皆様もどうぞ
 残暑がまだ厳しいおりお体にご留意くださいね。
 サロメの魔力にはまり過ぎないように~~(ё_ё)

 

続きを読む "ギュスターヴ・モロー展 No.2(前期2回目)"

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